668 / 1,415
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
669.お祈りして、ご利益があると、嬉しいよね?
しおりを挟む
「産土神かな?」
とサブリー。
「ううん。神様ではないの。民間信仰の範囲。」
「「どちら様がおわすの?」」
とサブリーとユージュアル。
「神様は、神格を持っているの。」
「「うん。」」
「祠の主は、神格のない人外。」
「「人外かあ。」」
ほっとした2人。
人外の理屈もややこしいけれど、神様でないなら、まあいいか。
「カラカラナイトの7柱と関係あるのかな?」
とユージュアル。
早めに関係を断ち切りたい。
「こちらの主に聞いても分からないと思うの。」
「「え?」」
「質問に答える人外もいれば、答えない人外もいるの。」
「答えない方なんだ?」
てユージュアル。
「うん。民間信仰の場合、人と意思疎通しない人外が信仰対象だったりもする。」
「占い、おまじない、祈願、験担ぎ。」
「人の希望や欲望を実現したいという願いが民間信仰の起源。」
「民間信仰は、信仰によって生活を縛るのではなく、ご利益を求めるものが多いの。」
「人外ありきで信仰に発展する場合もあれば、信仰の対象物に人外が宿ったりして、後から人外が棲むこともあるの。」
「誰も棲んでいないけど、形がそれっぽいから、見立てて、拝んでいることもある。」
「こちらの人外と会話はしないの。」
「なんで?」
とサブリー。
「こちらの人外は、会話に関心がないの。」
「人の願い事を聞いて、興味がわいたら、人外の良しとする対価と引き換えに、対価の範囲の願い事を叶える人外なの。」
「対価を決めるのも、対価の範囲も、人外の裁量なの。人の意思は影響しないの。」
「だから、この祠の前で、願い事を口に出しては、ダメなの。」
ボクの説明を聞いて、サブリーとユージュアルは、危険性を理解してくれた。
良かったの。
「フィリスは、この人外の特性をどうやって理解した?」
とサブリー。
「ボクが考えていたら、勝手にボクから対価を取っていこうとしたの。ボクにしていいことじゃないから、罰に、ね。」
勝手に願い事の対価を決めて、対価分の願い事を叶えるの。
願い事が全部叶うことも、一部叶うこともある。
祠の前にきて、祠に向かって願い事を唱える。
地元民のご利益スポットになっていそう。
「こちらで、分かることはないから、出入り口から、外に出て、本国へ連絡するの。」
「「そうするかー。」」
ボクは、2人に説明する。
「祠周辺で、地元民と遭遇しちゃうより、外に出てから、発見されたいの。」
「転移陣を投げられて、転移陣で来ちゃいました、の場所が民間信仰の場所となると、この場所が無くなるかもしれないもの。」
「「無くさない。」」
ボク達は、来た道なので、安心して歩いている。
「最初の転移陣の影響は、まだある?」
とサブリー。
「あるとしたら、ここは、ハンティア王国だなあ。」
とユージュアル。
「相手の目論見からだいぶズレた場所だけど、ハンティア王国内の可能性は高いの。」
「この穴、もしくは、棲んでいる人外が、カラカラナイトの7柱のうちのどなたかと所縁の場所、もしくは存在。」
「ボク達が、ここにいる理由は、カラカラナイトの7柱の影響によるもの。」
「カラカラナイトの7柱とボク達の縁は、ボク達がこの穴に転移して切れた感じがする。」
「7柱は、ボク達の転移先に満足しているんだと思うの。」
「俺達は、ハンティア王国への復讐を掲げている神様が満足する転移先に来たのか。」
とユージュアル。
「因縁浅からぬどころじゃない場所だよな?」
とサブリー。
ボク達は、3人でため息をついた。
覚悟を決めて、穴の外へ。
とサブリー。
「ううん。神様ではないの。民間信仰の範囲。」
「「どちら様がおわすの?」」
とサブリーとユージュアル。
「神様は、神格を持っているの。」
「「うん。」」
「祠の主は、神格のない人外。」
「「人外かあ。」」
ほっとした2人。
人外の理屈もややこしいけれど、神様でないなら、まあいいか。
「カラカラナイトの7柱と関係あるのかな?」
とユージュアル。
早めに関係を断ち切りたい。
「こちらの主に聞いても分からないと思うの。」
「「え?」」
「質問に答える人外もいれば、答えない人外もいるの。」
「答えない方なんだ?」
てユージュアル。
「うん。民間信仰の場合、人と意思疎通しない人外が信仰対象だったりもする。」
「占い、おまじない、祈願、験担ぎ。」
「人の希望や欲望を実現したいという願いが民間信仰の起源。」
「民間信仰は、信仰によって生活を縛るのではなく、ご利益を求めるものが多いの。」
「人外ありきで信仰に発展する場合もあれば、信仰の対象物に人外が宿ったりして、後から人外が棲むこともあるの。」
「誰も棲んでいないけど、形がそれっぽいから、見立てて、拝んでいることもある。」
「こちらの人外と会話はしないの。」
「なんで?」
とサブリー。
「こちらの人外は、会話に関心がないの。」
「人の願い事を聞いて、興味がわいたら、人外の良しとする対価と引き換えに、対価の範囲の願い事を叶える人外なの。」
