577 / 1,439
第6章 コーハ王家の第4王子と高位貴族子弟の近衛は、同じ近衛である地味平凡の子爵子息の魅了で逆ハーレムを作っている、との情報が!
578.コーハ王家第4王子と近衛達が逆ハーレムの構成員で、地味平凡な魅了持ちの子爵子息が、近衛なのに逆ハーレムを作ったとの噂があるらしい。
しおりを挟む
ハンティア王国から解放された王子は、帰り道で、誘拐犯とのやり取りを振り返る。
王子は、どうして自分が狙われたのか知りたかった。
「どうして、私をつけ狙った。」
「つけ狙っているのは、うちじゃないので、ご自分で調べてみてください。」
「貴様らじゃないだと!」
「うちは、たまたま、用事があったから、王子をお招きしただけです。」
いけしゃあしゃあとよくも。
思い返すだけで、腹が立つ
「貴様らの、理由は何だ?どうして、私なんだ?」
「コーハ王家には4人の王子がおられる。上から3人は既婚者なので関係ない。第4王子のフィリップ殿下は、27歳で独身。特定の親しい異性はいらっしゃらないが、同性の近衛を贔屓にされているらしい。」
「王子と近衛の仲が悪かったら、護衛できないのではないか?」
王子自身は、近衛との仲は良好だ。
「フィリップ殿下が贔屓にしている近衛は、仕事ができないのか、仕事をしたがらないのか、近衛らしいことはしていないようですよ。」
「本当に、近衛なのか?」
仕事をしない近衛なんているか?
「近衛の制服を着て、側に控えている姿は目撃されています。
1人だけ毛色が違うので、誰でも見分けがつくとか。」
「大きな差があるのか?」
「まず、見た目。周りは目の覚めるほどの美しさなのに、明らかに地味平凡。体格も、他の誰より華奢で、フィリップ殿下が庇う場面もあったそうです。」
「護衛対象に庇われるのか?近衛が?」
「フィリップ殿下だけではなく、他の近衛からも特別扱いされているようですよ。」
「例えば?」
「隊列を崩して誰かと話しても咎められることはなく、逆に可愛がられているとか。」
「信じがたいな。」
「人前で、お強請りやお願いをよくしていて、周囲は当たり前に叶えてあげるらしいです。」
「コーハ王国の王子の近衛だろう?」
「ええ。フィリップ殿下と殿下の周囲の近衛達は、愛人を共有しているのでは?と噂になっていますね。」
「不潔じゃないか?愛人を使い回すなんて。」
「フィリップ殿下も、殿下の周囲の近衛も、20代ながら、婚約者がいないのに、探している様子がないので、噂に信憑性を与えています。」
「慎重なんじゃないのか?」
王子の婚約者選びだから、条件が厳しいのでは?
「いやあ。地味平凡の逆ハーレムにしか見えないそうです。」
「男が、逆ハーレムのヒロインになるわけがないだろう。」
「実際に、ご自分で、確認してみてくださいよ。地味平凡の近衛は、子爵家子息で、これといって何の功績もないらしいです。」
「隠し子か?」
「コーハ王家の特徴はないそうです。」
「秘蔵っ子か?」
「秘蔵っ子になるような才能を発揮していないそうです。」
「一体何者なんだ。」
「何人もの高位貴族の男性に可愛がられているようです。」
「魔性の女か、高級娼婦じゃあるまいし。」
「魔性の女と似ていますね。天性の男好きか、男殺しの才能があるんでしょう。」
「子爵子息は、男をおとす手管で、王子に近づき、近衛になったのか?」
「手管というより、魅了持ちなんでは?子ども時代は、家族を魅了して、大人になったら、権力者の男をおとして、好き放題。」
男の台詞を聞いた王子は、厄介ごとに関わされたと知って、己の悲運を嘆いた。
「コーハ王家の第4王子が贔屓にしている近衛が魅了持ちなんて、大問題だろう?」
「その通り。危険ですよね?」
「その危険な情報を何故俺に話した?」
王子は、どうして自分が狙われたのか知りたかった。
「どうして、私をつけ狙った。」
「つけ狙っているのは、うちじゃないので、ご自分で調べてみてください。」
「貴様らじゃないだと!」
「うちは、たまたま、用事があったから、王子をお招きしただけです。」
いけしゃあしゃあとよくも。
思い返すだけで、腹が立つ
「貴様らの、理由は何だ?どうして、私なんだ?」
「コーハ王家には4人の王子がおられる。上から3人は既婚者なので関係ない。第4王子のフィリップ殿下は、27歳で独身。特定の親しい異性はいらっしゃらないが、同性の近衛を贔屓にされているらしい。」
「王子と近衛の仲が悪かったら、護衛できないのではないか?」
王子自身は、近衛との仲は良好だ。
「フィリップ殿下が贔屓にしている近衛は、仕事ができないのか、仕事をしたがらないのか、近衛らしいことはしていないようですよ。」
「本当に、近衛なのか?」
仕事をしない近衛なんているか?
「近衛の制服を着て、側に控えている姿は目撃されています。
1人だけ毛色が違うので、誰でも見分けがつくとか。」
「大きな差があるのか?」
「まず、見た目。周りは目の覚めるほどの美しさなのに、明らかに地味平凡。体格も、他の誰より華奢で、フィリップ殿下が庇う場面もあったそうです。」
「護衛対象に庇われるのか?近衛が?」
「フィリップ殿下だけではなく、他の近衛からも特別扱いされているようですよ。」
「例えば?」
「隊列を崩して誰かと話しても咎められることはなく、逆に可愛がられているとか。」
「信じがたいな。」
「人前で、お強請りやお願いをよくしていて、周囲は当たり前に叶えてあげるらしいです。」
「コーハ王国の王子の近衛だろう?」
「ええ。フィリップ殿下と殿下の周囲の近衛達は、愛人を共有しているのでは?と噂になっていますね。」
「不潔じゃないか?愛人を使い回すなんて。」
「フィリップ殿下も、殿下の周囲の近衛も、20代ながら、婚約者がいないのに、探している様子がないので、噂に信憑性を与えています。」
「慎重なんじゃないのか?」
王子の婚約者選びだから、条件が厳しいのでは?
「いやあ。地味平凡の逆ハーレムにしか見えないそうです。」
「男が、逆ハーレムのヒロインになるわけがないだろう。」
「実際に、ご自分で、確認してみてくださいよ。地味平凡の近衛は、子爵家子息で、これといって何の功績もないらしいです。」
「隠し子か?」
「コーハ王家の特徴はないそうです。」
「秘蔵っ子か?」
「秘蔵っ子になるような才能を発揮していないそうです。」
「一体何者なんだ。」
「何人もの高位貴族の男性に可愛がられているようです。」
「魔性の女か、高級娼婦じゃあるまいし。」
「魔性の女と似ていますね。天性の男好きか、男殺しの才能があるんでしょう。」
「子爵子息は、男をおとす手管で、王子に近づき、近衛になったのか?」
「手管というより、魅了持ちなんでは?子ども時代は、家族を魅了して、大人になったら、権力者の男をおとして、好き放題。」
男の台詞を聞いた王子は、厄介ごとに関わされたと知って、己の悲運を嘆いた。
「コーハ王家の第4王子が贔屓にしている近衛が魅了持ちなんて、大問題だろう?」
「その通り。危険ですよね?」
「その危険な情報を何故俺に話した?」
0
お気に入りに追加
349
あなたにおすすめの小説

冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。

出戻り勇者は自重しない ~異世界に行ったら帰って来てからが本番だよね~
TB
ファンタジー
中2の夏休み、異世界召喚に巻き込まれた俺は14年の歳月を費やして魔王を倒した。討伐報酬で元の世界に戻った俺は、異世界召喚をされた瞬間に戻れた。28歳の意識と異世界能力で、失われた青春を取り戻すぜ!
東京五輪応援します!
色々な国やスポーツ、競技会など登場しますが、どんなに似てる感じがしても、あくまでも架空の設定でご都合主義の塊です!だってファンタジーですから!!
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる