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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

686.仕事中の据え膳は食わない職業なの。仕事中の据え膳って、ハニートラップだもの。リスキーなワンナイトはお好みではないの。

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「娘に対する無礼を何とする。」
伯爵令嬢の父、伯爵が参戦してきたの。

「父親は、娘の虚言に対する弁明の機会がほしいのかしら?」

「虚言ではない。」
と伯爵。

「父親は、娘が、アンドリューを襲った証明が出来るのかしら?」

「こちらを一方的に悪者にする物言いは止めてもらおう。男女の関係に悪者はいない。」
と伯爵。

「伯爵の娘とアンドリューが、本当に男女の関係になっているとでも?」
ボクは、伯爵をねめつける。

「虚言ではない、ということは、伯爵令嬢は、既に生娘ではない、と確認済みなのかしら?」

アンドリューの名前を使って楽しんだ男がいるなら、そちらに制裁は必要だから、確認しないと。

「不躾な言いがかりで、姪を貶めるな。」
と伯爵令嬢の伯父の侯爵も参戦。

したのか、していないのか、一向に回答がないの。

妄想か、言いがかりか、託卵狙いか、別人とワンナイトしちゃったのか、どれなの?

「選んでもいない女性に、不名誉な言いがかりをつけられたアンドリューこそが、気の毒だとボクは思うの。」

ボク達は、仕事中の据え膳は食わないの。

仕事先での据え膳、すなわち、ハニートラップにひっかかりにいくのは、業務に含まれていないの。

ハンティア王国での滞在は、近衛のお仕事なんだもの。

アンドリューは、安心安全な場所で、誠心誠意甘やかすタイプだから。

リスキーなワンナイトは、アンドリューの好みじゃないの。

「結婚前に、娘が、アンドリューを襲って、本懐を遂げるのは、家の方針かしら?娘の独断かしら?」

アンドリューのことをよく知らないから、押し切れると考えたのかしら。

「娘本人の口から、結婚前に、どうやって本懐を遂げたのか、聞かないと、お話にならないの。」

早く話してほしいの。

「未婚の女性に失礼だ。」
と、もうお一方、参戦してきたの。
若い王族の男。

「同意のない男の夜這いにきて、合体したと主張する女性に配慮したいなら、するといいの。」

「足元を救われたいなら、ね。」
ボクが付け加えた1言に、若い王族は、うっとつまった。
追いうちをかけておくの。
「男の好みに合わなくて、遠ざけたタイプに限って、自分都合で、夜這いにくるんじゃないかしら?」
夜這いにくる相手が、夜這いを成功させたい相手の可能性は、どれくらいあるのか。

若い王族の男は、驚愕している。

「ボク達、コーハ王国の外交団が滞在している部屋には、ハンティア王国の色んな方が、自由に出入りしているの。ハンティア王国側は、心当たりあるでしょ。」

「寝盗った宣言をした伯爵令嬢だけが、コーハ王国の外交団の部屋に出入り出来たわけではないの。」

「アンドリューと本懐を遂げたと自慢しているけれど。
本懐を遂げたのが本当なら、本懐を遂げた相手は、アンドリューどころか、コーハ王国の外交団はあり得ない。」

「この意味がお分かりになるかしら?」

「なぜ、そう言える?」
ハンティア王国の若い王族が、復活。

「なぜ、そう言えないのかしら?」
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