799 / 1,415
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
799.国からの物言いですか?いいえ、ボク達、宮仕えですから。
しおりを挟む
「結論を言うと、ローバウル公爵家は、国の監視対象なの。」
皆、驚いている。
大々的に周知はされていない情報だもの。
公爵家と、国のために。
近衛の偉い人であるボクも知らなかったの。
「ローバウル公爵家と事を構えることになったら、事を構える前に国に報告する必要があるの。」
ハーマルお兄様の婚約者である内政担当の公爵子息に教えてもらわなかったら、後で怒られることになっていたの。
危なかったの。
「本来、国に報告した段階で、国からの調整が入って、問題は解決するものなの。国の方針として、ローバウル公爵家を目立たせたくない、というのが頭にあるから。」
幹部の皆が、はっとする。
揉み消される懸念。
今回は、大丈夫なの。
「今回、ボク達が、ビーイット公爵家とローバウル公爵家とやり合うと決めたことに関して、国は止めたり、調整したりしないの。」
「ボク達の手段に口出しもしない。」
不思議に思う気持ちはとてもよく分かるの、ボク。
国が、ボク達を止めたり、口出ししない代わりに、ね。
「その代わり、ローバウル公爵家とやり合う過程は、最初から当事者であるボク達別働隊に混じって、国が観察することをボク達は了承の上で動かなくちゃならないの。」
好きにしていいよ、内側で監視はするけどね、というスタンスなの、国は。
野放しにはしてくれないの。
「国が人を寄越して、ボク達に混じることは、国の方針として決定したの。」
公爵子息が、手際良くて。
ハーマルお兄様と会った次の日の朝には、お知らせがきたの。
監視対象の行動がおかしいと気づき、日頃から網を張って、いつでもゴーサインが出せる状態にしてあった、というのが、ハーマルお兄様の推測。
ボク達は、運悪く国の作戦に引っかかってしまったというか、国のお墨付きを得たというか。
知らぬ間に、国絡みの案件に首を突っ込んでしまい、絡め取られたの。
「ボク達、近衛別働隊とは、末永くよい関係でありたい、というのが、担当部署の意向なの。」
担当部署、つまり、国の方針。
「これから、ボクが聞いてきた国の理由を話すの。関わる全員が、理解して、国に協力するようにと言われているの。」
皆、驚いている。
大々的に周知はされていない情報だもの。
公爵家と、国のために。
近衛の偉い人であるボクも知らなかったの。
「ローバウル公爵家と事を構えることになったら、事を構える前に国に報告する必要があるの。」
ハーマルお兄様の婚約者である内政担当の公爵子息に教えてもらわなかったら、後で怒られることになっていたの。
危なかったの。
「本来、国に報告した段階で、国からの調整が入って、問題は解決するものなの。国の方針として、ローバウル公爵家を目立たせたくない、というのが頭にあるから。」
幹部の皆が、はっとする。
揉み消される懸念。
今回は、大丈夫なの。
「今回、ボク達が、ビーイット公爵家とローバウル公爵家とやり合うと決めたことに関して、国は止めたり、調整したりしないの。」
「ボク達の手段に口出しもしない。」
不思議に思う気持ちはとてもよく分かるの、ボク。
国が、ボク達を止めたり、口出ししない代わりに、ね。
「その代わり、ローバウル公爵家とやり合う過程は、最初から当事者であるボク達別働隊に混じって、国が観察することをボク達は了承の上で動かなくちゃならないの。」
好きにしていいよ、内側で監視はするけどね、というスタンスなの、国は。
野放しにはしてくれないの。
「国が人を寄越して、ボク達に混じることは、国の方針として決定したの。」
公爵子息が、手際良くて。
ハーマルお兄様と会った次の日の朝には、お知らせがきたの。
監視対象の行動がおかしいと気づき、日頃から網を張って、いつでもゴーサインが出せる状態にしてあった、というのが、ハーマルお兄様の推測。
ボク達は、運悪く国の作戦に引っかかってしまったというか、国のお墨付きを得たというか。
知らぬ間に、国絡みの案件に首を突っ込んでしまい、絡め取られたの。
「ボク達、近衛別働隊とは、末永くよい関係でありたい、というのが、担当部署の意向なの。」
担当部署、つまり、国の方針。
「これから、ボクが聞いてきた国の理由を話すの。関わる全員が、理解して、国に協力するようにと言われているの。」
0
お気に入りに追加
337
あなたにおすすめの小説
