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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

611.『自重する人間が1人もいない外交団。止めたり、セーブする人が1人もいない。笑いすぎて、呼吸困難になりそう。』とクリストファー。

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建物の入口から入ったボク達。
建物の中にいた人達は、動きを止めてまで、こちらを見ている。
「私の姫を見たい者は多いな。」
とフィリップ殿下はボクの額に口づける。
建物の中の視線が、フィリップ殿下の動きに釘付け。
「フィリップ殿下。」
とボクが呼びかけると。

「唇にはしなかった。するか?」
とフィリップ殿下。

「唇にはしないの。」
ボクは、両手で唇を隠す。

ボク達がそんなやり取りをしている間に、フィリップ殿下の2人いる側近の1人ウィルソンが、ベリウンヘルツ側と挨拶している。

ハーマルお兄様の同僚の外交部の担当者は、今回、同行しなかったの。

突発的な単発仕事なので、後は現地入りしたメンバーで、となっている。

同行したら、過労と精神的負荷がかかり過ぎて、担当者が倒れると直属の上司が同行させなかった。

ハーマルお兄様の上司でもある、公爵家嫡男が、
『誰が、優秀な部下を壊させるか。うちには、いらない部下は1人もいない。』
と完全拒否。

男前。

憧れちゃう。

ボクも、そんな上司になるの。

外交部の担当者が同行していないため、現地でのトラブルは、現地入りしたメンバーで解決することになっているの。

フィリップ殿下は、下々とやり取りをしないので、ウィルソンとウィルソンの部下が、今回、対外的な窓口になる。

ウィルソンがベリウンヘルツ側に伝えている。
「後2名、近衛を連れてきたが、幼いところがあって、自由に遊ばせている。出入りも自由にさせるから、ベリウンヘルツ側もそのように徹底してくれ。」

後2名の近衛。
サブリーとユージュアルのこと?

幼いのかしら?

ウィルソンは、年上だもの。
お兄様目線というものかしら。


アンドリューと並んでいるクリストファーは、笑いをこらえている。
「自重する人間が1人もいない集団で外国に来る機会なんて、凄く貴重。」
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