フィリス・ガランの近衛生活

第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が！

736.神に人の道理は通用しない。位階の高い神はまかり間違っても、人に傅かない。なぜなら、人は神ではないから。

人外が、ボクに従っていない今、妖怪のオリベを側においていては、オリベが危ない。

神と妖怪では、力の差がありすぎる。

神の存在を前にすると、妖怪の存在は吹き飛ぶほど軽い。

オリベにたくさん頼んだから、オリベはすぐには戻らない。

人外対策の時間を稼ぎつつ、ハンティア王国での人間の対策もしないと。



魅了にかかった疑惑のハンティア王国第2王子の側近の2人の子息の言動と、第2王子の寛容な対応。

第2王子の側近3人目のドロン公爵邸で、まず第2王子がフィリップ殿下の恋人に立候補して、失敗。

ドロン公爵の従兄弟と魔法使いの暗躍。
ハンティア王国の第3王子が実はベリウンヘルツのシャリン王子に扮していた成人女性。
第3王子の肩書きで男装していた女性は、従来からの魅了持ち。ドロン公爵邸で、フィリップ殿下に2回も魅了をかけてきたから、ボクがレジスト。

魔導具呼び合うくんによって地獄絵巻ができたところに、家主のドロン公爵が帰宅。

ドロン公爵にハンティア王国への抗議の意思があること。
ミドリン・パーマーを見たいから手配してほしいと頼んだこと。
オリベが人外と接触していて、人外が最初から自分勝手だったこと。
明日、ドロン公爵から、ミドリン・パーマーを見に行くための使者が来ること。

魔導具呼び合うくんの効果が絶大だったこと。
人外の対応が今後必要になったこと。
この2点により。
ベリウンヘルツのシャリン王子に成りすましていた男装の成人女性がハンティア王国の第3王子の肩書きを持っており、彼女が転移陣をボク達に投げつけた。
ボク達は、カラカラナイトの7柱の介入で、ベリウンヘルツからカラカラナイトの古戦場に転移。
古戦場に来た悪霊祓いの若人の暴挙のために砦に逃げたら、砦の中にカラカラナイトの7柱の霊域があった。
悪霊祓いに反応した7柱により、
7柱の繋がりのあった人外の祠がある横穴にボク達は再転移。その後、ハンティア王国に確保されて王都にきた。

コーハ王国に戻ってから、端折らずに報告することにしたの。

今すぐにどうこう出来る問題はないけれど、長い付き合いになりそうなんだもの。

400年前のハンティア王国と当時のリネイ王国と今はなきカラカラナイト王国の因縁が、縁もゆかりもないボクに降りかかるとは。

それとも、縁もゆかりもないボクだから、巻き込まれたのかしら。

本当に、神は、人の都合を考えないの。

サブリーとユージュアルは、ボクがいない間に、何かあったかしら？