645 / 1,437
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
646.ベテラン傭兵団の二重契約。コーハ王国のフィリップ殿下と近衛別働隊、宿泊施設から逃げ出す。傭兵団が攻撃してこない代わりに、キミ達なの?
しおりを挟む
明るくても、暗くても目立つ。
ボク達は、箱の中の羽毛なの。
捕まりそうになったら、ふわりとかわす。
宿泊施設を出たら、歩き出す間もなく、傭兵団が絡み始めたので、全員が、魔法を使い、スピードをあげて逃げている。
ボクは、神気をちょろちょろっと出している。
背に腹は代えられないもの。
神気の馴染みが良くて、ティリリ王国で、山を崩したりするのに使ったときの何倍も効果がある。
ベリウンヘルツ、この世ならざる神様の治めていた名残りが、今のボクには有り難い。
ボクの神気に呼応するかのように、土地の何かが反応しだした気がする。
土地に引きづられないようにしないと。
知らない土地で、決まり事が分からないまま使っているから、後が心配。
ガラン領内なら、パパランが一緒に遊んでくれたから、神気を使うのも慣れていて、心配いらなかった。
パパラン以外に、ウサギも遊んでくれた。
ガラン領の固有種ウサギは、肉食なの。
ボクの知らない誰かの首をガブッて噛んで、ブンブン振り回していたこともある。
『肉が食いやすくほぐれるんだ、やってみるか?』
とボクに聞いてくるから、
『人は食べない。』
と答えたの。
その後。
ガラン領の固有種リクガメに、
『肉は食わないのか、草を食え。食い終わったら迎えにくる。』
と野原に連れていかれた。
リクガメの言う草は、野菜じゃなく、茎が太くて固い木みたいだから、ボクは食べれなかった。
パパランが、探しに来てくれて助かったの。
パパランは、修行メニューを考えたから、試す、と言っていたけど、ボクが疲れて寝ていたら、お家に届けてくれた。
師匠とか、兄貴というだけあって、パパランはボクの面倒をたくさんみてくれる。
パパランに会いたいの。
神獣パパランをボクの横に呼んで聞きたいことがいっぱい。
でも、外国にパパランが飛んできたら、外交問題になるもの。
パパランの姿は、うぐいす色のワイバーンだからね。
呼ぶのは、我慢するの。
お父様、お兄様が、ご多忙になって、ボクと遊んでくださる時間が減ったら嫌だもの。
ボク達の宿泊施設から、港を目指すには、街中を通らないといけない。
最初に傭兵団に絡まれたのは、宿泊施設を出てすぐ。
コーハ王国勢を監視し、行動を制限するために配備されていたのかしら。
建物から出てすぐ囲まれた。
『建物内に戻れ。すぐに戻るなら、何もしない。』
ベテラン傭兵団は、コーハ王国は自分達の担当場所だとは主張しても、ボク達のための抵抗や手助けはしなかった。
どちらの傭兵団も互いに知っている様子なので、手荒なことをしない約束を交わしていたのかも。
ユージュアルが傭兵団に聞いた。
『コーハ王国に味方しないのか。傭兵団の契約の雇い主は、コーハ王国以外にいるのか?』
ベテラン傭兵団は、否定しなかった。
ベリウンヘルツと契約して、コーハ王国の担当になるように指示を受けた。
ベリウンヘルツとの契約は、周りの傭兵団と争わず、協力することが含まれている、と。
二重契約。
平時なら、問題にならなかった内容だから、受け入れた、と話していた。
国際会議の開催国ベリウンヘルツとの契約があったから、コーハ王国の担当の契約も安心して結べたと。
コーハ王国担当のベテラン傭兵団に、宣言した。
『人間を守れないなら、最低限、荷物は守れ。建物は封鎖して、誰も入れるな。戻って来て、荷物に異変があれば、弁償だけでは済ませない。』
道を通ると、傭兵団が壁になって妨害してくるから進めない。
こちらから手を出したら、理由を与える。
ボク達は全員、浮遊と飛行で建物の屋根を走って、跳んだり、飛んだりしている。
ボク達は、攻撃をしないから、傭兵団は、治安維持の大義名分を使えない。
王子と王女のいる建物の屋根あたりでそれは起こった。
オランジェリン王女以外の3人の王女と付き添いが、魔法を使って攻撃してきた。
ボクは、全員を先に行かせた。
彼女達は、フィリップ殿下やアンドリューのいる場所に向けては、攻撃しなかった。
狙いは、ボクなの?
