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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

712.手と手が触れた、体温を感じた、結婚ね!という思考回路の持ち主との距離は、その気がない限り、縮めないこと。

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1番手は第2王子。

手配の関係で、手早く準備できたみたい。

ユズキリ王女の婚約者との面会をユズキリ王女は望んだのだけど、婚約者は拒否したそう。

婚約者にすれば、婚約者が男を紹介してくる意味が分からないものね。

ボク達も、王家と距離感がある伯爵子息より、王家の力が及ぶ第2王子の方が扱いやすい。

第2王子との面会に行く前に、第2王子の母の第3夫人に会いにいくの。

第3夫人の実家は、ドレスとお飾り査定の2人目のご令嬢のお家。
長く続いてはいるものの、余裕がないお家で、第3夫人は、文官として王城にいたのだけど、外交中に度々、国王のお相手を務めて、妊娠したため、結婚。

第3夫人が第2王子を産んで、第2王子が馬鹿ではないと証明されてから、第3夫人の地位は向上したけれど、それまでは、予定にない結婚だったから、結婚式も王族にしては質素だった。

第2王子が婚約破棄を宣言するまでは、第2王子繋がりで、第3夫人の実家も取り立てられていたけれど、今は、全員、閑職。

第3夫人も、元々重きをおかれていない。
第2王子は、やらかして、謹慎中。

第2王子なら、多少の無礼は見逃してもいい。

以上。
全て、ユズキリ王女からフィリップ殿下への情報提供。


ユズキリ王女は、第2王子の謹慎場所と第3夫人のお住まいへの案内をかってでて、フィリップ殿下に並んで歩いている。

ユズキリ王女はフィリップ殿下にエスコートして欲しかったみたいなの。

フィリップ殿下は、エスコートに見向きもしなかったから、王子と王女が並んで歩くことになったのだけど。

エスコートされるつもりで、案内をかって出たのかしら。


「フィリップ王子、本日のご案内は、ユズキリ王女殿下が。」
とハンティア王国の方に説明されて。
「王女の先導がいる場所にいくのか?ユズキリ王女についていくのか?」
とフィリップ殿下。

「ユズキリ王女のエスコートをお願いします。」
と頼まれても。

「案内にエスコート役が必要?ハンティア王国内の王侯貴族に用意させろ。私に頼むな。」
とフィリップ殿下。

「王女のエスコートですよ?他の者なんて。」

「エスコート役がいないと動かない案内なら、交替しろ。」
とフィリップ殿下。
「公務で案内にきたのか、遊びにきたのか、どちらだ?公務なら働け。遊びなら、1人で遊べ。」

男女関係に潔癖だったら、肉体関係どうこうじゃなく、エスコートで体に触れたとかでも、全力で責任をとらせようとしてくるから、全身で拒否しろ。

フィリップ殿下からの命令なの。

フィリップ殿下自身も全身で拒否しているの。
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