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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
793.異世界転生して、さらに転生した王女様。その1。モルリダーラ王女。異世界転生して、コーハ王国の王女に生まれてみたものの。
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今世は、3回目の生になる。
前世は、コーハ王国の王女だった。
前世の名前は、モルリダーラ。
モルリダーラの前は、この世界とは、別の世界で生きてきた。
王女に異世界転生したと理解したときは、密かな使命とか、何かの物語やゲームエンディングを書き換えることになるかも?と期待したが、微塵もそんな気配がない。
一国の王女。
それ以上でもそれ以下でもない。
ならば、異世界の知識を使って便利さを、と思ってみたけれど。
思いつきを話すみたいに、話してみたら、これですか?と完成品を目の前に並べられた。
並べられた品々は、どれも最近のものでもない、という。
私の前にも異世界転生した人がいたんだな、と調べてみた。
先人が既に色々やっていた。
マヨネーズとか、ドレッシングとか料理系で、この世界に馴染みそうなものは、王侯貴族の日常生活に取り入れられ、世に出てから、何十年、何百年と経っているものもある。
醤油や味噌、ポン酢もあった。
取り寄せが可能らしい。
地域によっては、焼き魚に大根おろしの文化もあるって。
食べ物系は諦めて、文化系を広めようとしたら、待ったがかかった。
文化と産業は、この世界にそぐわないものは広めないように、と言われた。
私はびっくりした。
王女である私が異世界転生者であることは、小さいうちから気付かれていたそうだ。
思想や言動が、この世界で育った価値観とは異なる価値観が根付いていることが分かって、成長を見守ってきたが、異世界のものをどんどん持ち込もうとし始めたので、話し合うことに決めたらしい。
王女だから、婚約者はいつ用意されたりするのか、とドキドキしたけれど、婚約者が決まる気配がなかったのも、異世界転生者だから、慎重に見極めをした結果だそうだ。
同年代では、王女に引きずられて、ストッパーにならない。
常識があり、王女の行動を止められる大人となら、結婚してもよい、と聞かされた。
同性婚を盛大に勧められたが、私は、前世も今世も同性に興味がないので断った。
同性を進められる理由を聞いてみたら、子どもが生まれてこないから。
私が、生まれてきた子どもに、異世界の常識を刷り込むことを懸念されていたのだ。
近親者から、異世界の常識を刷り込まれた子どもは、この世界の常識に混乱し、どちらにも馴染めず苦労することがあるらしい。
王女の子どもが、そうなっては、国のリスクが高すぎる。
子どもができる心配のない同性なら、リスクは最初から、ない、ということ。
同性でないなら、生涯独身を貫くか、親世代の男性との結婚するように、と言われた。
私は目の前が真っ暗になった。
異世界転生って、楽しいものじゃないの?
前世の方がずっとマシじゃない?
私は、引きこもって、なんのために、異世界転生したのか、考えた。
結論は出なかった。
親世代との結婚なら、夫の方が早く亡くなる。
未亡人として、好きに生きる方に賭けよう。
王家で生涯、独身なんて、若い内はともかく、いずれ居場所が無くなりそうだと思ったのだ。
異世界転生して王女になったら、重宝されるどころか、煙たがられるなんて、想像したこともなかった。
ウキウキ、ワクワクで、盛り上がると思ったのに。
前世は、コーハ王国の王女だった。
前世の名前は、モルリダーラ。
モルリダーラの前は、この世界とは、別の世界で生きてきた。
王女に異世界転生したと理解したときは、密かな使命とか、何かの物語やゲームエンディングを書き換えることになるかも?と期待したが、微塵もそんな気配がない。
一国の王女。
それ以上でもそれ以下でもない。
ならば、異世界の知識を使って便利さを、と思ってみたけれど。
思いつきを話すみたいに、話してみたら、これですか?と完成品を目の前に並べられた。
並べられた品々は、どれも最近のものでもない、という。
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醤油や味噌、ポン酢もあった。
取り寄せが可能らしい。
地域によっては、焼き魚に大根おろしの文化もあるって。
食べ物系は諦めて、文化系を広めようとしたら、待ったがかかった。
文化と産業は、この世界にそぐわないものは広めないように、と言われた。
私はびっくりした。
王女である私が異世界転生者であることは、小さいうちから気付かれていたそうだ。
思想や言動が、この世界で育った価値観とは異なる価値観が根付いていることが分かって、成長を見守ってきたが、異世界のものをどんどん持ち込もうとし始めたので、話し合うことに決めたらしい。
王女だから、婚約者はいつ用意されたりするのか、とドキドキしたけれど、婚約者が決まる気配がなかったのも、異世界転生者だから、慎重に見極めをした結果だそうだ。
同年代では、王女に引きずられて、ストッパーにならない。
常識があり、王女の行動を止められる大人となら、結婚してもよい、と聞かされた。
同性婚を盛大に勧められたが、私は、前世も今世も同性に興味がないので断った。
同性を進められる理由を聞いてみたら、子どもが生まれてこないから。
私が、生まれてきた子どもに、異世界の常識を刷り込むことを懸念されていたのだ。
近親者から、異世界の常識を刷り込まれた子どもは、この世界の常識に混乱し、どちらにも馴染めず苦労することがあるらしい。
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私は目の前が真っ暗になった。
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結論は出なかった。
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王家で生涯、独身なんて、若い内はともかく、いずれ居場所が無くなりそうだと思ったのだ。
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ウキウキ、ワクワクで、盛り上がると思ったのに。
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