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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
652.死しても尚、動き回る方々に、痛覚はあるの?感情は残っているの?
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ボク達は、そっと1歩踏み出し、2歩、3歩と進む。
砦の入口は、なんの仕掛けもなかった。
石造りの砦は、人が出てきたにしては、全体的に土まみれ。
「今のうちに、中を見て回ろう。構造が分からないと、逃げ隠れできない。」
とユージュアル。
「早く休憩できる場所を探そう。」
とサブリー。
「1階から見ていくの。」
ボク達は、年代物の砦を見ていく。
時間が惜しいので、場所の確認。
中に入ってみて分かったのは、この砦は、砦として現在使用されていないこと。
この砦は、かつての戦でおちた姿のまま、残っている。
悪霊祓いをしにきた方々の荷物が置いてある部屋は、いくつもある。
食べ物や身の回りの物が、そこかしこに散らばっている。
「紋章とかついていたらなー。」
とサブリー。
各国の王家の紋章は知っておかないと近衛として困るので、ボク達は、見たら分かる。
食べ物に紋章はなかった。
「ちらっと見えたけど、全員10代っぽくなかったか?」
とユージュアル。
「学生のときの万能感は、無敵。なんでも、できる気がする。」
とサブリー。
砦の中を流し見て分かった。
内側まで風雨にさらされている。掃除などされていない。
寝具だけでなく、砦として使うための道具もなければ、常駐する兵士もいない。
打ち捨てられた砦。
「砦横の荒野で、御霊の戦士が戦を再現することが、よくある風景だとすると、砦として使いづらいよなあ。」
とユージュアル。
「心霊スポットとして有名だったりして。」
とサブリー。
「大規模だったもんな。心霊現象も、悪霊祓いも。」
とユージュアル。
「構造も見たし、休憩しよう。封の空いていない飲み物を、3本。1人1本ずつ、頂くの。後ほど、別便でお礼するの。」
「分かった。先客とかち合わないへやにしよう。」
とサブリー。
「泊まりの用意はなさそうだから、彼らは日帰りだろう。迎えが来るかもな。」
とユージュアル。
ボク達は、3人が、三角形の辺になれる広さの部屋を陣取ることにした。
3人は、飲み物をぐびぐび飲む。
喉がすっとした。
「「「はあ、怖かった。」」」
3人は、ぐてーと床に転がった。
制服が汚れても気にしない。
後で洗おう。
サブリーが、最初に話し始めた。
「御霊の戦士の戦い方を見ようと思って。」
とサブリー。
「1組見終わったら、次を見ようと思ったんだけど。」
「御霊の戦士同士だと、決着がつくのかな、という疑問もあったから、終わりまで見ていることにしたんだよね。」
「肉体の記憶か、魂の記憶か分からないけれど、同じ戦いを延々繰り返していたよ。」
「「ひっ。」」
「俺達を追いかけてくる御霊の戦士の中に、腕の肉が千切れて落ちそうなのが、いたんだけど。」
「「ど。」」
「1回目の戦いでは、切り込まれただけ。2回目では、同じ場所をもっと深く。3回、4回と繰り返して千切れかけるところまでいったんだよ。」
「「ひょっ。」」
「表情なんて、分からないし、痛覚とか、想像もつかないけど。」
「回復したりせず、戦って死ぬのを繰り返すんだよ。」
「生きていたときに、戦って死んだのは戦士だから、職業柄仕方ないとしても、死んでからも?」
とユージュアル。
「俺達を認識して、追いかけてくるまで、繰り返していた。見ている間は終わらなかったよ。」
サブリーの発見は、3人の心胆を寒からしめた。
砦の入口は、なんの仕掛けもなかった。
石造りの砦は、人が出てきたにしては、全体的に土まみれ。
「今のうちに、中を見て回ろう。構造が分からないと、逃げ隠れできない。」
とユージュアル。
「早く休憩できる場所を探そう。」
とサブリー。
「1階から見ていくの。」
ボク達は、年代物の砦を見ていく。
時間が惜しいので、場所の確認。
中に入ってみて分かったのは、この砦は、砦として現在使用されていないこと。
この砦は、かつての戦でおちた姿のまま、残っている。
悪霊祓いをしにきた方々の荷物が置いてある部屋は、いくつもある。
食べ物や身の回りの物が、そこかしこに散らばっている。
「紋章とかついていたらなー。」
とサブリー。
各国の王家の紋章は知っておかないと近衛として困るので、ボク達は、見たら分かる。
食べ物に紋章はなかった。
「ちらっと見えたけど、全員10代っぽくなかったか?」
とユージュアル。
「学生のときの万能感は、無敵。なんでも、できる気がする。」
とサブリー。
砦の中を流し見て分かった。
内側まで風雨にさらされている。掃除などされていない。
寝具だけでなく、砦として使うための道具もなければ、常駐する兵士もいない。
打ち捨てられた砦。
「砦横の荒野で、御霊の戦士が戦を再現することが、よくある風景だとすると、砦として使いづらいよなあ。」
とユージュアル。
「心霊スポットとして有名だったりして。」
とサブリー。
「大規模だったもんな。心霊現象も、悪霊祓いも。」
とユージュアル。
「構造も見たし、休憩しよう。封の空いていない飲み物を、3本。1人1本ずつ、頂くの。後ほど、別便でお礼するの。」
「分かった。先客とかち合わないへやにしよう。」
とサブリー。
「泊まりの用意はなさそうだから、彼らは日帰りだろう。迎えが来るかもな。」
とユージュアル。
ボク達は、3人が、三角形の辺になれる広さの部屋を陣取ることにした。
3人は、飲み物をぐびぐび飲む。
喉がすっとした。
「「「はあ、怖かった。」」」
3人は、ぐてーと床に転がった。
制服が汚れても気にしない。
後で洗おう。
サブリーが、最初に話し始めた。
「御霊の戦士の戦い方を見ようと思って。」
とサブリー。
「1組見終わったら、次を見ようと思ったんだけど。」
「御霊の戦士同士だと、決着がつくのかな、という疑問もあったから、終わりまで見ていることにしたんだよね。」
「肉体の記憶か、魂の記憶か分からないけれど、同じ戦いを延々繰り返していたよ。」
「「ひっ。」」
「俺達を追いかけてくる御霊の戦士の中に、腕の肉が千切れて落ちそうなのが、いたんだけど。」
「「ど。」」
「1回目の戦いでは、切り込まれただけ。2回目では、同じ場所をもっと深く。3回、4回と繰り返して千切れかけるところまでいったんだよ。」
「「ひょっ。」」
「表情なんて、分からないし、痛覚とか、想像もつかないけど。」
「回復したりせず、戦って死ぬのを繰り返すんだよ。」
「生きていたときに、戦って死んだのは戦士だから、職業柄仕方ないとしても、死んでからも?」
とユージュアル。
「俺達を認識して、追いかけてくるまで、繰り返していた。見ている間は終わらなかったよ。」
サブリーの発見は、3人の心胆を寒からしめた。
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