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第5章 コーハ王国の近衛には、わがまま姫がいる。フィリス・ガランという子爵家子息。コーハ王国のイイ男を侍らせて、手玉にとっているらしいよ?
572.妹のマーゴットが近衛相手に無双している理由を兄のフィリスは知っている。ありがとうもごめんも、心の中に仕舞って。妹を称賛するんだ。
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使えるやつは、トドメは控え目にして、再教育する予定だけど、とマーゴットは、生き残りを見る。
何人、使えるか。
マーゴットは、戦いの前後を含めて観察している。
魔法は全開。
マーゴットの可憐な兄フィリスが度々、危険な目に合っている原因の1つが、コーハ王国の近衛にあるからだ。
フィリスが近衛になった原因は、第4王子の暴挙だ。
成人したての15歳が、近衛の養成コースを終えてもいないのに、入団試験も有耶無耶で、第4王子の護衛筆頭の肩書きなんてもらったら、現場の反発必至。
近衛に成り立ての新人の配属先が、第4王子に物申せるような人間でいっぱいのわけはなく。
末弟フィリスの身の危険を危惧した長兄デヒルが、王太子に要請し、ジーン、シドニー、ラウル、エスターの4人が教育係として、常に行動を共にするようになってから、フィリスの職場での安全が確保できた。
第4王子のフィリップ殿下は、フィリスの窮状を知っていたが、何もしなかった。
フィリップ殿下からの接触は、禁じられていたから、といけしゃあしゃあと言っていたが、つまるところ、フィリスに泣きつかれるのを待っていたのだ。
『助けて。』
『助けてもいい。助けて欲しいなら、わかるな?』
という展開を見込んでいたため、フィリップ殿下は、フィリスを助けず、傍観に徹していた。
兄のハーマルも妹のマーゴットも、フィリップ殿下を殺りたいと思ったが、デヒルが、まだ使える人材だから、働かせろと2人を止めた。
フィリップ殿下の肝いりで、裏口で近衛になったくせに、出来損ない過ぎて、フィリップ殿下に助けてもらえないという悪評がフィリスには絶えない。
近衛別働隊の創設も、フィリスが近衛別働隊の総司令になることも、国王陛下が、デヒルの言い分をのんで、決まった。
近衛と名がつきながら、近衛騎士団はノータッチ。
そんな経緯があるため、不祥事に関与していない近衛からも、フィリスの心象はよろしくない。
別働隊の発足前から、フィリスの近衛生活には、暗雲が垂れ込めていた。
発足して、活動が軌道に乗り始めてからも、フィリスに対する心象に大きな変化はない。
経緯を知るマーゴットは、自分が嫁に出ていく前に決着がつけば、安心だと考えていた。
しかし。
ティリリ王国で、実態を目の当たりにして、考えを改めた。
近衛騎士団という組織、全部が腐る前に、腐りきった部分を取り除いていっても、追いつかないと理解した。
抜本的な改革が必要だ。
フィリスの人生が、フィリップ殿下に食いつぶされる前に。
マーゴットは、ためらわない。
不合格者は、さくっと退場させる。
合格者がいなかったら、どうしようかと思ったが、残った。
良かった、良かった。
マーゴットは安心した。
団長、副団長、その下の何人か。
「何を考えている?」
と言われたので。
「お兄様のためになる人間が少しでも、残っていて良かった。」
と話しながら、互いに技を繰り出している。
団長、副団長、その下の何人か、は殺さずに済んだ。
彼らが、マーゴットを殺しにこなかったので、戦いながら、話し合えたのだ。
素晴らしい成果。
戦いの終結を宣言すると、フィリスがマーゴットに駆け寄ってきた。
「マーゴット、いつも素敵だけど、今日は一段と素敵だったの。ボクの可愛い妹。」
フィリスは、称賛しながら、妹の労をねぎらう。
ティリリ王国の滞在中。
近衛騎士団の近衛は、自分達より戦力があって、機動力もあるマーゴットが、近衛の代わりに戦うことを期待したばかりか、マーゴットに要請しようとした。
近衛の誇りも自覚もない。
恥ずべき行いをしたとの反省もない。
フィリスが総司令という肩書きで上から、押し切って、要請させなかったが、マーゴットも状況を十分理解している。
近衛騎士団の本隊の隊員達は、マーゴットが自分達を助けるのは、力があるんだから、当たり前だろうという思いを隠さなかった。
フィリスは、マーゴットに申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
フィリスが、ちゃんと近衛別働隊の総司令として認められる人物だったら、大事な妹に嫌な役割をさせることもなく、嫌な思いをさせずに済んだ。
優しく賢い妹は、要請の声について、聞いても知らないふりをしてくれた。
フィリスが、妹に要請するなと宣言したことに感謝さえしてくれた。
でも、とフィリスは考えずにはいられない。
フィリスが、自身で近衛騎士団の信用を勝ち取り、認められる人間だったなら、マーゴットは、今日ここに来なかった。
マーゴットは、危険を承知で、自分とは関係ない恨みを買うのを理解した上で、関係のない命まで背負ってくれた。
兄の生きていく場所が、快適になるように、と。
フィリスは、ありがとうとごめんなさいの言葉の代わりに、妹を称賛している。
ボクは、マーゴットが黙って、ボクのためにしてくれたことを大切に受け止めて、これからの土台にする。
「お兄様。こちらの方々は、会話が成り立つので、わたしと一緒に話をしましょう。」
とマーゴット。
フィリスは、うんと頷いて、マーゴットにエスコートの手を見せる。
「マーゴットは、ボクがエスコートするね。」
とフィリス。
「お兄様。エスコートをお願いする前に、少々お時間を。」
とマーゴット。
「勿論。マーゴットの気の済むまで、待つの。」
とフィリス。
では、とマーゴットは、屍と屍未満が累々している訓練所に向けて言葉を放つ。
魔力の乗った声が広がる。
「フィリスお兄様は、可憐な姫君であられます。姫君が過ごす場所は、安心、安全で、心穏やかに過ごせる時間が確保されていなければならなりません。」
「肝に銘じて、今後の振る舞いには細心の注意をはらうこと。」
「いいわね?」
何人、使えるか。
マーゴットは、戦いの前後を含めて観察している。
魔法は全開。
マーゴットの可憐な兄フィリスが度々、危険な目に合っている原因の1つが、コーハ王国の近衛にあるからだ。
フィリスが近衛になった原因は、第4王子の暴挙だ。
成人したての15歳が、近衛の養成コースを終えてもいないのに、入団試験も有耶無耶で、第4王子の護衛筆頭の肩書きなんてもらったら、現場の反発必至。
近衛に成り立ての新人の配属先が、第4王子に物申せるような人間でいっぱいのわけはなく。
末弟フィリスの身の危険を危惧した長兄デヒルが、王太子に要請し、ジーン、シドニー、ラウル、エスターの4人が教育係として、常に行動を共にするようになってから、フィリスの職場での安全が確保できた。
第4王子のフィリップ殿下は、フィリスの窮状を知っていたが、何もしなかった。
フィリップ殿下からの接触は、禁じられていたから、といけしゃあしゃあと言っていたが、つまるところ、フィリスに泣きつかれるのを待っていたのだ。
『助けて。』
『助けてもいい。助けて欲しいなら、わかるな?』
という展開を見込んでいたため、フィリップ殿下は、フィリスを助けず、傍観に徹していた。
兄のハーマルも妹のマーゴットも、フィリップ殿下を殺りたいと思ったが、デヒルが、まだ使える人材だから、働かせろと2人を止めた。
フィリップ殿下の肝いりで、裏口で近衛になったくせに、出来損ない過ぎて、フィリップ殿下に助けてもらえないという悪評がフィリスには絶えない。
近衛別働隊の創設も、フィリスが近衛別働隊の総司令になることも、国王陛下が、デヒルの言い分をのんで、決まった。
近衛と名がつきながら、近衛騎士団はノータッチ。
そんな経緯があるため、不祥事に関与していない近衛からも、フィリスの心象はよろしくない。
別働隊の発足前から、フィリスの近衛生活には、暗雲が垂れ込めていた。
発足して、活動が軌道に乗り始めてからも、フィリスに対する心象に大きな変化はない。
経緯を知るマーゴットは、自分が嫁に出ていく前に決着がつけば、安心だと考えていた。
しかし。
ティリリ王国で、実態を目の当たりにして、考えを改めた。
近衛騎士団という組織、全部が腐る前に、腐りきった部分を取り除いていっても、追いつかないと理解した。
抜本的な改革が必要だ。
フィリスの人生が、フィリップ殿下に食いつぶされる前に。
マーゴットは、ためらわない。
不合格者は、さくっと退場させる。
合格者がいなかったら、どうしようかと思ったが、残った。
良かった、良かった。
マーゴットは安心した。
団長、副団長、その下の何人か。
「何を考えている?」
と言われたので。
「お兄様のためになる人間が少しでも、残っていて良かった。」
と話しながら、互いに技を繰り出している。
団長、副団長、その下の何人か、は殺さずに済んだ。
彼らが、マーゴットを殺しにこなかったので、戦いながら、話し合えたのだ。
素晴らしい成果。
戦いの終結を宣言すると、フィリスがマーゴットに駆け寄ってきた。
「マーゴット、いつも素敵だけど、今日は一段と素敵だったの。ボクの可愛い妹。」
フィリスは、称賛しながら、妹の労をねぎらう。
ティリリ王国の滞在中。
近衛騎士団の近衛は、自分達より戦力があって、機動力もあるマーゴットが、近衛の代わりに戦うことを期待したばかりか、マーゴットに要請しようとした。
近衛の誇りも自覚もない。
恥ずべき行いをしたとの反省もない。
フィリスが総司令という肩書きで上から、押し切って、要請させなかったが、マーゴットも状況を十分理解している。
近衛騎士団の本隊の隊員達は、マーゴットが自分達を助けるのは、力があるんだから、当たり前だろうという思いを隠さなかった。
フィリスは、マーゴットに申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
フィリスが、ちゃんと近衛別働隊の総司令として認められる人物だったら、大事な妹に嫌な役割をさせることもなく、嫌な思いをさせずに済んだ。
優しく賢い妹は、要請の声について、聞いても知らないふりをしてくれた。
フィリスが、妹に要請するなと宣言したことに感謝さえしてくれた。
でも、とフィリスは考えずにはいられない。
フィリスが、自身で近衛騎士団の信用を勝ち取り、認められる人間だったなら、マーゴットは、今日ここに来なかった。
マーゴットは、危険を承知で、自分とは関係ない恨みを買うのを理解した上で、関係のない命まで背負ってくれた。
兄の生きていく場所が、快適になるように、と。
フィリスは、ありがとうとごめんなさいの言葉の代わりに、妹を称賛している。
ボクは、マーゴットが黙って、ボクのためにしてくれたことを大切に受け止めて、これからの土台にする。
「お兄様。こちらの方々は、会話が成り立つので、わたしと一緒に話をしましょう。」
とマーゴット。
フィリスは、うんと頷いて、マーゴットにエスコートの手を見せる。
「マーゴットは、ボクがエスコートするね。」
とフィリス。
「お兄様。エスコートをお願いする前に、少々お時間を。」
とマーゴット。
「勿論。マーゴットの気の済むまで、待つの。」
とフィリス。
では、とマーゴットは、屍と屍未満が累々している訓練所に向けて言葉を放つ。
魔力の乗った声が広がる。
「フィリスお兄様は、可憐な姫君であられます。姫君が過ごす場所は、安心、安全で、心穏やかに過ごせる時間が確保されていなければならなりません。」
「肝に銘じて、今後の振る舞いには細心の注意をはらうこと。」
「いいわね?」
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