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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
795.異世界転生して、さらに転生した王女。その3。『逆ハーレムの主人公って、夢だったの!』
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そして、今世。
3度目の人生は、ローバウル公爵家の長女として生をうけた。
私の開発した、魔法を使う人工授精は、我がローバウル公爵家の秘術として扱われるようになっていた。
自然妊娠に至らないご夫婦が、こっそり訪れるようになっていた。
夫婦によっては、婿や嫁を増員できない事情があったりするから、繁盛している。
全員が成功するわけではないから、逆恨みもあるけれど。
1回成功したご夫婦は、2回、3回とご利用頂くこともある。
この商売のいいところは、顧客とは商売以外で長い付き合いができるということ。
後継ぎの有無に関わっているだけあって、我が家の発言力は、男性より女性に比重が高い。
秘術を利用して孕んで産む選択をした女性は、女性自身が後継ぎだったり、高い地位にいたりと、女性の血筋を残す必要がある場合が多いからだ。
妻や、夫を増やさないために、秘術を利用したいと訪ねてくるご夫婦もいる。
後継ぎ争いで、目当ての妻や、夫との子どもを急ぎたいご夫婦も。
秘術の利用者がいる限り、新規顧客は増え続ける。
顧客の内情や、周辺情報にも詳しくなる。
ローバウル公爵家は、積極的に社交をしなくても、秘術のお陰で細く長く続いてきた。
私の死後のローバウル公爵家当主は、代々、社交に積極的ではなかったようで、私の両親も、社交に消極的だった。
私は、華やかな社交や、恋、青春を楽しみたい。
そのために転生したのだ。
私は、嫡子として、どんどん社交の場に出ていった。
社交に精を出す私に、公爵家当主である母も婿の父もいい顔をしなかった。
派手に動く必要はないのだ、とそればかり。
とっておきの秘術だから、煩わしい客を増やさないために、目立たないようにしているのか?と聞いたら、それもあるけど、1番大きな理由は、ローバウル公爵家の始まりとなった初代にあると説明された。
初代ローバウル公爵家当主のモルリダーラ王女は、異世界転生者。
国の安寧のため、子どもを作らないようにと言い含められたにも関わらず、国王陛下に誓った白い結婚のまま、子どもを作る技術を秘密裏に研究して、その身で処女懐胎を実現してみせた。
モルリダーラ王女が、国王陛下と国を裏切った結果出来たのが、ローバウル公爵家。
そういう解釈が成り立っているらしい。
ローバウル公爵家は、目立つ場所にいるべきではない、と代々引きこもっているそうだ。
私はイライラして両親に叫んだ。
初代のモルリダーラ王女の秘術を使って金儲けしているくせに?
『1度、世の中に出てしまった技術は隠し通せない。ならば、管理を徹底するしかない。』
という結論となり、ローバウル公爵家の秘術扱いになったそうだ。
腸が煮えくり返る。
私の不世出の技術を勝手に使っておきながら、いけしゃあしゃあと。
図々しいやつらめ。
私が当主になったあかつきには、目にもの見せてやる。
私は図々しいやつらに怒りを覚えたが、大切な今世の目標を忘れることはなかった。
私は、青春するのだ。
私は、私に相応しい男性を次々に見つけた。
今世は、侯爵家が豊作。
誰にしよう?