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
英雄様の取説は御抱えモブが一番理解していない
薗 蜩
BL
テオドア・オールデンはA級センチネルとして日々怪獣体と戦っていた。
彼を癒せるのは唯一のバティであるA級ガイドの五十嵐勇太だけだった。
しかし五十嵐はテオドアが苦手。
黙って立っていれば滅茶苦茶イケメンなセンチネルのテオドアと黒目黒髪純日本人の五十嵐君の、のんびりセンチネルなバースのお話です。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
地味顔陰キャな俺。異世界で公爵サマに拾われ、でろでろに甘やかされる
冷凍湖
BL
人生だめだめな陰キャくんがありがちな展開で異世界にトリップしてしまい、公爵サマに拾われてめちゃくちゃ甘やかされるウルトラハッピーエンド
アルファポリスさんに登録させてもらって、異世界がめっちゃ流行ってることを知り、びっくりしつつも書きたくなったので、勢いのまま書いてみることにしました。
他の話と違って書き溜めてないので更新頻度が自分でも読めませんが、とにかくハッピーエンドになります。します!
6/3
ふわっふわな話の流れしか考えずに書き始めたので、サイレント修正する場合があります。
公爵サマ要素全然出てこなくて自分でも、んん?って感じです(笑)。でもちゃんと公爵ですので、公爵っぽさが出てくるまでは、「あー、公爵なんだなあー」と広い心で見ていただけると嬉しいです、すみません……!
【R18+BL】ハデな彼に、躾けられた、地味な僕
hosimure
BL
僕、大祇(たいし)永河(えいが)は自分で自覚するほど、地味で平凡だ。
それは容姿にも性格にも表れていた。
なのに…そんな僕を傍に置いているのは、学校で強いカリスマ性を持つ新真(しんま)紗神(さがみ)。
一年前から強制的に同棲までさせて…彼は僕を躾ける。
僕は彼のことが好きだけど、彼のことを本気で思うのならば別れた方が良いんじゃないだろうか?
★BL&R18です。
通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~
日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!
斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。
偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。
「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」
選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。
悪役令息に転生したけど…俺…嫌われすぎ?
「ARIA」
BL
階段から落ちた衝撃であっけなく死んでしまった主人公はとある乙女ゲームの悪役令息に転生したが...主人公は乙女ゲームの家族から甘やかされて育ったというのを無視して存在を抹消されていた。
王道じゃないですけど王道です(何言ってんだ?)どちらかと言うとファンタジー寄り
更新頻度=適当
結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、転生特典(執事)と旅に出たい
オオトリ
BL
とある教会で、今日一組の若い男女が結婚式を挙げようとしていた。
今、まさに新郎新婦が手を取り合おうとしたその時―――
「ちょっと待ったー!」
乱入者の声が響き渡った。
これは、とある事情で異世界転生した主人公が、結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、
白米を求めて 俺TUEEEEせずに、執事TUEEEEな旅に出たい
そんなお話
※主人公は当初女性と婚約しています(タイトルの通り)
※主人公ではない部分で、男女の恋愛がお話に絡んでくることがあります
※BLは読むことも初心者の作者の初作品なので、タグ付けなど必要があれば教えてください
※完結しておりますが、今後番外編及び小話、続編をいずれ追加して参りたいと思っています
※小説家になろうさんでも同時公開中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる