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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

658.死者からは、生者はどんな風に見えているのかな?死者に五感はあるのかな?

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階下では、ミハ様が法具を使うと決まった様子。

「悪霊祓いの人達が出ていったら、仕掛けを探しにいこう。」
とサブリー。

「仕掛けに固有の品とか、紋章とか残っていれば、確定しやすいけど、あるかなあ。」
とユージュアル。

「活性化する前に調べたいの。」

「「「活性化したら怖い。」」」

外で御霊の戦士は戦いだったけど、砦の中は、一方的な虐殺だった可能性があるもの。

霊体で再現している真っ只中にいたくないの。

「ハンティア王国への転移陣に介入して、この場所になった原因は、わからないままだよな。」
とサブリー。

「ハンティア王国に行きたくないというボクの願いを聞き届けて、転移先をずらした何かが、いるか、あると思うの。何かが、どんなものか、砦の中にあるか外にあるか、見てみないと分からないけれど。」

「ハンティア王国への因縁に反応した?」
とユージュアル。

なんとも言えないの。

「残念なお知らせがあるの。ボク達は、転移陣の影響から、完全に抜けていない可能性もあるの。」

「介入して、直通じゃなくなったけど、ハンティア王国への転移陣のルートは開かれたまま?」
とサブリー。

「うん。ボク達の転移先が、ハンティア王国と全く無関係な場所だったら、転移陣の影響から抜け出したと安心できるけれど。」

「隣だし、因縁ありまくり。」
とサブリー。

「飛ばされる可能性を考えて、3人一緒にいよう。」
とユージュアル。

「ボクを真ん中に、手を繋ぐの。」


「あと、悪霊祓いの人が外に出る前に、外の状況を確認しておこう。」
とサブリー。
「ビフォーアフターが大事なんだって。」

「悪霊祓いをする前とした後の観察だな。後の観察は、できるか分からないけど、前はできる。やっておこう。」
とユージュアル。

ボク達は、階下の物音に合わせて、かつて窓だったであろう場所から、外を見る。

「「「気持ち悪い。」」」

ボク達はすぐに、窓際から離れた。

「生きている人に群がっているように見えたぞ?」
とサブリー。

「御霊の戦士の透けた体が折り重なっているし、生きた人間は、手と足の方向がおかしかった。」
とユージュアル。

「群がられている方と、輪っかを持っていた方、顔はわからないけれど、服の色は違ったと思うの。群がられている方の服は、灰色。輪っかを持っていた方は、緑色だったの。」

「輪っかを持っていた緑色を助けるために、灰色の手足を折って身代わりにしたか?」
とユージュアル。

「王子の身代わりに侯爵子息を使う国だもんなー。」
とサブリー。

「悪霊祓いの方々は、襲われたとき、誰かを身代わりにしないと逃げ切れなかった、ということではないかしら。」

「俺達、捕まったら、身代わりにされるな。」
とユージュアル。

「捕まらないように逃げ隠れして、捕まりそうになったら、暴れる。」
とサブリー。

「ボクのお父様を呼んじゃう?」

「フィリスのお父様と一緒に異界の祟り神様も来ちゃうぞ?」
とサブリー。

「恨みつらみの現場に祟り神の組み合わせは、危険だと思う。」
とユージュアル。

ボクは、一拍も考えずに結論を出す。
「止めておくの。ボクの手に負えないの。」

「「祟る機会を探している祟り神様だからな。」」


階下から、人が出ていく音がした。

「降りて探すか。」
とユージュアル。

「魔導具なら、見てみたい。」
とサブリー。
「呪いだったら、逃げたい。」

「探索開始するの。」
ボク達は、階下へ降りる。

悪霊祓いの方々に気付かれないうちに、調べるの。
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