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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

648.敵対する2つの勢力のどちらかに加担しなくてはならなくなったら、どうやって決める?どちらの敵に回るか、が重要じゃない?敵の敵は味方。

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メッタリ王国
ピイロ王子。

見ている。じっと見ている。ボクを。
「王子はいないなあ。」
ピイロ王子は顎をあげて笑った。
「王子にいらないと捨てられた気分はどうだ?私は部下を見捨てなかったぞ。しっぺ返しをくらうとは、いい気味だ。」

ケーテケーテ王国
マドロ王子。
「ざまあないな。置いていかれたのか。愛人のわりに、簡単に捨てていったな。小賢しい愛人はいらないってか。」
マドロ王子は魔法を撃つ構えをしている。
「あんたを助けてコーハに恩を売るのと、ハンティアの尻馬に乗るの、どっちが正解なんだろうなあ。」


ノロノ王国
パリステ王子。
「ハンティア王国は、俺の後ろ盾になった。お前は負けだ。大人しくしろ。」

パリステ王子は魔法を撃ってくるけれど、強くはない。

パリステ王子は、母国に頼らなかったのね。


キーリ王子以外は、屋根に上がってきた。

キーリ王子の建物の屋根は動いていない。


「ハンティア王国は、何をお望みかしら?」

「小賢しい愛人のツラを拝みたいって。」
とマドロ王子。

「つまり?」

「生け捕りにする。」
とピイロ王子。

ピイロ王子とマドロ王子からとんでくる攻撃魔法。

「ボクを何のために、ハンティア王国に連れていきたいの?」

「ハンティア王国で聞いてみろよ。生意気なお口で。」
とマドロ王子。

そのとき、道から、何かが飛んできた。

飛んできた方向には、ベリウンヘルツのシャリン王子。

ブンっと音を立てて、魔法陣が起動する。

転移陣!

「サブリー、ユージュアル。」
ボクが呼ぶと、2人がボクに飛びついてきた。
ダンシェルが戻ってこようとするのを首を振って断る。

発動してしまった転移陣の発動は止められない。

神気で、サブリーとユージュアルが来るまで、発動を遅らせたけど、限界。
もう転移してしまう。
「ダン、転移陣でボク達3人飛ぶ。連絡する。伝えて。」

ダンシェルが前に進んだ背中を見ながら、ボク達は、その場から、姿を消した。

転移先は、ハンティア王国かしら?
行きたくない。
別の所がいいの。
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