「対価を決めるのも、対価の範囲も、人外の裁量なの。人の意思は影響しないの。」
「だから、この祠の前で、願い事を口に出しては、ダメなの。」
ボクの説明を聞いて、サブリーとユージュアルは、危険性を理解してくれた。
良かったの。
「フィリスは、この人外の特性をどうやって理解した?」
とサブリー。
「ボクが考えていたら、勝手にボクから対価を取っていこうとしたの。ボクにしていいことじゃないから、罰に、ね。」
勝手に願い事の対価を決めて、対価分の願い事を叶えるの。
願い事が全部叶うことも、一部叶うこともある。
祠の前にきて、祠に向かって願い事を唱える。
地元民のご利益スポットになっていそう。
「こちらで、分かることはないから、出入り口から、外に出て、本国へ連絡するの。」
「「そうするかー。」」
ボクは、2人に説明する。
「祠周辺で、地元民と遭遇しちゃうより、外に出てから、発見されたいの。」
「転移陣を投げられて、転移陣で来ちゃいました、の場所が民間信仰の場所となると、この場所が無くなるかもしれないもの。」
「「無くさない。」」
ボク達は、来た道なので、安心して歩いている。
「最初の転移陣の影響は、まだある?」
とサブリー。
「あるとしたら、ここは、ハンティア王国だなあ。」
とユージュアル。
「相手の目論見からだいぶズレた場所だけど、ハンティア王国内の可能性は高いの。」
「この穴、もしくは、棲んでいる人外が、カラカラナイトの7柱のうちのどなたかと所縁の場所、もしくは存在。」
「ボク達が、ここにいる理由は、カラカラナイトの7柱の影響によるもの。」
「カラカラナイトの7柱とボク達の縁は、ボク達がこの穴に転移して切れた感じがする。」
「7柱は、ボク達の転移先に満足しているんだと思うの。」
「俺達は、ハンティア王国への復讐を掲げている神様が満足する転移先に来たのか。」
とユージュアル。
「因縁浅からぬどころじゃない場所だよな?」
とサブリー。
ボク達は、3人でため息をついた。
覚悟を決めて、穴の外へ。
0
お気に入りに追加
337
あなたにおすすめの小説
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
英雄様の取説は御抱えモブが一番理解していない
薗 蜩
BL
テオドア・オールデンはA級センチネルとして日々怪獣体と戦っていた。
彼を癒せるのは唯一のバティであるA級ガイドの五十嵐勇太だけだった。
しかし五十嵐はテオドアが苦手。
黙って立っていれば滅茶苦茶イケメンなセンチネルのテオドアと黒目黒髪純日本人の五十嵐君の、のんびりセンチネルなバースのお話です。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
【R18+BL】ハデな彼に、躾けられた、地味な僕
hosimure
BL
僕、大祇(たいし)永河(えいが)は自分で自覚するほど、地味で平凡だ。
それは容姿にも性格にも表れていた。
なのに…そんな僕を傍に置いているのは、学校で強いカリスマ性を持つ新真(しんま)紗神(さがみ)。
一年前から強制的に同棲までさせて…彼は僕を躾ける。
僕は彼のことが好きだけど、彼のことを本気で思うのならば別れた方が良いんじゃないだろうか?
★BL&R18です。
地味顔陰キャな俺。異世界で公爵サマに拾われ、でろでろに甘やかされる
冷凍湖
BL
人生だめだめな陰キャくんがありがちな展開で異世界にトリップしてしまい、公爵サマに拾われてめちゃくちゃ甘やかされるウルトラハッピーエンド
アルファポリスさんに登録させてもらって、異世界がめっちゃ流行ってることを知り、びっくりしつつも書きたくなったので、勢いのまま書いてみることにしました。
他の話と違って書き溜めてないので更新頻度が自分でも読めませんが、とにかくハッピーエンドになります。します!
6/3
ふわっふわな話の流れしか考えずに書き始めたので、サイレント修正する場合があります。
公爵サマ要素全然出てこなくて自分でも、んん?って感じです(笑)。でもちゃんと公爵ですので、公爵っぽさが出てくるまでは、「あー、公爵なんだなあー」と広い心で見ていただけると嬉しいです、すみません……!
R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)
黒崎由希
BL
目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。
しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ?
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
…ええっと…
もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m
.
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる