747 / 1,412
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
747.買い物の決定権を持っているのが、男だと知っていても。独り身でない男に営業しにいくなら、男の伴侶を蔑ろにして、商売は続けられる?
しおりを挟む
ミドリン・パーマーは激しく瞬きを繰り返した。
「その反応は、そこで祈願したということいいのかしら。」
ボク、新しい人外に色々頼むのは止めておくことにするの。
ろくでもない結果になると思うの。
自分で神気を変換する練習するの。
マーゴットに手伝ってもらって。
「ミドリン・パーマー。祈願して、思い通りになっていることは何かあるかしら?」
ミドリン・パーマーは、まだボクの言わんとしていることが分からないみたい。
ボクを警戒して見ている。
ミドリン・パーマーは、饒舌になる場面と、だんまりを決め込む場面がはっきりしているの。
今は、何を言われているか分からないから、なんと返したらいいか分からない、というところかしら。
「家族に認められるのは、ひとときの思い出で良かったのかしら?」
「そんなわけない。ずっと続くはずだった。婚約破棄なんてなければ。」
ほら。食い付いた。
「ミドリン・パーマー。キミが、婚約者のいる男子学生を客にしたいなら、婚約者を軽んじたのは失敗だったのではないかしら。」
「わたしは、恋人になろうとしていないのに、向こうが勝手に敵視してきたのよ?」
とミドリン・パーマー。
「わたしの全てを自分の尺度で測って決めつけて、一方的に非難してきたのに、わたしに折れろというの?」
「婚約者達の世界に、入っていったのは、キミ。ミドリン・パーマー。キミから近付いた。」
「近付いてなんていないわ。寧ろ、遠ざけていた。」
ミドリン・パーマー。キミは、自分に選択肢があることを前提にし過ぎなの。
「ミドリン・パーマー。彼女達を遠ざけていたのは、キミじゃないの。婚約者達がキミを遠ざけていたの。」
「同じじゃない。」
と口をとがらすミドリン・パーマー。
「違うの。キミが貴族社会に足がかりを作って入ったことは、貴族社会に歓迎されていたかしら?」
「何よ?何が言いたいの!」
「キミ、平民だから、社交界に出ないものね。複数の男子学生と仲を深めながら、商売の話をすることができたのは、学生だったからではないかしら。」
「そんなこと、ないわ。学生生活を終えても、継続的なお付き合いが続いていたわよ。」
ミドリン・パーマーも、さすがに自信満々には言えないのか、尻すぼみになった。
「後継ぎが、気に入った女商人に入れあげて、個人的に取引を増やし続けるのは、限度があるの。既存の取引先との関係や、家格に相応しい品質かどうか、とか。」
「学生生活で使う分は、周囲が目をつぶってくれていても、学生じゃなくなってから使う分には、どうかしら。」
「家格が低いお客もいたかしら?ほそぼそと継続してくれても、取引は少なくなると思うの。家格の高いお客は、取引しなくなるんじゃないかしら?」
「そんな。あんまりだわ。せっかく客にしたのに。」
ミドリン・パーマーは憤慨している。
ズレていて、困るの。
「男子学生の方から、キミを愛人として、囲う話は、1度も出ていなかったのかしら?」
「聞かされたことはあるけれど、頷くわけないじゃない。愛人なんて、わたしを馬鹿にし過ぎ。」
腹が立つと言って、腕を組むミドリン・パーマー。
「キミの振る舞いが、その男子学生には、愛人に相応しく見えたの。」
「はあ?」
ミドリン・パーマーの顔が歪む。
「貴族社会に乗り込み、婚約者のいる男子学生を標的にして、婚約者を軽んじていれば、婚約者に成り代わりたいのかと判断されるの。婚約者ではなく、愛人の話がきたのは、婚約者としては不適格だと、男子学生がキミを判断したからだと思うの。」
「その反応は、そこで祈願したということいいのかしら。」
ボク、新しい人外に色々頼むのは止めておくことにするの。
ろくでもない結果になると思うの。
自分で神気を変換する練習するの。
マーゴットに手伝ってもらって。
「ミドリン・パーマー。祈願して、思い通りになっていることは何かあるかしら?」
ミドリン・パーマーは、まだボクの言わんとしていることが分からないみたい。
ボクを警戒して見ている。
ミドリン・パーマーは、饒舌になる場面と、だんまりを決め込む場面がはっきりしているの。
今は、何を言われているか分からないから、なんと返したらいいか分からない、というところかしら。
「家族に認められるのは、ひとときの思い出で良かったのかしら?」
「そんなわけない。ずっと続くはずだった。婚約破棄なんてなければ。」
ほら。食い付いた。
「ミドリン・パーマー。キミが、婚約者のいる男子学生を客にしたいなら、婚約者を軽んじたのは失敗だったのではないかしら。」
「わたしは、恋人になろうとしていないのに、向こうが勝手に敵視してきたのよ?」
とミドリン・パーマー。
「わたしの全てを自分の尺度で測って決めつけて、一方的に非難してきたのに、わたしに折れろというの?」
「婚約者達の世界に、入っていったのは、キミ。ミドリン・パーマー。キミから近付いた。」
「近付いてなんていないわ。寧ろ、遠ざけていた。」
ミドリン・パーマー。キミは、自分に選択肢があることを前提にし過ぎなの。
「ミドリン・パーマー。彼女達を遠ざけていたのは、キミじゃないの。婚約者達がキミを遠ざけていたの。」
「同じじゃない。」
と口をとがらすミドリン・パーマー。
「違うの。キミが貴族社会に足がかりを作って入ったことは、貴族社会に歓迎されていたかしら?」
「何よ?何が言いたいの!」
「キミ、平民だから、社交界に出ないものね。複数の男子学生と仲を深めながら、商売の話をすることができたのは、学生だったからではないかしら。」
「そんなこと、ないわ。学生生活を終えても、継続的なお付き合いが続いていたわよ。」
ミドリン・パーマーも、さすがに自信満々には言えないのか、尻すぼみになった。
「後継ぎが、気に入った女商人に入れあげて、個人的に取引を増やし続けるのは、限度があるの。既存の取引先との関係や、家格に相応しい品質かどうか、とか。」
「学生生活で使う分は、周囲が目をつぶってくれていても、学生じゃなくなってから使う分には、どうかしら。」
「家格が低いお客もいたかしら?ほそぼそと継続してくれても、取引は少なくなると思うの。家格の高いお客は、取引しなくなるんじゃないかしら?」
「そんな。あんまりだわ。せっかく客にしたのに。」
ミドリン・パーマーは憤慨している。
ズレていて、困るの。
「男子学生の方から、キミを愛人として、囲う話は、1度も出ていなかったのかしら?」
「聞かされたことはあるけれど、頷くわけないじゃない。愛人なんて、わたしを馬鹿にし過ぎ。」
腹が立つと言って、腕を組むミドリン・パーマー。
「キミの振る舞いが、その男子学生には、愛人に相応しく見えたの。」
「はあ?」
ミドリン・パーマーの顔が歪む。
「貴族社会に乗り込み、婚約者のいる男子学生を標的にして、婚約者を軽んじていれば、婚約者に成り代わりたいのかと判断されるの。婚約者ではなく、愛人の話がきたのは、婚約者としては不適格だと、男子学生がキミを判断したからだと思うの。」
0
お気に入りに追加
337
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい
戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。
人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください!
チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!!
※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。
番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」
「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる