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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
654.最近、どっかで聞いたことがあるなあ、その話。
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ボク達がだらっと脱力していると、階下から声が聞こえた。
「話と違う。無害な霊ではなかったのか?」
「人に害は加えることはないと聞いていました。」
「そうです。霊同士で戦い続けるだけだから、隠れた心霊スポットなんです。」
「法力が効いた証拠です。」
「法力が効くと分かったんですから、今回がだめでも、また来たらいいじゃないですか?」
悪霊祓いの方々が砦に戻ったの。
「除霊できなければ、父上のご機嫌とりにならない。また失望される。」
「陛下の機嫌が悪いのは、ハンティア王国の言い分をのまなければいけなかったからですよね?もう要求はのんだから、平気ですよ。」
「私のせいで、コーハ王国との関係が悪化するのでは、と要求をのんでからも、悩んでいらっしゃるのだ。」
「悪化するほどの関係、うちとコーハ王国の間にありました?」
「父上は、個人的にコーハ王国の王太子と仲が良かったのに、私の失態のせいで、ハンティア王国の言いなりにならざるをえなかった。コーハ王国にバレたら、王太子から縁を切られると、私の顔を見る度におっしゃる。」
「それは、陛下も、腹が立ちますよね。」
「どっちの味方なんだ。」
「事実確認です。」
「そもそも、ミハ様が下手こいたのが原因なんだから、陛下の不機嫌は、諦めるしかないですよ?」
「せっかくの程よい馬鹿を手懐けなかったなんて。」
「仕方ないだろう。お前達は、柔らかい女子といい思いをしているのに、私にあてがわれたのは賢くもない男なんだぞ。」
「今だけ、の話だったじゃないですか。」
「我慢できないものは我慢できんのだ。話し相手にならぬ程の馬鹿に親切になど出来ん。」
「相手も同じことを考えていたから、裏切られて、ミハ様はハンティア王国に捕まったんですよね?」
「思ったんですけど、馬鹿のフリしてミハ様を試していたんじゃないんですか?」
「なんだと?」
「だって、話を聞けば、婚約者だと言っているのは、周りの大人だけで、ミハ様が認めていなかったのは、丸わかりですよ。」
「そんなの、本当に結婚する婚約者でも、耐えられませんって。男同士なんて、明らかに訳ありの婚約だと分かるのに、王命で決まったとしか伝えなかったんですよね?不安になりますよ。うち、同性婚認めていないんですから。」
「ミハ様を含めて、誰1人、侯爵子息に事情を説明しなかったことの方が驚きです。」
「愛想をつかしたんだと思いますよ。馬鹿のフリして、周りを騙し切るくらい賢いんです。周りはともかく、ミハ様だけは、説明して、協力を頼む姿勢を見せておけば、裏切らなかったのではないですか?侯爵子息に相応しい扱いもしていませんでしたよね?」
「相応しい扱いだと?馬鹿に相応しい扱いはしてやった。」
「本当は馬鹿じゃなかったんですって。ミハ様は、侯爵子息に対して、プレゼントを渡したり、記念日を過ごしたり、親交を深めようとしましたか?してませんよね?ほとんど僕達といましたから。」
「結婚できない同性なのに、王子の婚約者を拝命したら、王子は自分ではない、同性の友達に夢中になっていて、王子に全く顧みられないなんて、絶望しますよ?」
ボク達は、顔を見合わせた。
最近どこかで似た話を聞いた。
「自国の王様は助けてくれない。同性婚のない国なのに王子の婚約者になった侯爵子息。ハンティア王国に王子を引き渡して、逃げてきた人、いたよな?」
とユージュアル。
「国際会議にフィリップ殿下と別働隊を出席させてほしいと粘り続けた言い出しっぺ。」
とサブリー。
「ハンティア王国の隣国なの。」
「話と違う。無害な霊ではなかったのか?」
「人に害は加えることはないと聞いていました。」
「そうです。霊同士で戦い続けるだけだから、隠れた心霊スポットなんです。」
「法力が効いた証拠です。」
「法力が効くと分かったんですから、今回がだめでも、また来たらいいじゃないですか?」
悪霊祓いの方々が砦に戻ったの。
「除霊できなければ、父上のご機嫌とりにならない。また失望される。」
「陛下の機嫌が悪いのは、ハンティア王国の言い分をのまなければいけなかったからですよね?もう要求はのんだから、平気ですよ。」
「私のせいで、コーハ王国との関係が悪化するのでは、と要求をのんでからも、悩んでいらっしゃるのだ。」
「悪化するほどの関係、うちとコーハ王国の間にありました?」
「父上は、個人的にコーハ王国の王太子と仲が良かったのに、私の失態のせいで、ハンティア王国の言いなりにならざるをえなかった。コーハ王国にバレたら、王太子から縁を切られると、私の顔を見る度におっしゃる。」
「それは、陛下も、腹が立ちますよね。」
「どっちの味方なんだ。」
「事実確認です。」
「そもそも、ミハ様が下手こいたのが原因なんだから、陛下の不機嫌は、諦めるしかないですよ?」
「せっかくの程よい馬鹿を手懐けなかったなんて。」
「仕方ないだろう。お前達は、柔らかい女子といい思いをしているのに、私にあてがわれたのは賢くもない男なんだぞ。」
「今だけ、の話だったじゃないですか。」
「我慢できないものは我慢できんのだ。話し相手にならぬ程の馬鹿に親切になど出来ん。」
「相手も同じことを考えていたから、裏切られて、ミハ様はハンティア王国に捕まったんですよね?」
「思ったんですけど、馬鹿のフリしてミハ様を試していたんじゃないんですか?」
「なんだと?」
「だって、話を聞けば、婚約者だと言っているのは、周りの大人だけで、ミハ様が認めていなかったのは、丸わかりですよ。」
「そんなの、本当に結婚する婚約者でも、耐えられませんって。男同士なんて、明らかに訳ありの婚約だと分かるのに、王命で決まったとしか伝えなかったんですよね?不安になりますよ。うち、同性婚認めていないんですから。」
「ミハ様を含めて、誰1人、侯爵子息に事情を説明しなかったことの方が驚きです。」
「愛想をつかしたんだと思いますよ。馬鹿のフリして、周りを騙し切るくらい賢いんです。周りはともかく、ミハ様だけは、説明して、協力を頼む姿勢を見せておけば、裏切らなかったのではないですか?侯爵子息に相応しい扱いもしていませんでしたよね?」
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「結婚できない同性なのに、王子の婚約者を拝命したら、王子は自分ではない、同性の友達に夢中になっていて、王子に全く顧みられないなんて、絶望しますよ?」
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最近どこかで似た話を聞いた。
「自国の王様は助けてくれない。同性婚のない国なのに王子の婚約者になった侯爵子息。ハンティア王国に王子を引き渡して、逃げてきた人、いたよな?」
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とサブリー。
「ハンティア王国の隣国なの。」
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