ううん。
私から、望むのではなく、望んでもらいたい。
王女のときに叶わなかった夢を叶えたい。
逆ハーレムの夢を。
公爵家当主である両親が社交に消極的であり、伝統的に社交に消極的な家のため、嫡子とはいえ、私の社交も思ったより少ない。
私が唾を付ける予定でいた理想の男性達は、ローバウル公爵家とは縁が遠く、親しくなることが出来ないまま、時間が過ぎていった。
ある日、近衛別働隊なるものがコーハ王国で新設された。
私が唾を付ける予定でいた男性は、軒並み創設メンバーの幹部になった。
人選を担当した人は、目の付け所が私と同じだと思った。
若手の貴族子弟の中でも、人気があったり、今後人気が出そうなメンバーを選出している。
別働隊の幹部で逆ハーレムを作りたい。
それが、今世の私の新しい目標になった。
3度目の人生は、ローバウル公爵家の長女として生をうけた。
私の開発した、魔法を使う人工授精は、我がローバウル公爵家の秘術として扱われるようになっていた。
自然妊娠に至らないご夫婦が、こっそり訪れるようになっていた。
夫婦によっては、婿や嫁を増員できない事情があったりするから、繁盛している。
全員が成功するわけではないから、逆恨みもあるけれど。
1回成功したご夫婦は、2回、3回とご利用頂くこともある。
この商売のいいところは、顧客とは商売以外で長い付き合いができるということ。
後継ぎの有無に関わっているだけあって、我が家の発言力は、男性より女性に比重が高い。
秘術を利用して孕んで産む選択をした女性は、女性自身が後継ぎだったり、高い地位にいたりと、女性の血筋を残す必要がある場合が多いからだ。
妻や、夫を増やさないために、秘術を利用したいと訪ねてくるご夫婦もいる。
後継ぎ争いで、目当ての妻や、夫との子どもを急ぎたいご夫婦も。
秘術の利用者がいる限り、新規顧客は増え続ける。
顧客の内情や、周辺情報にも詳しくなる。
ローバウル公爵家は、積極的に社交をしなくても、秘術のお陰で細く長く続いてきた。
私の死後のローバウル公爵家当主は、代々、社交に積極的ではなかったようで、私の両親も、社交に消極的だった。
私は、華やかな社交や、恋、青春を楽しみたい。
そのために転生したのだ。
私は、嫡子として、どんどん社交の場に出ていった。
社交に精を出す私に、公爵家当主である母も婿の父もいい顔をしなかった。
派手に動く必要はないのだ、とそればかり。
とっておきの秘術だから、煩わしい客を増やさないために、目立たないようにしているのか?と聞いたら、それもあるけど、1番大きな理由は、ローバウル公爵家の始まりとなった初代にあると説明された。
初代ローバウル公爵家当主のモルリダーラ王女は、異世界転生者。
国の安寧のため、子どもを作らないようにと言い含められたにも関わらず、国王陛下に誓った白い結婚のまま、子どもを作る技術を秘密裏に研究して、その身で処女懐胎を実現してみせた。
モルリダーラ王女が、国王陛下と国を裏切った結果出来たのが、ローバウル公爵家。
そういう解釈が成り立っているらしい。
ローバウル公爵家は、目立つ場所にいるべきではない、と代々引きこもっているそうだ。
私はイライラして両親に叫んだ。
初代のモルリダーラ王女の秘術を使って金儲けしているくせに?
『1度、世の中に出てしまった技術は隠し通せない。ならば、管理を徹底するしかない。』
という結論となり、ローバウル公爵家の秘術扱いになったそうだ。
腸が煮えくり返る。
私の不世出の技術を勝手に使っておきながら、いけしゃあしゃあと。
図々しいやつらめ。
私が当主になったあかつきには、目にもの見せてやる。
私は図々しいやつらに怒りを覚えたが、大切な今世の目標を忘れることはなかった。
私は、青春するのだ。
私は、私に相応しい男性を次々に見つけた。
今世は、侯爵家が豊作。
誰にしよう?
ううん。
私から、望むのではなく、望んでもらいたい。
王女のときに叶わなかった夢を叶えたい。
逆ハーレムの夢を。
公爵家当主である両親が社交に消極的であり、伝統的に社交に消極的な家のため、嫡子とはいえ、私の社交も思ったより少ない。
私が唾を付ける予定でいた理想の男性達は、ローバウル公爵家とは縁が遠く、親しくなることが出来ないまま、時間が過ぎていった。
ある日、近衛別働隊なるものがコーハ王国で新設された。
私が唾を付ける予定でいた男性は、軒並み創設メンバーの幹部になった。
人選を担当した人は、目の付け所が私と同じだと思った。
若手の貴族子弟の中でも、人気があったり、今後人気が出そうなメンバーを選出している。
別働隊の幹部で逆ハーレムを作りたい。
それが、今世の私の新しい目標になった。
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