678 / 1,437
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
679.女性に対して紳士的な振る舞いのアンドリューとクリストファーに、女性であることを盾に動きを封じて思い通りにしようとしたのは許さないの。
しおりを挟む
ボクは、査定にあたり、1人1人、順番も考えて選んでいる。
1人目が、観客の判断基準になる。
最高値より、2番目か3番目あたりがいい。
2人目が、1人目より少し高い程度の数値では、観客の興味を引けない。
だから、1人目と2人目は、高低差をつけて。
2人の数値の開きは大きく。
インパクト狙いで、観客の関心を一気に引き寄せる。
3人目は、最高値。
1人目と2人目の落差に目が眩んでいた観客は、本物を知った。
3人目を知った観客は、
1人目を基準値として認識する。
4人目は、上から数えて4番目。
3番目と4番目の間に、大きな差はない。
この後。
3番目の査定の前に、下から3番目あたりをいれたり、と査定の数値は、乱高下しながら、徐々に開きを小さくしていく。
途中で、打ち切りになっても、成果をあげた状態で、終われるように。
最後まで、続けられるとも限らないから。
ボクは、次々に査定した。
サブリーとユージュアルも、ボクについてくる。
居合わせたハンティア王国の貴族の方々は、わけがわからなかったから、ボクを制止できなかった。
1人目が、嫌がる素振りを見せなかったから、止めなくてもいい、と判断したのじゃないかしら。
ボクは、それを見越して、1人目の査定をしている。
貴族は着たものを売り払うのではなく、下げ渡す文化。
買い取り査定なんて、生活に困っていない貴族には、無縁だもの。
ボク達が何を始めたか、ご令嬢方が何に巻き込まれているか、ハンティア王国の貴族の方々には、理解が追いつかなかったと思うの。
庶民は盛り上がっているのは、野次馬根性やのぞき見趣味。
日常、接点のない貴族のご令嬢の持ち物査定なんて、他人事過ぎて興味もない。
でも、下世話な関心はある。
周りに便乗して、面白い祭りの観客に一体化して、楽しもう。
ボク、サブリー、ユージュアルの3人は、庶民の感情を刺激してみたの。
ご令嬢方が、貞淑さを売りにするタイプではなく、地位をかさにきて、歌い手さんのマネージャーが気に食わないからと暴力をふるうタイプだと周知させたから。
いけ好かないご令嬢が、侮っていた芸術家に一泡吹かされて、慌てふためく姿が見れたら面白いなあ、という期待を庶民に抱かせた。
ボク、サブリー、ユージュアルが、中古品の査定額に詳しくなったのは、出先で、現金が必要になった場合、換金の相場を知っておくため。
誘拐とか、迷子とか、今回みたいに転移陣で知らない土地に放り出されたとき、ボク達には、手持ちの現金がない場合もある。
助けを求めるにしても、自力で帰るにしても、見ず知らずの土地で、1番物言うのは、現金の有無。
持っている装備品を現金化したら、いくらが相場になるか知っておくと、お金に関する交渉もこじれにくい。
ボク達は、自分達の身の安全のために、査定に詳しくなったの。
今では、お飾りや服を見て、だいたいの予測が立てられるようになった。
今回のことは、怪我の功名。
ボクは、ご令嬢方が壁となって、ボク達と分断しているアンドリューとクリストファーを無事に解放して、ご令嬢方がお家に帰るまで、この査定を続ける。
ご令嬢には酷な扱いでしょう。
ボクの傲慢だから、この件でのご令嬢恨みつらみは全部、ボクが引き受ける。
ボクは、アンドリューとクリストファーが紳士だと知っている。
アンドリューとクリストファーは、女性に紳士的に振る舞うのが常なの。
ボクは、アンドリューもクリストファーも大好き。
アンドリューとクリストファーを利用する気なんて、2度と起こさせない。
壁のご令嬢方の動きを抑えこむこと。
反感をボク1人に向けるようにしておくこと。
ハンティア王国で、ボク達が思い通りに動くためには、必要不可欠。
この件に関して、怒られても、ボクは反省しないの。
1人目は、おそらく、ハンティア王国の王女。金髪碧眼は、ハンティア王国の王家に多い。
2人目の赤茶色の髪と瞳のご令嬢のお家は、権勢をほこっていた過去があっても、現在は困窮している様子。
3人目。青緑色の髪と瞳のご令嬢は生粋のハンティア王国民ではないと思うの。
4人目。ハンティア王国の王家の血が入ったご令嬢。
ハンティア王家の血が入ると、金髪碧眼の色合いが出やすい。
おそらく、王女の次に高い爵位のお家のご令嬢。
3人目のご令嬢より、家の爵位は上だと思う。
3人目と4人目の家の資産は、逆転したのは、いつ頃からかは分からないけれど、3人目のご令嬢が臆せず堂々としているところを見ると、隠す気もなくなっていたのかしら。
ご令嬢方の壁集団は、王女と4人目がトップとナンバー2。
トップの立ち位置は、変更なしでも、ナンバー2はどうなるのかしら?
1人目が、観客の判断基準になる。
最高値より、2番目か3番目あたりがいい。
2人目が、1人目より少し高い程度の数値では、観客の興味を引けない。
だから、1人目と2人目は、高低差をつけて。
2人の数値の開きは大きく。
インパクト狙いで、観客の関心を一気に引き寄せる。
3人目は、最高値。
1人目と2人目の落差に目が眩んでいた観客は、本物を知った。
3人目を知った観客は、
1人目を基準値として認識する。
4人目は、上から数えて4番目。
3番目と4番目の間に、大きな差はない。
この後。
3番目の査定の前に、下から3番目あたりをいれたり、と査定の数値は、乱高下しながら、徐々に開きを小さくしていく。
途中で、打ち切りになっても、成果をあげた状態で、終われるように。
最後まで、続けられるとも限らないから。
ボクは、次々に査定した。
サブリーとユージュアルも、ボクについてくる。
居合わせたハンティア王国の貴族の方々は、わけがわからなかったから、ボクを制止できなかった。
1人目が、嫌がる素振りを見せなかったから、止めなくてもいい、と判断したのじゃないかしら。
ボクは、それを見越して、1人目の査定をしている。
貴族は着たものを売り払うのではなく、下げ渡す文化。
買い取り査定なんて、生活に困っていない貴族には、無縁だもの。
ボク達が何を始めたか、ご令嬢方が何に巻き込まれているか、ハンティア王国の貴族の方々には、理解が追いつかなかったと思うの。
庶民は盛り上がっているのは、野次馬根性やのぞき見趣味。
日常、接点のない貴族のご令嬢の持ち物査定なんて、他人事過ぎて興味もない。
でも、下世話な関心はある。
周りに便乗して、面白い祭りの観客に一体化して、楽しもう。
ボク、サブリー、ユージュアルの3人は、庶民の感情を刺激してみたの。
ご令嬢方が、貞淑さを売りにするタイプではなく、地位をかさにきて、歌い手さんのマネージャーが気に食わないからと暴力をふるうタイプだと周知させたから。
いけ好かないご令嬢が、侮っていた芸術家に一泡吹かされて、慌てふためく姿が見れたら面白いなあ、という期待を庶民に抱かせた。
ボク、サブリー、ユージュアルが、中古品の査定額に詳しくなったのは、出先で、現金が必要になった場合、換金の相場を知っておくため。
誘拐とか、迷子とか、今回みたいに転移陣で知らない土地に放り出されたとき、ボク達には、手持ちの現金がない場合もある。
助けを求めるにしても、自力で帰るにしても、見ず知らずの土地で、1番物言うのは、現金の有無。
持っている装備品を現金化したら、いくらが相場になるか知っておくと、お金に関する交渉もこじれにくい。
ボク達は、自分達の身の安全のために、査定に詳しくなったの。
今では、お飾りや服を見て、だいたいの予測が立てられるようになった。
今回のことは、怪我の功名。
ボクは、ご令嬢方が壁となって、ボク達と分断しているアンドリューとクリストファーを無事に解放して、ご令嬢方がお家に帰るまで、この査定を続ける。
ご令嬢には酷な扱いでしょう。
ボクの傲慢だから、この件でのご令嬢恨みつらみは全部、ボクが引き受ける。
ボクは、アンドリューとクリストファーが紳士だと知っている。
アンドリューとクリストファーは、女性に紳士的に振る舞うのが常なの。
ボクは、アンドリューもクリストファーも大好き。
アンドリューとクリストファーを利用する気なんて、2度と起こさせない。
壁のご令嬢方の動きを抑えこむこと。
反感をボク1人に向けるようにしておくこと。
ハンティア王国で、ボク達が思い通りに動くためには、必要不可欠。
この件に関して、怒られても、ボクは反省しないの。
1人目は、おそらく、ハンティア王国の王女。金髪碧眼は、ハンティア王国の王家に多い。
2人目の赤茶色の髪と瞳のご令嬢のお家は、権勢をほこっていた過去があっても、現在は困窮している様子。
3人目。青緑色の髪と瞳のご令嬢は生粋のハンティア王国民ではないと思うの。
4人目。ハンティア王国の王家の血が入ったご令嬢。
ハンティア王家の血が入ると、金髪碧眼の色合いが出やすい。
おそらく、王女の次に高い爵位のお家のご令嬢。
3人目のご令嬢より、家の爵位は上だと思う。
3人目と4人目の家の資産は、逆転したのは、いつ頃からかは分からないけれど、3人目のご令嬢が臆せず堂々としているところを見ると、隠す気もなくなっていたのかしら。
ご令嬢方の壁集団は、王女と4人目がトップとナンバー2。
トップの立ち位置は、変更なしでも、ナンバー2はどうなるのかしら?
