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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
766.キミは、ボクを好きと言ってくれる。ボクも好き。でも、キミの望む形で愛せなくても、好きでいてくれるかしら?
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ガラン領から、王都に戻ってきたの。
くっついていた人外は、お父様にべりっと剥がしてもらったと報告すると、フィリスのお父上は最高という結論になったの。
良かったの。
安心して、暮らせるもの。
ボクは、ダンシェルを捕まえた。
「ダンシェルのお休み、うちに来るの。」
「フィリスの家?」
とダンシェル。
「うん。遊びに来て。」
「暫く、フィリスと休みが合わないよな?」
とダンシェル。
「うん。次、お休みを決めるときに、ボクとダンシェルは一緒の日にするの。」
「分かった。ありがとう。」
とダンシェル。
ダンシェルと分かれたボクに、サブリーとユージュアルが寄ってくる。
「ダンシェルを家に呼んだ?」
とサブリー。
「うん。話しておくことにするの。」
「そっか。どう転んでも、俺達は、フィリスと一緒にいる。忘れるなよ。」
とユージュアル。
「フォローが必要になったら、どっちもやるから。フィリスも安心してダンシェルに話しておけよ。」
とサブリー。
「ありがとうなの。」
2人にはいつも心を支えてもらっているの。
「「どういたしまして。」」
サブリーとユージュアルが破顔する。
ダンシェルは、ボクが好きで、ボクと一緒にいたいと言って、近衛別働隊に来てくれた。
ダンシェルが真っ直ぐに、ボクに向けてくれる好意は、ボクを舞い上がらせる。
ボク、ダンシェルに好きと言われるのが、好き。
ダンシェルが、ボクのことを大切にしてくれているのが伝わるの。
ボクが上司として、先輩として振る舞っていると、部下として、後輩として立ち回り、そっと支えてくれている。
近衛の後輩が、ボクを馬鹿しにくくなるように、ボクをたててくれている。
ダンシェルの誠意に応えたいけれど、ダンシェルの望む形で応えることはできないの、ボク。
ボクの将来は、最初から、決まっている。
ボクが、近衛になり、近衛別働隊を率いる総司令になったときから。
今のダンシェルとの関係は、ボクにとって、とても心地よい。
でも、ダンシェルに、ダンシェルが望む形の未来にはならないことを伝えて、ダンシェル自身が、将来設計を真剣に考える機会を作らなくちゃ。
ボク、指摘されるまで気づかなかったけれど、逆ハーレムの主人公にそっくりなの。
フィリップ殿下は、変わらずボクが好きだと言ってはばからない。
アンドリューとセドリックとは、月に1回セックスをしている。
フィリップ殿下のボクへのお気持ちが変われば、今後、ボク達の関係は変化していくはず。
アンドリューとセドリックとは、このままの関係でいると思う。
年をとるまで、ゆっくりと。
ボクは、アンドリューもセドリックも好き。
2人とするセックスも好き。
アンドリューとセドリックは、ボクとのセックス込みで、別働隊の幹部になった。
もし、フィリップ殿下のお気持ちが、ボクから離れても、2人とは変わらず仲良くしたいの。
ダンシェルが好きでも、ダンシェルだけとセックスする関係には、ならない。
ダンシェルは、ただ好き好き言うだけじゃなく、ボクとのお付き合いを考えてくれている。
だから。
ボクは、ダンシェルに打ち明けると決めたの。
「ボク、ダンシェルが好きだけど、1対1のお付き合いはしないの。」
「聞いてほしいの。ボクは、20歳からアンドリューとセドリックとセックス込みのお付き合いをしているの。」
「2人との関係は今後も続けるつもり。その上で。」
「ボク、ダンシェルと付き合いたい。でも、ダンシェル1人と付き合うんじゃなく、付き合うときは、アンドリューとセドリックとダンシェルの3人と付き合いたいの。」
ダンシェルが、ボクの提案を受け入れられなかったら、ボクとダンシェルが付き合う日は来ない。
そういうお話。
ダンシェルは、しがらみでボクを好きなわけではない。
なんの利害関係もなくボクを好きになってくれて、ボクを大事にしてくれている。
そんなダンシェルの将来を潰すことだけはしたくないの。
ボクには届かない幸せを手に入れる機会があるから。
ダンシェルが、これからもボクを好きなままでいてくれたら、ボクは幸せだけど。
もし、ダンシェルがボクを好きじゃなくなっても、ダンシェルが好きだと言ってくれた日を大切な思い出にして生きていく決心をしたの。
