フィリス・ガランの近衛生活

第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が！

751.ベリウンヘルツ上陸作戦のその後。フィリス、サブリー、ユージュアルが転移陣を投げつけられて、転移した後の、コーハ王国外交団の話。

ベリウンヘルツの暴挙に対し、抗議や賠償では済まさないと示したコーハ王国。

ウィルソンの家の海軍から海兵隊が上陸し、雇われている傭兵団やベリウンヘルツ滞在中の王子、王女の御一行ごと掌握。

時間差でコーハ王国の軍船も到着し、海は大変ものものしくなっていた。

ウィルソン達は、ベリウンヘルツの海上でコーハ王国の外交部と打ち合わせ後、外交部はコーハ王国の本国経由で、関係各国へ、ベリウンヘルツに権限のある担当者を派遣を要請。

ウィルソン達は、コーハ王国軍とベリウンヘルツへ再上陸。

ベリウンヘルツの行政機関に直行して、国王、宰相、その他、国政に決定権を持つ方々を捕捉。

これからの話し合いに欠かせない方々なので、健やかに話し合いに参加できるよう、コーハ王国による健康管理を了承してもらう。

ウィルソンがベリウンヘルツの中枢を抑えている間。

コーハ王国の外交部は、いつものお仕事にプラスで大忙し。

国際会議に出席者を出した国のうち、2つの国を除いて、出席者の王子や王女がベリウンヘルツに協力して、出席者の意向で特別に招待されたコーハ王国の第4王子御一行に敵意を持って攻撃した。
第4王子に怪我はなかったものの王子の随行員3名が転移陣を投げつけられて、行方不明。

何ナメた真似してくれてんねん。
覚悟はいいか？
国として、誠意を見せてもらおうか、誠意を。

という呼びかけで、各国から担当者がベリウンヘルツにやってくることになっている。

ベリウンヘルツの警護はあてにしないので、コーハ王国の近衛本隊から、貴人の護衛担当が派遣されている。

フィリップ殿下とアンドリュー、クリストファーは人の行き来に合わせて、コーハ王国本国へ帰還。

ハンティア王国が動いていることが判明したため、フィリップ殿下とアンドリュー、クリストファーを中心に別働隊の隊員を加えて、ハンティア王国の情報をまとめた後、時間をおかずにハンティア王国へ出発。

フィリス、サブリー、ユージュアルが転移陣で国をまたいで、古戦場の心霊体験をしたりハンティア王国に再転移したり、と慌ただしく過ごしていた頃。

コーハ王国のその他の人々は、政治的なお仕事に精を出していた。