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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
719.魅了にかかったとされている男子学生に会ってみた。ハンティア王国の第2王子の側近。本性を隠さないの?それとも、女にハマって変わったの?
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第2王子が側近の見舞いにきたていなので、ボクとフィリップ殿下は大人しくしているつもり。
第2王子の側近のご子息は、歩いて応接間に現れた。
第一印象では、体に異常があるようには見えない。
普通の貴族子弟に見える。
「来客の知らせを聞いたら、お久しぶりの殿下でした。」
「謹慎中だからね。久しぶりの外出だよ。君はどうしていた?」
「つまらない来客がほとんどです。」
「つまらない?婚約者以外に言い寄られているなら問題だが、誰だ?」
「いえ。つまらないのは、あいつらの用件です。ミドリンが魅了を使って、私を洗脳したと考えているんです。信じられますか?両親も賛同していて、毎日のように検査をしては、今日もだめだったと落胆しているんです。」
「魅了の検査。魅了が解除されたかどうか、の検査か?」
「魅了を解除するために、と主張して、安全もろくに考えていないような魔法や魔導具を人に使うんです。来るたびに、全員叩き出していますよ。」
「魅了なんて話は、どこから?」
「魅了以外に考えられないからだそうです。」
「消去法なのか。」
「私の気持ちを魅了によるものだなんて、酷い侮辱です。」
「婚約者とは会っている?」
子息は、不愉快そうに顔をしかめた。
「婚約破棄はなかったことにされたので、忌々しいことにまだ婚約者なんですからね。話すこともありませんが、茶の1杯くらいは出します。」
「ミドリンに嫉妬して、ミドリンを苦しめた醜い女が、何食わぬ顔をして、私と茶を飲むんです。」
「あんな女と結婚しなくてはならないなんて、なんとこの身の不幸なことか。無事に婚約破棄した殿下が羨ましい。私は後継ぎだから、婚約破棄するわけにはいかないんですよ。」
側近がとる態度じゃないと思うの。
第2王子は平然としているけれど。
「殿下は、ミドリンと会いました?」
と子息。
「いや。」
第2王子の答えを聞いた子息は優越感を隠さなかった。
「私は、ミドリンと定期的に会えています。婚約破棄はできませんでしたけどね。」
「ミドリンは、私と会うのを楽しみにしていましたよ。」
「私のために、部屋で1人で待っているんです。」
「私が来ると、会いたかった、待っていた、一緒に連れて行って、と。」
「私がミドリンを見ているように、ミドリンも私を見ているんです。」
「殿下は、ミドリンの可愛さが分からない心の不感症ですからね。」
「あれだけ殿下を気にかけていたミドリンですが、もう殿下のことなんて記憶の彼方です。」
「今のミドリンは、私のことしか見ていません。」
第2王子の側近のご子息は、歩いて応接間に現れた。
第一印象では、体に異常があるようには見えない。
普通の貴族子弟に見える。
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「謹慎中だからね。久しぶりの外出だよ。君はどうしていた?」
「つまらない来客がほとんどです。」
「つまらない?婚約者以外に言い寄られているなら問題だが、誰だ?」
「いえ。つまらないのは、あいつらの用件です。ミドリンが魅了を使って、私を洗脳したと考えているんです。信じられますか?両親も賛同していて、毎日のように検査をしては、今日もだめだったと落胆しているんです。」
「魅了の検査。魅了が解除されたかどうか、の検査か?」
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「魅了なんて話は、どこから?」
「魅了以外に考えられないからだそうです。」
「消去法なのか。」
「私の気持ちを魅了によるものだなんて、酷い侮辱です。」
「婚約者とは会っている?」
子息は、不愉快そうに顔をしかめた。
「婚約破棄はなかったことにされたので、忌々しいことにまだ婚約者なんですからね。話すこともありませんが、茶の1杯くらいは出します。」
「ミドリンに嫉妬して、ミドリンを苦しめた醜い女が、何食わぬ顔をして、私と茶を飲むんです。」
「あんな女と結婚しなくてはならないなんて、なんとこの身の不幸なことか。無事に婚約破棄した殿下が羨ましい。私は後継ぎだから、婚約破棄するわけにはいかないんですよ。」
側近がとる態度じゃないと思うの。
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「殿下は、ミドリンと会いました?」
と子息。
「いや。」
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「私は、ミドリンと定期的に会えています。婚約破棄はできませんでしたけどね。」
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「私が来ると、会いたかった、待っていた、一緒に連れて行って、と。」
「私がミドリンを見ているように、ミドリンも私を見ているんです。」
「殿下は、ミドリンの可愛さが分からない心の不感症ですからね。」
「あれだけ殿下を気にかけていたミドリンですが、もう殿下のことなんて記憶の彼方です。」
「今のミドリンは、私のことしか見ていません。」
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