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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
703.王女とご令嬢方の顔ぶれが、固定されてきて見飽きたなあ。魅了持ち疑惑のある女性はパスするとして。おや、ぴったりくる人達がいるじゃない?
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サブリーとユージュアルは、ぼそぼそと話している。
「寂しがり屋のフィリスが安心出来て、良かった話だな。」
とサブリー。
「仲が良いのはいいことだ。」
とユージュアル。
サブリーとユージュアルの集中力は既に切れている。
もう、興味のない話を真面目に聞くのは難しい。
サブリーとユージュアルを早く、放牧させたい。
2人が勝手に飛び出すのを追いかけるより、場所を決めて放牧する方が、帰ってきなさいと呼べるので、断然いい。
アランとバージニは、背中側に手を回して、なだめるように、とんとんと叩いてやる。
もぞもぞしていた2人は、アランとバージニの背中で、少し大人しくなった。
2人を見ていると伝えると、2人は待てる。
誰も見ていないと思うと、ふらっといなくなろうとするが。
警戒を怠らないことで、フィリスと自分と、周りを守ろうとする頑張り屋で健気な2人。
アランとバージニに捕まえられているとはいえ、2人は、待てができるようになった。
ユズキリ王女の話を聞いて、騒いでいるのは、ハンティア王国の令嬢達。
コーハ王国の最前列で聞いているフィリスとフィリップ殿下とアンドリューは、顔色1つ変えず、ふーん、と大人しい。
魅了にかかっている男達と、かけた男の逆ハーレム物語。フィリップ殿下がいつでもどこでも、ノリノリで展開している。
フィリスの言動は、演技ではなく、素のもの。
アンドリューは、観客層の傾向を考慮し、その言動で、逆ハーレムの方向性をコントロールしている。
クリストファーが、たまにアンドリューをアシスト。
ブレーキ担当は、いない。
逆ハーレム物語の観客層が狙い通り王女やご令嬢なので、ユズキリ王女の語りには、順調、と感じるだけ。
次の一手は、何を狙って、どこにおくか、と考えながら、ハンティア王国の王女とご令嬢の喧騒を眺めている。
「フィリップ殿下。ハンティア王国の王女とご令嬢方だけでは、代わり映えしないの。」
とフィリス。
ご令嬢の顔ぶれも固定され、新しい発見もなくなった。
毎日同じ茶番を繰り返すだけでは、ハンティア王国にきた意味がない。
フィリスを実際に見せても、ハンティア王国のフィリスに対する魅了解明の熱意が冷めない。
コーハ王国とハンティア王国との間には、魅了についての認識に齟齬があるのでは、とコーハ王国外交団は推測している。
ハンティア王国へ馬鹿正直に話して、ハンティア王国の説明を鵜呑みにするような馬鹿は、フィリップ殿下が団長を務めるコーハ王国外交団にはいない。
外交において、馬鹿正直は美徳ではない。
フィリップ殿下は、周りからの忖度が必要な、仕事のできない人間を側で使うことはない。
コーハ王国外交団の一員は、フィリス、サブリー、ユージュアルも含めて、フィリップ殿下のお眼鏡に叶っている。
さて、新しい取っ掛かりを探しているのだが。
友好国でもない外国で、下準備もなく、魅了持ち疑惑のある女性に会うのはリスキー過ぎる。
それならば。
「魅了にかかっているという男子学生は、今、どこで、なにをしているのかしら?」
とフィリス。
「フィリップ殿下。魅了にかかっている男子学生を王城に集めてもらうの。集められないなら、見に行くの。」
フィリップ殿下やアンドリューを魅了にかかっていると判断しているハンティア王国の判断基準の元になった人物達。
百聞は一見にしかずである。
「寂しがり屋のフィリスが安心出来て、良かった話だな。」
とサブリー。
「仲が良いのはいいことだ。」
とユージュアル。
サブリーとユージュアルの集中力は既に切れている。
もう、興味のない話を真面目に聞くのは難しい。
サブリーとユージュアルを早く、放牧させたい。
2人が勝手に飛び出すのを追いかけるより、場所を決めて放牧する方が、帰ってきなさいと呼べるので、断然いい。
アランとバージニは、背中側に手を回して、なだめるように、とんとんと叩いてやる。
もぞもぞしていた2人は、アランとバージニの背中で、少し大人しくなった。
2人を見ていると伝えると、2人は待てる。
誰も見ていないと思うと、ふらっといなくなろうとするが。
警戒を怠らないことで、フィリスと自分と、周りを守ろうとする頑張り屋で健気な2人。
アランとバージニに捕まえられているとはいえ、2人は、待てができるようになった。
ユズキリ王女の話を聞いて、騒いでいるのは、ハンティア王国の令嬢達。
コーハ王国の最前列で聞いているフィリスとフィリップ殿下とアンドリューは、顔色1つ変えず、ふーん、と大人しい。
魅了にかかっている男達と、かけた男の逆ハーレム物語。フィリップ殿下がいつでもどこでも、ノリノリで展開している。
フィリスの言動は、演技ではなく、素のもの。
アンドリューは、観客層の傾向を考慮し、その言動で、逆ハーレムの方向性をコントロールしている。
クリストファーが、たまにアンドリューをアシスト。
ブレーキ担当は、いない。
逆ハーレム物語の観客層が狙い通り王女やご令嬢なので、ユズキリ王女の語りには、順調、と感じるだけ。
次の一手は、何を狙って、どこにおくか、と考えながら、ハンティア王国の王女とご令嬢の喧騒を眺めている。
「フィリップ殿下。ハンティア王国の王女とご令嬢方だけでは、代わり映えしないの。」
とフィリス。
ご令嬢の顔ぶれも固定され、新しい発見もなくなった。
毎日同じ茶番を繰り返すだけでは、ハンティア王国にきた意味がない。
フィリスを実際に見せても、ハンティア王国のフィリスに対する魅了解明の熱意が冷めない。
コーハ王国とハンティア王国との間には、魅了についての認識に齟齬があるのでは、とコーハ王国外交団は推測している。
ハンティア王国へ馬鹿正直に話して、ハンティア王国の説明を鵜呑みにするような馬鹿は、フィリップ殿下が団長を務めるコーハ王国外交団にはいない。
外交において、馬鹿正直は美徳ではない。
フィリップ殿下は、周りからの忖度が必要な、仕事のできない人間を側で使うことはない。
コーハ王国外交団の一員は、フィリス、サブリー、ユージュアルも含めて、フィリップ殿下のお眼鏡に叶っている。
さて、新しい取っ掛かりを探しているのだが。
友好国でもない外国で、下準備もなく、魅了持ち疑惑のある女性に会うのはリスキー過ぎる。
それならば。
「魅了にかかっているという男子学生は、今、どこで、なにをしているのかしら?」
とフィリス。
「フィリップ殿下。魅了にかかっている男子学生を王城に集めてもらうの。集められないなら、見に行くの。」
フィリップ殿下やアンドリューを魅了にかかっていると判断しているハンティア王国の判断基準の元になった人物達。
百聞は一見にしかずである。
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