フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

619.ベリウンヘルツ滞在1日目の成果報告。一番手クリストファーによる国際会議の出席者について。会議を会議たらしめるには、協力がないとね?

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各担当者からの報告のお時間。

初日は、情報が盛り沢山。

まず、クリストファーによる会議の出席者についての報告。

国際会議の参加国と出席者の様子。
ボク達が会議場を退場する前に発言していた男2人、女3人の内訳と共に。

開催国 
ベリウンヘルツ  
シャリン王子。
会議開始からボク達の退場まで、一言も発していない。
円卓に座っているのみ。
一貫して無表情。
感情の揺れを見せなかった。

フィリップ殿下の参加要請をしなかった。


ニッコルキー王国
サーマヤーマ王女。
「本当に、見ていられない頭の悪さ。見た目と同じくらいに不愉快極まりない。」
会議中の発言は、王侯貴族の常識の範囲内の内容のみ。肯定的な反応が返ってくると、満足そうにしていた。

フィリップ殿下の参加要請国。


タンドルツン王国
キーリ王子。
「わがままだとは聞いていたが、評判通りだな。」
会議中の発言は、曖昧さを追求して白黒はっきりせよと答えを迫るものが多く、会議に沈黙が増えた一因。
他人を追求するのみ。
自分からの問題提起は一切なし。

フィリップ殿下の参加を要請国。


メッタリ王国
ピイロ王子。
ボク達に対してのコメントはなし。
会議中の発言は、積極的。
発言の度にタンドルツン王国のキーリ王子に突っ込まれていた。

会議場の出入り口の扉に人を配置するように指示し、ボク達の退場を妨害させた。

フィリップ殿下の参加を要請しなかった。


ケーテケーテ王国
マドロ王子。
ボク達へのコメントはなし。
会議中の発言は控え目。
会議を取り仕切れと司会者に命令していた。
司会者が、ボク達を制止する前に顔色を伺った相手。

フィリップ殿下の参加要請国。


ノロノ王国
パリステ王子。
「節操のない下品な男だ。王子と同僚を両天秤とは。」
あけすけな物言いが目立っていたが、裏のある発言や、他者を貶める類の仕草はなし。

フィリップ殿下の参加要請をしなかった。


ヤヤ王国
カロ王女。
ボク達に対するコメントはなし。
会議中の発言は、当たり障りないもの。通常なら、印象に残りにくいが、他の出席者の発言内容が際立っていたので、逆に目立った。

フィリップ殿下の参加要請国。


サリウンマ帝国
オランジェリン王女。
「体を使って、誑し込んだという噂は真実だったと証明された。」
会議中の発言は、断定的で強気。
中身は薄め。

フィリップ殿下の参加要請は、国からではなく、王女の名前でされている。


ラピー王国
テルミネ王女。
「男に酔いしれている痴態を恥ずかしげもなく、私達に見せつけるなんて、とんだ変態。」
ボク達の逆ハーレム物語に嫌悪感を露わにしていた。
ただし、嫌悪感の対象に、フィリップ殿下とアンドリューは含まれていない。
退場するのを惜しんでいた。

フィリップ殿下の参加要請国。
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