0
お気に入りに追加
349
あなたにおすすめの小説
【完結】『ルカ』
瀬川香夜子
BL
―――目が覚めた時、自分の中は空っぽだった。
倒れていたところを一人の老人に拾われ、目覚めた時には記憶を無くしていた。
クロと名付けられ、親切な老人―ソニーの家に置いて貰うことに。しかし、記憶は一向に戻る気配を見せない。
そんなある日、クロを知る青年が現れ……?
貴族の青年×記憶喪失の青年です。
※自サイトでも掲載しています。
2021年6月28日 本編完結
勇者召喚に巻き込まれて追放されたのに、どうして王子のお前がついてくる。
イコ
BL
魔族と戦争を繰り広げている王国は、人材不足のために勇者召喚を行なった。
力ある勇者たちは優遇され、巻き込まれた主人公は追放される。
だが、そんな主人公に優しく声をかけてくれたのは、召喚した側の第五王子様だった。
イケメンの王子様の領地で一緒に領地経営? えっ、男女どっちでも結婚ができる?
頼りになる俺を手放したくないから結婚してほしい?
俺、男と結婚するのか?
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。
今世はメシウマ召喚獣
片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。
最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。
※女の子もゴリゴリ出てきます。
※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。
※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。
※なるべくさくさく更新したい。
某国の皇子、冒険者となる
くー
BL
俺が転生したのは、とある帝国という国の皇子だった。
転生してから10年、19歳になった俺は、兄の反対を無視して従者とともに城を抜け出すことにした。
俺の本当の望み、冒険者になる夢を叶えるために……
異世界転生主人公がみんなから愛され、冒険を繰り広げ、成長していく物語です。
主人公は魔法使いとして、仲間と力をあわせて魔物や敵と戦います。
※ BL要素は控えめです。
2020年1月30日(木)完結しました。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
食堂の大聖女様〜転生大聖女は実家の食堂を手伝ってただけなのに、なぜか常連客たちが鬼神のような集団になってるんですが?〜
にゃん小春
ファンタジー
魔獣の影響で陸の孤島と化した村に住む少女、ティリスティアーナ・フリューネス。父は左遷された錬金術師で村の治療薬を作り、母は唯一の食堂を営んでいた。代わり映えのしない毎日だが、いずれこの寒村は終わりを迎えるだろう。そんな危機的状況の中、十五歳になったばかりのティリスティアーナはある不思議な夢を見る。それは、前世の記憶とも思える大聖女の処刑の場面だった。夢を見た後、村に奇跡的な現象が起き始める。ティリスティアーナが作る料理を食べた村の老人たちは若返り、強靭な肉体を取り戻していたのだ。
そして、鬼神のごとく強くなってしまった村人たちは狩られるものから狩るものへと代わり危機的状況を脱して行くことに!?
滅びかけた村は復活の兆しを見せ、ティリスティアーナも自らの正体を少しずつ思い出していく。
しかし、村で始まった異変はやがて自称常識人である今世は静かに暮らしたいと宣うティリスティアーナによって世界全体を巻き込む大きな波となって広がっていくのであった。
2025/1/25(土)HOTランキング1位ありがとうございます!
公爵家の次男は北の辺境に帰りたい
あおい林檎
BL
北の辺境騎士団で田舎暮らしをしていた公爵家次男のジェイデン・ロンデナートは15歳になったある日、王都にいる父親から帰還命令を受ける。
8歳で王都から追い出された薄幸の美少年が、ハイスペイケメンになって出戻って来る話です。
序盤はBL要素薄め。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる