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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!

605.カッコいい主役になりたい、という熱意のあまり、自白してしまったの。『カッコ良さは、無理して身につくものではない。』とアラン。

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「フィリス、カッコ良さは、無理して身につくものじゃない。」
とアラン。
「フィリスは、可愛いことに自信を持っていい。」

「可愛くていいんだ、フィリス。」

アラン。
ボクは、可愛いとお父様もよくおっしゃるから、可愛くていいの。

でも、大人の男にカッコ良さは必携。

「ボクは、カッコいい主役になるの。」

「フィリス、俺達について書いたメモは何に使うんだ?」
とセドリック。

「そのメモは、早く返してね。ボクが、国際会議で、カッコいい主役をするために、使うの。」

「フィリス、メモの用途は?」
とジーン。

ジーンたら、繰り返しになるの。
「国際会議で、カッコいい主役をするのに使うの。」

しまったの。話の流れで自白してしまった。気づかれていないといいのだけど。

気づかれる前に、メモを回収して退散しちゃうことにするの。
「シュクナ、メモをちょうだい。」

「フィリス、メモは返却しないことになりましたよね?」
とシュクナ。

「ボクの手元にあると役に立つの。」
ボクのために。

「フィリス。本の通りの主人公を演じる約束を破って、カッコいい主役を演じると自分だけで決めて、メモを取り始めたのですか?」
とシュクナ。

ここは、アピールタイムかしら。

「自分だけで、決めたの。ボクはカッコいい主役がいいの。メモを見て研究して、カッコいい主役を演じるの。」

「自白、完了だな。」
とセドリック。

「自白?」
自白って、あれ?

ボク、ジーンに、メモの使用用途を聞かれていたような。

ボク、さっき、動機を話してしまった気がする。

至急、撤退しないと。

「ジーン。ボクは、急用のため、失礼するの。」
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