677 / 1,440
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
678.ユージュアルを扇子で2回以上殴りつけたご令嬢に告ぐ。ボクの大切なものを傷つけたままで、何事もなく過ごさせたりはしないの、ボク。
しおりを挟む
ボクは、3人目の前に立つ。
「3人目。青緑の髪と瞳のご令嬢。お飾りは全て白金。
使われている宝石と合わせて、40000。」
3人目の身につけているものは、どれもハンティア王国の外の高級品。
お母様かお祖母様が、外国の裕福なお家からお嫁入りした方なんじゃないかしら。
王族や高位貴族ではなく、裕福な中流以下の貴族のご令嬢向けに用意していると思うの。
高位貴族の反感を買わないような控えめなデザイン。
分かる人には分かる装飾。
3人目のご令嬢自身も、自覚して身につけている様子。
身につけている宝飾品は高級品だけど、他には?と顔に書いてある。
1人だけ、余裕綽々。
「ドレスについている貴石は小粒だけど、使われいる貴石の量が豊富。
生地は、メランダ地方の最上級品。
デザインは、独立系。
仕立てに、職人技が随所に見られる。
ドレスは、20000。」
3人目は、満足そうに目元を和ませた。
3人目は、周りのご令嬢方の評価額も見当がついていて、自分の宝飾品やドレスを決めたのかしら。
「3人目。青緑の髪と瞳のご令嬢のお飾りとドレスの総額、ハウマッチ?」
とサブリー。
「3人目。60000。」
とユージュアル。
1人目の金髪碧眼のご令嬢と、ユージュアルを殴りつけた金茶の髪のご令嬢が、真顔になった。
ボクは、真顔になっている金茶の髪のご令嬢の前へ。
キミが4人目。
キミは、ユージュアルを2回以上殴りつけたね?
覚悟しなさい。
ボクは、4人目の前に立つ。
「4人目は、金茶の髪と、水色の瞳のご令嬢。
お飾りは金と銀の2色使い。お飾りの宝石は、茶色はブラウンダイヤ、水色はアクアマリン。
デザインは最新の流行。
宝石の品質は、どちらも高品質。」
4人目は、満足そうに目を細める。
まだ、終わっていないの。
安心するには、早いの。
「売る時期で、査定が変わる品。
今が1番高値がつく。
時間が経てば、買い取り査定は、下落するの。
流行重視のデザインは、流行が変わると、人気が、ね。
今すぐで、3000。」
「ドレスは、品質よりデザイン重視の工房か、職人のもの。
ドレスのデザインも、流行の最先端。
生地の品質は抑えてあって、仕立てが雑な箇所が何箇所かある。
ドレスも今が最高値。
今売るなら、2500。」
「4人目。金茶の髪に水色の瞳のご令嬢。お飾りとドレスの総額、ハウマッチ?」
とサブリー。
「4人目。今すぐなら、5500。」
とユージュアル。
4人目は、査定に満足そうにしていたときも、取り繕う様子はなかった。
4人目が想定していた自身の数値は、1人目より少し下くらいの数値だったのかしら?
想像より下の金額を提示されて、プライドが傷ついた?
キミがユージュアルに暴力をふるったせいで、ボクの大切にするものに、どれだけの傷を負わせたか。
ミミズ腫れを幾つもつけられたユージュアル。
ユージュアルが傷つけられているのを見ているだけしかできなかったアンドリューとクリストファー。
ボク達のために頑張るユージュアルの足を引っ張る真似はしないと決めてだまっていたサブリー。
ボクは、ボクの大切にするものを傷つけたキミを無傷で帰さない。
キミは、1人目より高いものは身につけないように、気をつけているの?
1人目より、低い数値で、自分より、高い数値を出すご令嬢がいないか、気になって仕方ないんじゃないかしら?
キミが、1人目をたてているのは、一目で分かったの。
1人目以外のご令嬢が、自分の上にいるのは、我慢ならないんじゃないという考えも、自然と伝わってきた。
キミの周りから、キミに対する忖度も、ね。
ボクは、ハンティア王国自体に怒りを持っているけれど、国を滅ぼして終わりにはしないよ?
他の国の危機感を煽るだけで、効果の程は見込めないもの。
ハンティア王国の方々にはね。
各個撃破で、ボクの大切にするものを傷つけた罰を与えて、賠償をもぎとるから。
お財布をひっくり返して、お金がありません、というポーズをしても、見逃さないよ?
お財布をひっくり返して、お金がないから勘弁して、と土下座するのは、異世界でカツアゲにあったときの対処法なの。
ボクのうさぎさん、ゴウが話してくれた。
『財布に入っていない場合、違うとこに隠しているから、身体検査すりゃ、すぐに耳を揃えて、差し出してくるんですよ。』
「3人目。青緑の髪と瞳のご令嬢。お飾りは全て白金。
使われている宝石と合わせて、40000。」
3人目の身につけているものは、どれもハンティア王国の外の高級品。
お母様かお祖母様が、外国の裕福なお家からお嫁入りした方なんじゃないかしら。
王族や高位貴族ではなく、裕福な中流以下の貴族のご令嬢向けに用意していると思うの。
高位貴族の反感を買わないような控えめなデザイン。
分かる人には分かる装飾。
3人目のご令嬢自身も、自覚して身につけている様子。
身につけている宝飾品は高級品だけど、他には?と顔に書いてある。
1人だけ、余裕綽々。
「ドレスについている貴石は小粒だけど、使われいる貴石の量が豊富。
生地は、メランダ地方の最上級品。
デザインは、独立系。
仕立てに、職人技が随所に見られる。
ドレスは、20000。」
3人目は、満足そうに目元を和ませた。
3人目は、周りのご令嬢方の評価額も見当がついていて、自分の宝飾品やドレスを決めたのかしら。
「3人目。青緑の髪と瞳のご令嬢のお飾りとドレスの総額、ハウマッチ?」
とサブリー。
「3人目。60000。」
とユージュアル。
1人目の金髪碧眼のご令嬢と、ユージュアルを殴りつけた金茶の髪のご令嬢が、真顔になった。
ボクは、真顔になっている金茶の髪のご令嬢の前へ。
キミが4人目。
キミは、ユージュアルを2回以上殴りつけたね?
覚悟しなさい。
ボクは、4人目の前に立つ。
「4人目は、金茶の髪と、水色の瞳のご令嬢。
お飾りは金と銀の2色使い。お飾りの宝石は、茶色はブラウンダイヤ、水色はアクアマリン。
デザインは最新の流行。
宝石の品質は、どちらも高品質。」
4人目は、満足そうに目を細める。
まだ、終わっていないの。
安心するには、早いの。
「売る時期で、査定が変わる品。
今が1番高値がつく。
時間が経てば、買い取り査定は、下落するの。
流行重視のデザインは、流行が変わると、人気が、ね。
今すぐで、3000。」
「ドレスは、品質よりデザイン重視の工房か、職人のもの。
ドレスのデザインも、流行の最先端。
生地の品質は抑えてあって、仕立てが雑な箇所が何箇所かある。
ドレスも今が最高値。
今売るなら、2500。」
「4人目。金茶の髪に水色の瞳のご令嬢。お飾りとドレスの総額、ハウマッチ?」
とサブリー。
「4人目。今すぐなら、5500。」
とユージュアル。
4人目は、査定に満足そうにしていたときも、取り繕う様子はなかった。
4人目が想定していた自身の数値は、1人目より少し下くらいの数値だったのかしら?
想像より下の金額を提示されて、プライドが傷ついた?
キミがユージュアルに暴力をふるったせいで、ボクの大切にするものに、どれだけの傷を負わせたか。
ミミズ腫れを幾つもつけられたユージュアル。
ユージュアルが傷つけられているのを見ているだけしかできなかったアンドリューとクリストファー。
ボク達のために頑張るユージュアルの足を引っ張る真似はしないと決めてだまっていたサブリー。
ボクは、ボクの大切にするものを傷つけたキミを無傷で帰さない。
キミは、1人目より高いものは身につけないように、気をつけているの?
1人目より、低い数値で、自分より、高い数値を出すご令嬢がいないか、気になって仕方ないんじゃないかしら?
キミが、1人目をたてているのは、一目で分かったの。
1人目以外のご令嬢が、自分の上にいるのは、我慢ならないんじゃないという考えも、自然と伝わってきた。
キミの周りから、キミに対する忖度も、ね。
ボクは、ハンティア王国自体に怒りを持っているけれど、国を滅ぼして終わりにはしないよ?
他の国の危機感を煽るだけで、効果の程は見込めないもの。
ハンティア王国の方々にはね。
各個撃破で、ボクの大切にするものを傷つけた罰を与えて、賠償をもぎとるから。
お財布をひっくり返して、お金がありません、というポーズをしても、見逃さないよ?
