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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
650.人間は怖い。生きていても、死んでいても。
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戦士の御霊は、ボク達を追いかけながら、武器をふるう。
武器も、御霊と一体化しているから、当たらないとは思うの。
当たっても痛くはないはず。
でも、当たりたくない。
痛くはなくても、当たらなくても、武器を振り下ろされるのは嫌なの。
本当に大丈夫かも分からないもの。
音は聞こえないけど、歯をカチカチ鳴らしながら、武器を持って迫ってくるの。
御霊が立ちふさがったり、前に回り込んでくることはない。
ボク達の進行方向では、依然戦いの再現が続いている。
でも、ボク達が通過した途端。
ボク達を認識して、追いかけてくる。
砦に近づけば、近づく程、追手の御霊が増える。
音はしないから、見なければ、怖さ半減かもしれない。
目を閉じては、走れない。
でこぼこしているから、転んでしまう。
地面には穴もあいているし、大きめの石もある。
水たまりの名残りもある。
足元を見ずには走れない。
それに、ボク達、軍人の経験と、近衛の経験があるから、気配には敏感に反応しちゃう。
無視できないの。
いる、近づいてくる、と分かると、意識しちゃう。
気にしないようにしても、見ちゃうの。
視界の端でチラっと。
肉の裂けた腕とか、ただれた足とか。
まさに視界の暴力。
御霊は、ボク達の肉体に怪我を負わせないかもしれないけれど、精神的に恐怖というダメージを与えてくるの。
走りながら、喋ったり、悲鳴をあげると、舌をかみそうだから、安全な場所についたら、3人で、怖さを分かち合わないと。
記憶がダメージになる。
ボク達が全力疾走していると、前方で悪霊祓いしていたっぽい集団が、宝具だか、法具を手に取り出しているのが、見えた。
まだ、するの?
もう、十分、悪霊祓いを楽しんだのではないかしら?
キミ達に除霊は無理だと思うの。
キミ達の成果はね。
御霊の戦士が、ボク達を追いかけるようになっただけよ?
追いかけられているボクの所感では、御霊の戦士はダメージを受けていないの。
寧ろ、活性化していると思うの。
ボク達に気づかず、御霊の戦士同士が戦っている間は、歴史の再現だったもの。
悪霊祓いを始めるまで、生者に無害だったの。
それが、悪霊祓いを始めてから、生きている人間を認識して、追いかけて、攻撃してきているの。
悪霊祓いの効き目はあると思うの。
でも、反発されているだけ。
除霊するには、力不足なんじゃないかしら。
力不足だから、深追いは止めて、戦略的撤退してくださらない?
今は、ただ、追いかけるだけで、武器も害はないけど、宝具や法具を使ったら、御霊の戦士がパワーアップしそうよ?
成果とか、効果を見る目を養ってから、悪霊祓いにきたらいいの。
法具を持ってブンブン振り回し始めた。
使い方、合っているのかしら?
棒の先に飾りか、法力のある何かがついているけれど。
ボクの前にで戦っていた御霊の戦士が、クルッとボクを振り返った。
今まで、進行方向の御霊の戦士は、ボク達に反応しなかったのに。
法力でパワーアップしているよ?
悪霊祓いの方法が間違っていないか、1度、周りを観察してみることをおすすめするの。
進行方向にいる御霊が、こっち見ているの。
眼窩は窪んで、目玉はないけれど、顔はこっち向いているの。
御霊には、見ている意識はなくて、生者に反応しているだけな気もしてきた。
でも、見られている気分になるの。
目玉がないのに。
ぽっかり空いた眼窩が。
視線が、ボクの動きを追いかけているように感じるんだもの。
早くお家に帰りたい。
武器も、御霊と一体化しているから、当たらないとは思うの。
当たっても痛くはないはず。
でも、当たりたくない。
痛くはなくても、当たらなくても、武器を振り下ろされるのは嫌なの。
本当に大丈夫かも分からないもの。
音は聞こえないけど、歯をカチカチ鳴らしながら、武器を持って迫ってくるの。
御霊が立ちふさがったり、前に回り込んでくることはない。
ボク達の進行方向では、依然戦いの再現が続いている。
でも、ボク達が通過した途端。
ボク達を認識して、追いかけてくる。
砦に近づけば、近づく程、追手の御霊が増える。
音はしないから、見なければ、怖さ半減かもしれない。
目を閉じては、走れない。
でこぼこしているから、転んでしまう。
地面には穴もあいているし、大きめの石もある。
水たまりの名残りもある。
足元を見ずには走れない。
それに、ボク達、軍人の経験と、近衛の経験があるから、気配には敏感に反応しちゃう。
無視できないの。
いる、近づいてくる、と分かると、意識しちゃう。
気にしないようにしても、見ちゃうの。
視界の端でチラっと。
肉の裂けた腕とか、ただれた足とか。
まさに視界の暴力。
御霊は、ボク達の肉体に怪我を負わせないかもしれないけれど、精神的に恐怖というダメージを与えてくるの。
走りながら、喋ったり、悲鳴をあげると、舌をかみそうだから、安全な場所についたら、3人で、怖さを分かち合わないと。
記憶がダメージになる。
ボク達が全力疾走していると、前方で悪霊祓いしていたっぽい集団が、宝具だか、法具を手に取り出しているのが、見えた。
まだ、するの?
もう、十分、悪霊祓いを楽しんだのではないかしら?
キミ達に除霊は無理だと思うの。
キミ達の成果はね。
御霊の戦士が、ボク達を追いかけるようになっただけよ?
追いかけられているボクの所感では、御霊の戦士はダメージを受けていないの。
寧ろ、活性化していると思うの。
ボク達に気づかず、御霊の戦士同士が戦っている間は、歴史の再現だったもの。
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それが、悪霊祓いを始めてから、生きている人間を認識して、追いかけて、攻撃してきているの。
悪霊祓いの効き目はあると思うの。
でも、反発されているだけ。
除霊するには、力不足なんじゃないかしら。
力不足だから、深追いは止めて、戦略的撤退してくださらない?
今は、ただ、追いかけるだけで、武器も害はないけど、宝具や法具を使ったら、御霊の戦士がパワーアップしそうよ?
成果とか、効果を見る目を養ってから、悪霊祓いにきたらいいの。
法具を持ってブンブン振り回し始めた。
使い方、合っているのかしら?
棒の先に飾りか、法力のある何かがついているけれど。
ボクの前にで戦っていた御霊の戦士が、クルッとボクを振り返った。
今まで、進行方向の御霊の戦士は、ボク達に反応しなかったのに。
法力でパワーアップしているよ?
悪霊祓いの方法が間違っていないか、1度、周りを観察してみることをおすすめするの。
進行方向にいる御霊が、こっち見ているの。
眼窩は窪んで、目玉はないけれど、顔はこっち向いているの。
御霊には、見ている意識はなくて、生者に反応しているだけな気もしてきた。
でも、見られている気分になるの。
目玉がないのに。
ぽっかり空いた眼窩が。
視線が、ボクの動きを追いかけているように感じるんだもの。
早くお家に帰りたい。
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