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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

835.元フェンリルの舌は気持ちよくなんかないの。感じちゃうのは、生理現象なの。

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フェンリルかもしれない変態がホールに入ってきたの。

もう、かもしれない、は合わないから、元フェンリルと呼ぶことにするの。


ビーイット公爵家のイリダ殿が、転移陣でボクを送り出した理由は、ビーイット公爵領の問題が、フェンリルという神獣と神獣の信徒集団に乗っ取られたと知っていたから、かしら。

フェンリルを討伐し、フェンリルの信徒を皆殺しにするしか、ビーイット公爵領の問題は解決しない。

本来、いなくてはよいものが増殖したから、起きた問題。

全滅させればいい。

ビーイット公爵家が、本気で一掃する気になれば、国を動かせば良かった。
代々の当主が、手を付けてこなかった理由。
フェンリルを討伐することは、神殺しにあたり、他の神から嫌われてしまうからかしら?

それとも、公爵家としてのプライドのせいかしら?

何にしても、ビーイット公爵家のイリダ殿が、転移陣で無関係なボクを送り込んだ理由は、自分で神殺しをしたくなかったから、という推測が立つの。

ということは。

ボクが生還したら、神殺しをボクへの攻撃材料にしてくるかしら。

ボクには、フェンリルの神性が失われて久しいと分かるけれど、ボク以外の人間が分かるようにしないと、冤罪発生なの。

どうしたものかしら?

あっちもこっちも、問題だらけなの。



「フェンリル様。」

ホールのあちこちで、フェンリルを呼ぶ声を聞きながらやってきたフェンリルは、ボクに言い放った。

「メスを見せろ。」

「メスじゃないの。」
ボクは、男達にズボンと下着を脱がされたの。

「フェンリル様のメスを見よう。」
と偉い人がホールに呼びかけた。

「や、見ないでほしいの。」

ボクは、テーブルのフチを掴まされて下半身をさらけ出して立っている。

足は、元フェンリルが入るスペース分だけ開かされているの。

「注目しよう。」

「やあん。」
元フェンリルが、ボクのお尻の穴を舌でほじり始めた。

「ほじほじしたら、ダメなの。」
元フェンリルの舌は、どんどんお尻の穴を広げて、奥へと進んでいく。

テーブルを挟んで、ボクと話していた偉い人達が、ボクに話しかけてくる。

「フェンリル様に舌を入れられて、気持ち良いですか?」

「良くないの。止めてほしいの。」

ボクの答えに、元フェンリルの舌の動きが活発になる。

「こねないで。ボクのお尻の穴を舌で、こねこねしないでほしいの。」

「フェンリル様の舌を受け入れて、さぞ、嬉しいでしょう?」

「嬉しくなんて、ないの。あん、あん、やああん。」

我慢したいのに、声がでちゃうの。

だって、否定しないといけないことばかり、聞いてくるんだもの。

「気持ちよくないなら、感じないのではないですか?」

「生理現象なの。刺激に反応しているだけなの。」
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