好きだから、幸せにしたいの、キミを。
キミが幸せになれる場所が、ボクの隣なら、ボクも幸せ。
でも、キミが幸せになれる場所が他にあるなら、そこに送り出す覚悟はあるの。
ダンシェル、ボクは、キミが好き。
くっついていた人外は、お父様にべりっと剥がしてもらったと報告すると、フィリスのお父上は最高という結論になったの。
良かったの。
安心して、暮らせるもの。
ボクは、ダンシェルを捕まえた。
「ダンシェルのお休み、うちに来るの。」
「フィリスの家?」
とダンシェル。
「うん。遊びに来て。」
「暫く、フィリスと休みが合わないよな?」
とダンシェル。
「うん。次、お休みを決めるときに、ボクとダンシェルは一緒の日にするの。」
「分かった。ありがとう。」
とダンシェル。
ダンシェルと分かれたボクに、サブリーとユージュアルが寄ってくる。
「ダンシェルを家に呼んだ?」
とサブリー。
「うん。話しておくことにするの。」
「そっか。どう転んでも、俺達は、フィリスと一緒にいる。忘れるなよ。」
とユージュアル。
「フォローが必要になったら、どっちもやるから。フィリスも安心してダンシェルに話しておけよ。」
とサブリー。
「ありがとうなの。」
2人にはいつも心を支えてもらっているの。
「「どういたしまして。」」
サブリーとユージュアルが破顔する。
ダンシェルは、ボクが好きで、ボクと一緒にいたいと言って、近衛別働隊に来てくれた。
ダンシェルが真っ直ぐに、ボクに向けてくれる好意は、ボクを舞い上がらせる。
ボク、ダンシェルに好きと言われるのが、好き。
ダンシェルが、ボクのことを大切にしてくれているのが伝わるの。
ボクが上司として、先輩として振る舞っていると、部下として、後輩として立ち回り、そっと支えてくれている。
近衛の後輩が、ボクを馬鹿しにくくなるように、ボクをたててくれている。
ダンシェルの誠意に応えたいけれど、ダンシェルの望む形で応えることはできないの、ボク。
ボクの将来は、最初から、決まっている。
ボクが、近衛になり、近衛別働隊を率いる総司令になったときから。
今のダンシェルとの関係は、ボクにとって、とても心地よい。
でも、ダンシェルに、ダンシェルが望む形の未来にはならないことを伝えて、ダンシェル自身が、将来設計を真剣に考える機会を作らなくちゃ。
ボク、指摘されるまで気づかなかったけれど、逆ハーレムの主人公にそっくりなの。
フィリップ殿下は、変わらずボクが好きだと言ってはばからない。
アンドリューとセドリックとは、月に1回セックスをしている。
フィリップ殿下のボクへのお気持ちが変われば、今後、ボク達の関係は変化していくはず。
アンドリューとセドリックとは、このままの関係でいると思う。
年をとるまで、ゆっくりと。
ボクは、アンドリューもセドリックも好き。
2人とするセックスも好き。
アンドリューとセドリックは、ボクとのセックス込みで、別働隊の幹部になった。
もし、フィリップ殿下のお気持ちが、ボクから離れても、2人とは変わらず仲良くしたいの。
ダンシェルが好きでも、ダンシェルだけとセックスする関係には、ならない。
ダンシェルは、ただ好き好き言うだけじゃなく、ボクとのお付き合いを考えてくれている。
だから。
ボクは、ダンシェルに打ち明けると決めたの。
「ボク、ダンシェルが好きだけど、1対1のお付き合いはしないの。」
「聞いてほしいの。ボクは、20歳からアンドリューとセドリックとセックス込みのお付き合いをしているの。」
「2人との関係は今後も続けるつもり。その上で。」
「ボク、ダンシェルと付き合いたい。でも、ダンシェル1人と付き合うんじゃなく、付き合うときは、アンドリューとセドリックとダンシェルの3人と付き合いたいの。」
ダンシェルが、ボクの提案を受け入れられなかったら、ボクとダンシェルが付き合う日は来ない。
そういうお話。
ダンシェルは、しがらみでボクを好きなわけではない。
なんの利害関係もなくボクを好きになってくれて、ボクを大事にしてくれている。
そんなダンシェルの将来を潰すことだけはしたくないの。
ボクには届かない幸せを手に入れる機会があるから。
ダンシェルが、これからもボクを好きなままでいてくれたら、ボクは幸せだけど。
もし、ダンシェルがボクを好きじゃなくなっても、ダンシェルが好きだと言ってくれた日を大切な思い出にして生きていく決心をしたの。
好きだから、幸せにしたいの、キミを。
キミが幸せになれる場所が、ボクの隣なら、ボクも幸せ。
でも、キミが幸せになれる場所が他にあるなら、そこに送り出す覚悟はあるの。
ダンシェル、ボクは、キミが好き。
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