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第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
600.『男騎士の逆ハーレム物語』というお話が、局地的に大流行してるそうなの。主役は、子爵家の4男。王子や高位貴族子弟の近衛が登場するの。
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フィリップ殿下への国際会議への出席要請は、最初、ハンティア王国の隣国だけだったんだけど、どういうわけか、他にも右にならえをする国が出てきたの。
出席者じゃなく、オブザーバーとして、とか。
記念ゲストとして、是非、とか。
コーハ王国から出席する王族がいないのに、呼ばれる理由は何か?
新しく出席要請してきた国々によれば、噂の有名人に会いたいという出席予定者からの声を無視できないそうで。
コーハ王国には関係ないよね?
各国で、王族の躾を徹底したら済むよね?
と婉曲に返したら、コーハ王国に関係大有り、と返ってきたそう。
成人前後の王族達に大人気のお題の元ネタはコーハ王国ですよね?って。
局地的な盛り上がりを見せているお話があるそう。
本も出版されて、戯曲にもなり、劇も大好評、ロングランで上演中。
その名も、『男騎士の逆ハーレム物語』。
担当者が、ボク達、近衛別働隊の幹部に本を差し入れに来たの。
「関係者で、ご一読の上、読了後にご連絡ください。」
サブリーとユージュアルは、笑って読み進めないと言うの。
ボク、読んでみた。
子爵家の4男が近衛になって、王子と同僚の上位貴族子弟で逆ハーレムを作るお話。
子爵家の4男は、平凡男子で、成績も良くなかったけれど、ぎりぎり近衛になれた。
近衛になる過程は、この1文のみ。
近衛になった子爵家の4男は、王子や同僚の高位貴族子弟と仲良くなって、構われて、愛されて、可愛がられる。
内容は、以上。
感想を聞かれたから、皆仲良しで良かったね、と答えたの。
だって、主役が、順番に誰かと仲良くしているお話なんだもの。
担当者が言うには、出席予定者の間で、このお話が、大人気らしいの。
ハンティア王国の隣国が、コーハ王国に会議出席を打診しても、手こずっていると知った出席予定者が、各国の担当者に命令したそう。
どうして、コーハ王国に?と担当者に聞いたら。
このお話の主役の男騎士は、ボク。
その他の登場人物は、フィリップ殿下っぽい王子と、近衛別働隊の幹部っぽい人物なので、噂を聞いたら、絶対あの人がモデルだとわかるって。
なんでも、ボクが、王子や高位貴族子弟の近衛で逆ハーレムを作ったという噂が、わがまま姫の噂と一緒に広まっているそうなの。
ボク、逆ハーレムなんて、覚えがないもの。
フィリップ殿下には、お断りを絶賛継続中。
ボクが主役なわけがないの。
そう言ったら、フィリップ殿下がやる気を出してしまったの。
ボクは行かないと言ったら、主役はいないとだめだ、って。
ボクが主役?
何の主役?
国際会議の会場に滞在中は、『男騎士の逆ハーレム物語』のストーリーに合わせて演技するために、該当する役を振り分ける?
ボクは、すぐに断ったの。
ボク以外の主役を用意してって。
ボクは、お留守番するの。
ボク、近衛の1番偉い人なの。偉い人は高みの見物と相場が決まっているの。
若手でも、若手じゃなくても、希望者がいるはず。
希望者を募ればいいの。
そうしたら、ボクじゃないとやる気が出ないって。
ならば、演技の案を止めるのがオススメ。
止めるのは、だめ?
何者かが、コーハ王国に対し、行動した結果の1つが、『男騎士の逆ハーレム物語』の局地的流行だから、調査の必要がある?
うん、調査の必要は、ボクも認める。
でも、ボク、関係ないもの。
え?自分を振り返ってほしい?
ボクは、子爵家の4男よ?
お話と一緒?
偶然なの。
偶然の根拠は?
根拠はないの。子爵家も4男もたまたまだと思うの。
根拠があろうかがなかろうが、コーハ王国の実態だと思わせている勢力の存在は明らか。
そうね。
解明の必要はあるとボクは思う。
今回、政治色はないけれど、同じ手段は有効だと分かったもの。
対策は、必要なの。
対策のために、ボクが主役?
ボクは主役向きじゃないの。お力になれなくて、申し訳ない。
特に才能もない子爵家の4男の地味平凡男子の役をボク以上にやれる人はいない?
2番目に上手な人にお願いしてはいかがかしら?
唯一無二だから、2番手はいない、と?
ボク、辞退する、遠慮するの。
国の危機だから、辞退できない?
分かったの。
ボクのお願い聞いてくれるなら、この役をしてもいいの。
出席者じゃなく、オブザーバーとして、とか。
記念ゲストとして、是非、とか。
コーハ王国から出席する王族がいないのに、呼ばれる理由は何か?
新しく出席要請してきた国々によれば、噂の有名人に会いたいという出席予定者からの声を無視できないそうで。
コーハ王国には関係ないよね?
各国で、王族の躾を徹底したら済むよね?
と婉曲に返したら、コーハ王国に関係大有り、と返ってきたそう。
成人前後の王族達に大人気のお題の元ネタはコーハ王国ですよね?って。
局地的な盛り上がりを見せているお話があるそう。
本も出版されて、戯曲にもなり、劇も大好評、ロングランで上演中。
その名も、『男騎士の逆ハーレム物語』。
担当者が、ボク達、近衛別働隊の幹部に本を差し入れに来たの。
「関係者で、ご一読の上、読了後にご連絡ください。」
サブリーとユージュアルは、笑って読み進めないと言うの。
ボク、読んでみた。
子爵家の4男が近衛になって、王子と同僚の上位貴族子弟で逆ハーレムを作るお話。
子爵家の4男は、平凡男子で、成績も良くなかったけれど、ぎりぎり近衛になれた。
近衛になる過程は、この1文のみ。
近衛になった子爵家の4男は、王子や同僚の高位貴族子弟と仲良くなって、構われて、愛されて、可愛がられる。
内容は、以上。
感想を聞かれたから、皆仲良しで良かったね、と答えたの。
だって、主役が、順番に誰かと仲良くしているお話なんだもの。
担当者が言うには、出席予定者の間で、このお話が、大人気らしいの。
ハンティア王国の隣国が、コーハ王国に会議出席を打診しても、手こずっていると知った出席予定者が、各国の担当者に命令したそう。
どうして、コーハ王国に?と担当者に聞いたら。
このお話の主役の男騎士は、ボク。
その他の登場人物は、フィリップ殿下っぽい王子と、近衛別働隊の幹部っぽい人物なので、噂を聞いたら、絶対あの人がモデルだとわかるって。
なんでも、ボクが、王子や高位貴族子弟の近衛で逆ハーレムを作ったという噂が、わがまま姫の噂と一緒に広まっているそうなの。
ボク、逆ハーレムなんて、覚えがないもの。
フィリップ殿下には、お断りを絶賛継続中。
ボクが主役なわけがないの。
そう言ったら、フィリップ殿下がやる気を出してしまったの。
ボクは行かないと言ったら、主役はいないとだめだ、って。
ボクが主役?
何の主役?
国際会議の会場に滞在中は、『男騎士の逆ハーレム物語』のストーリーに合わせて演技するために、該当する役を振り分ける?
ボクは、すぐに断ったの。
ボク以外の主役を用意してって。
ボクは、お留守番するの。
ボク、近衛の1番偉い人なの。偉い人は高みの見物と相場が決まっているの。
若手でも、若手じゃなくても、希望者がいるはず。
希望者を募ればいいの。
そうしたら、ボクじゃないとやる気が出ないって。
ならば、演技の案を止めるのがオススメ。
止めるのは、だめ?
何者かが、コーハ王国に対し、行動した結果の1つが、『男騎士の逆ハーレム物語』の局地的流行だから、調査の必要がある?
うん、調査の必要は、ボクも認める。
でも、ボク、関係ないもの。
え?自分を振り返ってほしい?
ボクは、子爵家の4男よ?
お話と一緒?
偶然なの。
偶然の根拠は?
根拠はないの。子爵家も4男もたまたまだと思うの。
根拠があろうかがなかろうが、コーハ王国の実態だと思わせている勢力の存在は明らか。
そうね。
解明の必要はあるとボクは思う。
今回、政治色はないけれど、同じ手段は有効だと分かったもの。
対策は、必要なの。
対策のために、ボクが主役?
ボクは主役向きじゃないの。お力になれなくて、申し訳ない。
特に才能もない子爵家の4男の地味平凡男子の役をボク以上にやれる人はいない?
2番目に上手な人にお願いしてはいかがかしら?
唯一無二だから、2番手はいない、と?
ボク、辞退する、遠慮するの。
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分かったの。
ボクのお願い聞いてくれるなら、この役をしてもいいの。
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