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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

799.国からの物言いですか?いいえ、ボク達、宮仕えですから。

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「結論を言うと、ローバウル公爵家は、国の監視対象なの。」

皆、驚いている。

大々的に周知はされていない情報だもの。

公爵家と、国のために。

近衛の偉い人であるボクも知らなかったの。

「ローバウル公爵家と事を構えることになったら、事を構える前に国に報告する必要があるの。」

ハーマルお兄様の婚約者である内政担当の公爵子息に教えてもらわなかったら、後で怒られることになっていたの。

危なかったの。

「本来、国に報告した段階で、国からの調整が入って、問題は解決するものなの。国の方針として、ローバウル公爵家を目立たせたくない、というのが頭にあるから。」

幹部の皆が、はっとする。

揉み消される懸念。

今回は、大丈夫なの。

「今回、ボク達が、ビーイット公爵家とローバウル公爵家とやり合うと決めたことに関して、国は止めたり、調整したりしないの。」

「ボク達の手段に口出しもしない。」

不思議に思う気持ちはとてもよく分かるの、ボク。

国が、ボク達を止めたり、口出ししない代わりに、ね。

「その代わり、ローバウル公爵家とやり合う過程は、最初から当事者であるボク達別働隊に混じって、国が観察することをボク達は了承の上で動かなくちゃならないの。」

好きにしていいよ、内側で監視はするけどね、というスタンスなの、国は。

野放しにはしてくれないの。

「国が人を寄越して、ボク達に混じることは、国の方針として決定したの。」

公爵子息が、手際良くて。

ハーマルお兄様と会った次の日の朝には、お知らせがきたの。

監視対象の行動がおかしいと気づき、日頃から網を張って、いつでもゴーサインが出せる状態にしてあった、というのが、ハーマルお兄様の推測。

ボク達は、運悪く国の作戦に引っかかってしまったというか、国のお墨付きを得たというか。

知らぬ間に、国絡みの案件に首を突っ込んでしまい、絡め取られたの。

「ボク達、近衛別働隊とは、末永くよい関係でありたい、というのが、担当部署の意向なの。」

担当部署、つまり、国の方針。

「これから、ボクが聞いてきた国の理由を話すの。関わる全員が、理解して、国に協力するようにと言われているの。」

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