ボク達は、箱の中の羽毛なの。
捕まりそうになったら、ふわりとかわす。
宿泊施設を出たら、歩き出す間もなく、傭兵団が絡み始めたので、全員が、魔法を使い、スピードをあげて逃げている。
ボクは、神気をちょろちょろっと出している。
背に腹は代えられないもの。
神気の馴染みが良くて、ティリリ王国で、山を崩したりするのに使ったときの何倍も効果がある。
ベリウンヘルツ、この世ならざる神様の治めていた名残りが、今のボクには有り難い。
ボクの神気に呼応するかのように、土地の何かが反応しだした気がする。
土地に引きづられないようにしないと。
知らない土地で、決まり事が分からないまま使っているから、後が心配。
ガラン領内なら、パパランが一緒に遊んでくれたから、神気を使うのも慣れていて、心配いらなかった。
パパラン以外に、ウサギも遊んでくれた。
ガラン領の固有種ウサギは、肉食なの。
ボクの知らない誰かの首をガブッて噛んで、ブンブン振り回していたこともある。
『肉が食いやすくほぐれるんだ、やってみるか?』
とボクに聞いてくるから、
『人は食べない。』
と答えたの。
その後。
ガラン領の固有種リクガメに、
『肉は食わないのか、草を食え。食い終わったら迎えにくる。』
と野原に連れていかれた。
リクガメの言う草は、野菜じゃなく、茎が太くて固い木みたいだから、ボクは食べれなかった。
パパランが、探しに来てくれて助かったの。
パパランは、修行メニューを考えたから、試す、と言っていたけど、ボクが疲れて寝ていたら、お家に届けてくれた。
師匠とか、兄貴というだけあって、パパランはボクの面倒をたくさんみてくれる。
パパランに会いたいの。
神獣パパランをボクの横に呼んで聞きたいことがいっぱい。
でも、外国にパパランが飛んできたら、外交問題になるもの。
パパランの姿は、うぐいす色のワイバーンだからね。
呼ぶのは、我慢するの。
お父様、お兄様が、ご多忙になって、ボクと遊んでくださる時間が減ったら嫌だもの。
ボク達の宿泊施設から、港を目指すには、街中を通らないといけない。
最初に傭兵団に絡まれたのは、宿泊施設を出てすぐ。
コーハ王国勢を監視し、行動を制限するために配備されていたのかしら。
建物から出てすぐ囲まれた。
『建物内に戻れ。すぐに戻るなら、何もしない。』
ベテラン傭兵団は、コーハ王国は自分達の担当場所だとは主張しても、ボク達のための抵抗や手助けはしなかった。
どちらの傭兵団も互いに知っている様子なので、手荒なことをしない約束を交わしていたのかも。
ユージュアルが傭兵団に聞いた。
『コーハ王国に味方しないのか。傭兵団の契約の雇い主は、コーハ王国以外にいるのか?』
ベテラン傭兵団は、否定しなかった。
ベリウンヘルツと契約して、コーハ王国の担当になるように指示を受けた。
ベリウンヘルツとの契約は、周りの傭兵団と争わず、協力することが含まれている、と。
二重契約。
平時なら、問題にならなかった内容だから、受け入れた、と話していた。
国際会議の開催国ベリウンヘルツとの契約があったから、コーハ王国の担当の契約も安心して結べたと。
コーハ王国担当のベテラン傭兵団に、宣言した。
『人間を守れないなら、最低限、荷物は守れ。建物は封鎖して、誰も入れるな。戻って来て、荷物に異変があれば、弁償だけでは済ませない。』
道を通ると、傭兵団が壁になって妨害してくるから進めない。
こちらから手を出したら、理由を与える。
ボク達は全員、浮遊と飛行で建物の屋根を走って、跳んだり、飛んだりしている。
ボク達は、攻撃をしないから、傭兵団は、治安維持の大義名分を使えない。
王子と王女のいる建物の屋根あたりでそれは起こった。
オランジェリン王女以外の3人の王女と付き添いが、魔法を使って攻撃してきた。
ボクは、全員を先に行かせた。
彼女達は、フィリップ殿下やアンドリューのいる場所に向けては、攻撃しなかった。
狙いは、ボクなの?
0
お気に入りに追加
349
あなたにおすすめの小説
【完結】『ルカ』
瀬川香夜子
BL
―――目が覚めた時、自分の中は空っぽだった。
倒れていたところを一人の老人に拾われ、目覚めた時には記憶を無くしていた。
クロと名付けられ、親切な老人―ソニーの家に置いて貰うことに。しかし、記憶は一向に戻る気配を見せない。
そんなある日、クロを知る青年が現れ……?
貴族の青年×記憶喪失の青年です。
※自サイトでも掲載しています。
2021年6月28日 本編完結
勇者召喚に巻き込まれて追放されたのに、どうして王子のお前がついてくる。
イコ
BL
魔族と戦争を繰り広げている王国は、人材不足のために勇者召喚を行なった。
力ある勇者たちは優遇され、巻き込まれた主人公は追放される。
だが、そんな主人公に優しく声をかけてくれたのは、召喚した側の第五王子様だった。
イケメンの王子様の領地で一緒に領地経営? えっ、男女どっちでも結婚ができる?
頼りになる俺を手放したくないから結婚してほしい?
俺、男と結婚するのか?
秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~
めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆
―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。―
モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。
だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。
そう、あの「秘密」が表に出るまでは。
今世はメシウマ召喚獣
片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。
最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。
※女の子もゴリゴリ出てきます。
※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。
※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。
※なるべくさくさく更新したい。
某国の皇子、冒険者となる
くー
BL
俺が転生したのは、とある帝国という国の皇子だった。
転生してから10年、19歳になった俺は、兄の反対を無視して従者とともに城を抜け出すことにした。
俺の本当の望み、冒険者になる夢を叶えるために……
異世界転生主人公がみんなから愛され、冒険を繰り広げ、成長していく物語です。
主人公は魔法使いとして、仲間と力をあわせて魔物や敵と戦います。
※ BL要素は控えめです。
2020年1月30日(木)完結しました。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
食堂の大聖女様〜転生大聖女は実家の食堂を手伝ってただけなのに、なぜか常連客たちが鬼神のような集団になってるんですが?〜
にゃん小春
ファンタジー
魔獣の影響で陸の孤島と化した村に住む少女、ティリスティアーナ・フリューネス。父は左遷された錬金術師で村の治療薬を作り、母は唯一の食堂を営んでいた。代わり映えのしない毎日だが、いずれこの寒村は終わりを迎えるだろう。そんな危機的状況の中、十五歳になったばかりのティリスティアーナはある不思議な夢を見る。それは、前世の記憶とも思える大聖女の処刑の場面だった。夢を見た後、村に奇跡的な現象が起き始める。ティリスティアーナが作る料理を食べた村の老人たちは若返り、強靭な肉体を取り戻していたのだ。
そして、鬼神のごとく強くなってしまった村人たちは狩られるものから狩るものへと代わり危機的状況を脱して行くことに!?
滅びかけた村は復活の兆しを見せ、ティリスティアーナも自らの正体を少しずつ思い出していく。
しかし、村で始まった異変はやがて自称常識人である今世は静かに暮らしたいと宣うティリスティアーナによって世界全体を巻き込む大きな波となって広がっていくのであった。
2025/1/25(土)HOTランキング1位ありがとうございます!
公爵家の次男は北の辺境に帰りたい
あおい林檎
BL
北の辺境騎士団で田舎暮らしをしていた公爵家次男のジェイデン・ロンデナートは15歳になったある日、王都にいる父親から帰還命令を受ける。
8歳で王都から追い出された薄幸の美少年が、ハイスペイケメンになって出戻って来る話です。
序盤はBL要素薄め。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる