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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
825.悪役令息と家族。
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悪役令息とかヒロインとか、言っていたから、ヒロインも前世の記憶があって、攻略したのかな?
同じ攻略するなら、妹が狙っているラウルにしてくれたら良かったのに。
私は、兄が嫌いだが、妹も好きじゃない。
私がなりたかった貴族令嬢に生まれてきて、当たり前のように貴族令嬢としての人生を歩んでいる妹を見ると、男として生まれた己の不運が恨めしく、妹が羨ましかった。
妹との関係が良好であれば、妹を羨んでも、嫌うことはなかっただろう。
貴族令嬢として過ごせなくても、貴族令嬢の持ち物や行事を妹と一緒に楽しめばいいと私は切り替えて、妹と過ごすようにした。
兄と過ごすのが嫌だったこともあるが。
兄は、私を下僕だと勘違いして、気に入らないことがあればすぐ当たり散らす。
兄といるときは、兄の理屈に同意したり、兄の意を汲んで先回りすることを弟である私に要求してくる。
お兄ちゃんなんだから、弟のためにと思いやりを持ち、弟である私を優先しないといけないのに。
後継ぎだから当然という顔をする兄。
妹の側は、公爵家に相応しい華やかな品々がこれでもか、と揃っている。
妹と仲良くして、妹のする貴族令嬢の楽しみを一緒に体験したい。
たくさんあるんだから、いくつか、借りたりしたい。
使わないものは、私に譲ってほしい。
私には、ないものを飾るくらい持っている妹。
家族なんだから、貸し借りくらいしてくれるでしょう?
お金の出どころは一緒なんだから。
壊さないし、大事に使うし。
妹と仲良くなれたから、使っていないものを借りようとしたら、拒否された。
妹は、使っていないのに?
妹がいらないから、私が使ってあげるのに?
家族でも、1人1人に予算がついていて、予算で買ったものは、その人のものになるのだと執事に説明された。
むかむかしたが、私の予算で買えるとわかり、私は自分のために買った。
いつ届くか、待ちわびたが、手元にこないので、問い合わせさせたら、妹のものになっていた。
私が、私のために買ったはずなのに。
妹に渡した者達を叱りつけ、
妹から取り返しにいこうとしたら、阻止された。
私が、私のために買ったものは、私が、妹のものを欲したお詫びに私が買った、と認識されたらしい。
なぜ、私が、私の予算で、私の欲しい物を余らせている妹に買い与えねばならない!
私が使いたいから、買ったのに、主人の意向を確認もせずに勝手なことをするな、と命令した。
私のものを横取りした妹は、私に、申し訳ない様子も見せない。
妹から取り返しにいきたかった。
妹の部屋に着いたら、私には妹の物を持ち帰ろうとした前科があるため、妹の部屋には出入り禁止だと申し渡された。
妹に用事があるなら、サロンでどうぞ、と言われた。
妹に用事などないが、私の物をどうしているか、聞く権利が私にはある。
私はサロンで、妹に尋ねてみた。
「新しく増えた品は、どうだ?」
と。
妹は、ブサイクに私を見上げている。
こんな妹ではなく、私に似合うものなのに。
つくづく、どうして、私は男に生まれたのか。
私が妹だったら、手をたたいて喜ぶほどのものに囲まれているのに、妹は、その有難みを知ろうともしないで、惰性で享受しているのだ。
「わたくしの持ち物に執着するのは、お止めください。気持ち悪いです。今後、マルビルお兄様とのやりとりは、使用人同士で済ませます。ご了承ください。お父様の許可はとってあります。」
妹は、言うだけ言うと、サロンから出ていく。
私は、怒りを抑えることができなかった。
父に面会をとりつけたが、父は妹の味方しかしない。
私が男としてなっていないと、騎士の訓練を課された。
体が男らしくなるから、絶対にしたくなかったのに。
攻撃されるのも、体を鍛えるのも嫌で、ビクついたり、イヤイヤしていたら、騎士の士気が下がるから、と騎士団での訓練はなくなった。
ほっとしたら、騎士団の訓練を止めて以来、家人の対応が冷たくなった。
私を蔑んでくる。
私は、一方的に妹から邪険にされて、妹の言い分を鵜呑みにした父から、したくもない訓練を強制された被害者なのに。
私の側から、人がいなくなった。
専属の使用人は、全員、配置転換になった。
私が、使用人に言いつけたことは、ほぼ許可が下りなかったと言ってくる。
私は、一番嫌いな兄に従わねば、生きていけなくなったのだ。
同じ攻略するなら、妹が狙っているラウルにしてくれたら良かったのに。
私は、兄が嫌いだが、妹も好きじゃない。
私がなりたかった貴族令嬢に生まれてきて、当たり前のように貴族令嬢としての人生を歩んでいる妹を見ると、男として生まれた己の不運が恨めしく、妹が羨ましかった。
妹との関係が良好であれば、妹を羨んでも、嫌うことはなかっただろう。
貴族令嬢として過ごせなくても、貴族令嬢の持ち物や行事を妹と一緒に楽しめばいいと私は切り替えて、妹と過ごすようにした。
兄と過ごすのが嫌だったこともあるが。
兄は、私を下僕だと勘違いして、気に入らないことがあればすぐ当たり散らす。
兄といるときは、兄の理屈に同意したり、兄の意を汲んで先回りすることを弟である私に要求してくる。
お兄ちゃんなんだから、弟のためにと思いやりを持ち、弟である私を優先しないといけないのに。
後継ぎだから当然という顔をする兄。
妹の側は、公爵家に相応しい華やかな品々がこれでもか、と揃っている。
妹と仲良くして、妹のする貴族令嬢の楽しみを一緒に体験したい。
たくさんあるんだから、いくつか、借りたりしたい。
使わないものは、私に譲ってほしい。
私には、ないものを飾るくらい持っている妹。
家族なんだから、貸し借りくらいしてくれるでしょう?
お金の出どころは一緒なんだから。
壊さないし、大事に使うし。
妹と仲良くなれたから、使っていないものを借りようとしたら、拒否された。
妹は、使っていないのに?
妹がいらないから、私が使ってあげるのに?
家族でも、1人1人に予算がついていて、予算で買ったものは、その人のものになるのだと執事に説明された。
むかむかしたが、私の予算で買えるとわかり、私は自分のために買った。
いつ届くか、待ちわびたが、手元にこないので、問い合わせさせたら、妹のものになっていた。
私が、私のために買ったはずなのに。
妹に渡した者達を叱りつけ、
妹から取り返しにいこうとしたら、阻止された。
私が、私のために買ったものは、私が、妹のものを欲したお詫びに私が買った、と認識されたらしい。
なぜ、私が、私の予算で、私の欲しい物を余らせている妹に買い与えねばならない!
私が使いたいから、買ったのに、主人の意向を確認もせずに勝手なことをするな、と命令した。
私のものを横取りした妹は、私に、申し訳ない様子も見せない。
妹から取り返しにいきたかった。
妹の部屋に着いたら、私には妹の物を持ち帰ろうとした前科があるため、妹の部屋には出入り禁止だと申し渡された。
妹に用事があるなら、サロンでどうぞ、と言われた。
妹に用事などないが、私の物をどうしているか、聞く権利が私にはある。
私はサロンで、妹に尋ねてみた。
「新しく増えた品は、どうだ?」
と。
妹は、ブサイクに私を見上げている。
こんな妹ではなく、私に似合うものなのに。
つくづく、どうして、私は男に生まれたのか。
私が妹だったら、手をたたいて喜ぶほどのものに囲まれているのに、妹は、その有難みを知ろうともしないで、惰性で享受しているのだ。
「わたくしの持ち物に執着するのは、お止めください。気持ち悪いです。今後、マルビルお兄様とのやりとりは、使用人同士で済ませます。ご了承ください。お父様の許可はとってあります。」
妹は、言うだけ言うと、サロンから出ていく。
私は、怒りを抑えることができなかった。
父に面会をとりつけたが、父は妹の味方しかしない。
私が男としてなっていないと、騎士の訓練を課された。
体が男らしくなるから、絶対にしたくなかったのに。
攻撃されるのも、体を鍛えるのも嫌で、ビクついたり、イヤイヤしていたら、騎士の士気が下がるから、と騎士団での訓練はなくなった。
ほっとしたら、騎士団の訓練を止めて以来、家人の対応が冷たくなった。
私を蔑んでくる。
私は、一方的に妹から邪険にされて、妹の言い分を鵜呑みにした父から、したくもない訓練を強制された被害者なのに。
私の側から、人がいなくなった。
専属の使用人は、全員、配置転換になった。
私が、使用人に言いつけたことは、ほぼ許可が下りなかったと言ってくる。
私は、一番嫌いな兄に従わねば、生きていけなくなったのだ。
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