お財布をひっくり返して、お金がないから勘弁して、と土下座するのは、異世界でカツアゲにあったときの対処法なの。
ボクのうさぎさん、ゴウが話してくれた。
『財布に入っていない場合、違うとこに隠しているから、身体検査すりゃ、すぐに耳を揃えて、差し出してくるんですよ。』
0
お気に入りに追加
350
あなたにおすすめの小説
私の容姿は中の下だと、婚約者が話していたのを小耳に挟んでしまいました
山田ランチ
恋愛
想い合う二人のすれ違いラブストーリー。
※以前掲載しておりましたものを、加筆の為再投稿致しました。お読み下さっていた方は重複しますので、ご注意下さいませ。
コレット・ロシニョール 侯爵家令嬢。ジャンの双子の姉。
ジャン・ロシニョール 侯爵家嫡男。コレットの双子の弟。
トリスタン・デュボワ 公爵家嫡男。コレットの婚約者。
クレマン・ルゥセーブル・ジハァーウ、王太子。
シモン・ノアイユ 辺境伯家嫡男。コレットの従兄。
ルネ ロシニョール家の侍女でコレット付き。
シルヴィー・ペレス 子爵令嬢。
〈あらすじ〉
コレットは愛しの婚約者が自分の容姿について話しているのを聞いてしまう。このまま大好きな婚約者のそばにいれば疎まれてしまうと思ったコレットは、親類の領地へ向かう事に。そこで新しい商売を始めたコレットは、知らない間に国の重要人物になってしまう。そしてトリスタンにも女性の影が見え隠れして……。
ジレジレ、すれ違いラブストーリー
新しい聖女が見付かったそうなので、天啓に従います!
月白ヤトヒコ
ファンタジー
空腹で眠くて怠い中、王室からの呼び出しを受ける聖女アルム。
そして告げられたのは、新しい聖女の出現。そして、暇を出すから還俗せよとの解雇通告。
新しい聖女は公爵令嬢。そんなお嬢様に、聖女が務まるのかと思った瞬間、アルムは眩い閃光に包まれ――――
自身が使い潰された挙げ句、処刑される未来を視た。
天啓です! と、アルムは――――
表紙と挿し絵はキャラメーカーで作成。

王命で第二王子と婚姻だそうです(王子目線追加)
かのこkanoko
BL
第二王子と婚姻せよ。
はい?
自分、末端貴族の冴えない魔法使いですが?
しかも、男なんですが?
BL初挑戦!
ヌルイです。
王子目線追加しました。
沢山の方に読んでいただき、感謝します!!
6月3日、BL部門日間1位になりました。
ありがとうございます!!!
君に望むは僕の弔辞
爺誤
BL
僕は生まれつき身体が弱かった。父の期待に応えられなかった僕は屋敷のなかで打ち捨てられて、早く死んでしまいたいばかりだった。姉の成人で賑わう屋敷のなか、鍵のかけられた部屋で悲しみに押しつぶされかけた僕は、迷い込んだ客人に外に出してもらった。そこで自分の可能性を知り、希望を抱いた……。
全9話
匂わせBL(エ◻︎なし)。死ネタ注意
表紙はあいえだ様!!
小説家になろうにも投稿
勇者召喚に巻き込まれて追放されたのに、どうして王子のお前がついてくる。
イコ
BL
魔族と戦争を繰り広げている王国は、人材不足のために勇者召喚を行なった。
力ある勇者たちは優遇され、巻き込まれた主人公は追放される。
だが、そんな主人公に優しく声をかけてくれたのは、召喚した側の第五王子様だった。
イケメンの王子様の領地で一緒に領地経営? えっ、男女どっちでも結婚ができる?
頼りになる俺を手放したくないから結婚してほしい?
俺、男と結婚するのか?
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
食堂の大聖女様〜転生大聖女は実家の食堂を手伝ってただけなのに、なぜか常連客たちが鬼神のような集団になってるんですが?〜
にゃん小春
ファンタジー
魔獣の影響で陸の孤島と化した村に住む少女、ティリスティアーナ・フリューネス。父は左遷された錬金術師で村の治療薬を作り、母は唯一の食堂を営んでいた。代わり映えのしない毎日だが、いずれこの寒村は終わりを迎えるだろう。そんな危機的状況の中、十五歳になったばかりのティリスティアーナはある不思議な夢を見る。それは、前世の記憶とも思える大聖女の処刑の場面だった。夢を見た後、村に奇跡的な現象が起き始める。ティリスティアーナが作る料理を食べた村の老人たちは若返り、強靭な肉体を取り戻していたのだ。
そして、鬼神のごとく強くなってしまった村人たちは狩られるものから狩るものへと代わり危機的状況を脱して行くことに!?
滅びかけた村は復活の兆しを見せ、ティリスティアーナも自らの正体を少しずつ思い出していく。
しかし、村で始まった異変はやがて自称常識人である今世は静かに暮らしたいと宣うティリスティアーナによって世界全体を巻き込む大きな波となって広がっていくのであった。
2025/1/25(土)HOTランキング1位ありがとうございます!
【完結】ここで会ったが、十年目。
N2O
BL
帝国の第二皇子×不思議な力を持つ一族の長の息子(治癒術特化)
我が道を突き進む攻めに、ぶん回される受けのはなし。
(追記5/14 : お互いぶん回してますね。)
Special thanks
illustration by おのつく 様
X(旧Twitter) @__oc_t
※ご都合主義です。あしからず。
※素人作品です。ゆっくりと、温かな目でご覧ください。
※◎は視点が変わります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる