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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
714.話を聞く相手は目の前にいる。我が物顔で主役になろうとする王女様もいる。誰かが状況を打破しないと、時間だけが過ぎていく。
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第3夫人との面会会場に入ったけれど、まだ面会が始まらないの。
第3夫人は目の前にいる。
紹介は済んだの。
第3夫人の後に、第2王子を呼んでくる手はずだから、さっさと始めたいの、ボク。
第3夫人の話を聞くのに、ユズキリ王女は必要ないので、退室願いたいの。
ユズキリ王女が、女主人のごとく椅子から動かない。
複数の加害者と複数の被害者がいる事件が起きたときに。
容疑者の母親に、容疑者の普段の様子や、事件前の変化を聞きにいくようなもの。
容疑者の母親に話をさせるときに、被害者グループの最高権力者を同席させたりしないよ?
最高権力者の聞かせたい話しか聞けなくなるもの。
ユズキリ王女の面会参加を回避しなくては。
ボク達、コーハ王国勢は、まだ誰も座っていない。
ユズキリ王女から紹介された第3夫人も、立ったまま。
この場では、
ユズキリ王女が第3夫人より地位が高い扱いになる。
ユズキリ王女が第3夫人に着席許可を出さないから、第3夫人は座れない。
フィリップ殿下には、お隣の席にお座り下さいとユズキリ王女はお勧めしていた。
フィリップ殿下は、ユズキリ王女を警戒して座っていない。
フィリップ殿下は、ボクをお姫様抱っこしてから、ユズキリ王女に話しかけていない。
そんなフィリップ殿下の態度に誰も苦情を言わない。
ユズキリ王女が、魅了持ちのせいで、と嘆けば、阿吽の呼吸で、ボクを見て、事情を飲み込む人々。
他所の国の王女にこんなに露骨な態度が通るのは、ボクが魅了でフィリップ殿下を虜にしていて、フィリップ殿下は自制心を失っているから、フィリップ殿下に非はないという理屈になるそう。
フィリップ殿下の振る舞いを責めないのは、フィリップ殿下の本心ではない行いを責めるより優しく受け流して、後で取り返す計画みたいなの。
ハンティア王国の方々、フィリップ殿下を実際に見ているはずなのに。
フィリップ殿下のことを甘く考えすぎじゃないかしら。
たとえ、本当に魅了にかかっていたとしても。
魅了による非礼の数々をお詫びしたり、寛大な取り計らいに感謝するとでも?
魅了にかかってした行いも、弱味にせずに、切り札に変えていく。
フィリップ殿下は、そういう王子よ?
とりあえず、時間がもったいないの。
仕方ない。
ボクが話すの。
「ユズキリ王女。案内、ご苦労様でした。退室するか、声の届かない壁際まで、お下がり下さい。」
ボクが話しかけると、怒り出す人多数。
「ボク達の面会相手をお忘れかしら?ユズキリ王女は、第2王子のお母様の第3夫人じゃないの。」
この場をしつらえたのは、ユズキリ王女だから、と王女の周りが言うの。
「話すのは、ボク達がいるから十分なの。」
「退室しないのなら、ボク達の話す声が聞こえない場所で待機してくださるかしら?」
第3夫人は目の前にいる。
紹介は済んだの。
第3夫人の後に、第2王子を呼んでくる手はずだから、さっさと始めたいの、ボク。
第3夫人の話を聞くのに、ユズキリ王女は必要ないので、退室願いたいの。
ユズキリ王女が、女主人のごとく椅子から動かない。
複数の加害者と複数の被害者がいる事件が起きたときに。
容疑者の母親に、容疑者の普段の様子や、事件前の変化を聞きにいくようなもの。
容疑者の母親に話をさせるときに、被害者グループの最高権力者を同席させたりしないよ?
最高権力者の聞かせたい話しか聞けなくなるもの。
ユズキリ王女の面会参加を回避しなくては。
ボク達、コーハ王国勢は、まだ誰も座っていない。
ユズキリ王女から紹介された第3夫人も、立ったまま。
この場では、
ユズキリ王女が第3夫人より地位が高い扱いになる。
ユズキリ王女が第3夫人に着席許可を出さないから、第3夫人は座れない。
フィリップ殿下には、お隣の席にお座り下さいとユズキリ王女はお勧めしていた。
フィリップ殿下は、ユズキリ王女を警戒して座っていない。
フィリップ殿下は、ボクをお姫様抱っこしてから、ユズキリ王女に話しかけていない。
そんなフィリップ殿下の態度に誰も苦情を言わない。
ユズキリ王女が、魅了持ちのせいで、と嘆けば、阿吽の呼吸で、ボクを見て、事情を飲み込む人々。
他所の国の王女にこんなに露骨な態度が通るのは、ボクが魅了でフィリップ殿下を虜にしていて、フィリップ殿下は自制心を失っているから、フィリップ殿下に非はないという理屈になるそう。
フィリップ殿下の振る舞いを責めないのは、フィリップ殿下の本心ではない行いを責めるより優しく受け流して、後で取り返す計画みたいなの。
ハンティア王国の方々、フィリップ殿下を実際に見ているはずなのに。
フィリップ殿下のことを甘く考えすぎじゃないかしら。
たとえ、本当に魅了にかかっていたとしても。
魅了による非礼の数々をお詫びしたり、寛大な取り計らいに感謝するとでも?
魅了にかかってした行いも、弱味にせずに、切り札に変えていく。
フィリップ殿下は、そういう王子よ?
とりあえず、時間がもったいないの。
仕方ない。
ボクが話すの。
「ユズキリ王女。案内、ご苦労様でした。退室するか、声の届かない壁際まで、お下がり下さい。」
ボクが話しかけると、怒り出す人多数。
「ボク達の面会相手をお忘れかしら?ユズキリ王女は、第2王子のお母様の第3夫人じゃないの。」
この場をしつらえたのは、ユズキリ王女だから、と王女の周りが言うの。
「話すのは、ボク達がいるから十分なの。」
「退室しないのなら、ボク達の話す声が聞こえない場所で待機してくださるかしら?」
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