567 / 1,415
第5章 コーハ王国の近衛には、わがまま姫がいる。フィリス・ガランという子爵家子息。コーハ王国のイイ男を侍らせて、手玉にとっているらしいよ?
568.異世界人の男子高校生タマキが持つ異世界の知識を役立ててみよう。フィリスの神気を神気とバレずに、人らしく魔法を使うには?
しおりを挟む
タマキは、使用人としてのんびり特訓している。
「フィリスだ。お帰り。」
「タマキ、とても元気そう。」
とフィリス。
「フィリスのところに来てから、健康的だからなあ。」
とタマキ。食べて、寝て、労働して一日が終わる。
「フィリス、なんか元気ないなあ。どうした?」
とタマキ。
フィリスはマーゴットと特訓して帰ってきた。
フィリスには、人の魔法を使うことが出来なかった。
一心不乱に、神気を偽装する練習をしたのだが、全く偽装できずに疲れて帰ってきた。
「神気をなんとか、人っぽく偽装して魔法を使いたいんだけど、できなくて。」
としょんぼりするフィリス。
マーゴットはずっと練習に付き合ってくれて、ご飯の手配も着替も用意してくれていた。
フィリスは、練習だけに集中したのだが、何にもつかめずに王都に戻ってきた。
マーゴットは、まだまだ付き合うと送り出してくれたが、兄としてカッコいいところを見せたいフィリスには辛い。
「神気って、神様のものだから、人のものとは根本的に違うんだろう。」
とタマキ。
「偽装じゃなくて、変換したら?」
「変換?」
とフィリス。
「地球の日本にいたとき、住んでいる場所によって、家電製品の電圧が違うことがあるから、元いた場所とは、違う場所で使いたいときに、変圧器を使うってネットで見た。」
とタマキ。
「神気を人の気に変換できないかな?人の気に変換してから、人の魔法を使ってみたら?」
フィリスは、元気を取り戻した。
「ありがとう。タマキ、人の気がどんなものかを調べるところから始めて、その方法を試してみたい。」
「というか、フィリスは、人間じゃないのか?」
とタマキ。
「人間よ。加護をもらったら、人の魔法が使えなくなったの。」
とフィリス。
「それは、便利になってんのか?不便になってんか?」
とタマキ。
「使えなくても生活には困らないの。基本的に、魔法は使わないようにしているもの。ボクの神気は、人にはわからなくても、人外にはわかるって分かったから、どうにかできないかと試行錯誤してみたんだけど、うまくいっていないの。」
とフィリス。
「危ないこともあるから、魔法を人前で使えるようになりたい。」
「フィリスのお家、お金持ちだって、言っていたもんな。」
とタマキ。
「お金持ちで、神様の力を使えるなんて、バレたら、捕まるよなあ。」
とタマキ。
「捕まるのは嫌なの。」
とフィリス。
「フィリスが捕まるとオレも嫌だ。練習に付き合う!」
とタマキ。
「今こそ、地球の知識を総動員してみせる。」
「でも、すぐには思いつかないから、おいおい。」
「フィリスだ。お帰り。」
「タマキ、とても元気そう。」
とフィリス。
「フィリスのところに来てから、健康的だからなあ。」
とタマキ。食べて、寝て、労働して一日が終わる。
「フィリス、なんか元気ないなあ。どうした?」
とタマキ。
フィリスはマーゴットと特訓して帰ってきた。
フィリスには、人の魔法を使うことが出来なかった。
一心不乱に、神気を偽装する練習をしたのだが、全く偽装できずに疲れて帰ってきた。
「神気をなんとか、人っぽく偽装して魔法を使いたいんだけど、できなくて。」
としょんぼりするフィリス。
マーゴットはずっと練習に付き合ってくれて、ご飯の手配も着替も用意してくれていた。
フィリスは、練習だけに集中したのだが、何にもつかめずに王都に戻ってきた。
マーゴットは、まだまだ付き合うと送り出してくれたが、兄としてカッコいいところを見せたいフィリスには辛い。
「神気って、神様のものだから、人のものとは根本的に違うんだろう。」
とタマキ。
「偽装じゃなくて、変換したら?」
「変換?」
とフィリス。
「地球の日本にいたとき、住んでいる場所によって、家電製品の電圧が違うことがあるから、元いた場所とは、違う場所で使いたいときに、変圧器を使うってネットで見た。」
とタマキ。
「神気を人の気に変換できないかな?人の気に変換してから、人の魔法を使ってみたら?」
フィリスは、元気を取り戻した。
「ありがとう。タマキ、人の気がどんなものかを調べるところから始めて、その方法を試してみたい。」
「というか、フィリスは、人間じゃないのか?」
とタマキ。
「人間よ。加護をもらったら、人の魔法が使えなくなったの。」
とフィリス。
「それは、便利になってんのか?不便になってんか?」
とタマキ。
「使えなくても生活には困らないの。基本的に、魔法は使わないようにしているもの。ボクの神気は、人にはわからなくても、人外にはわかるって分かったから、どうにかできないかと試行錯誤してみたんだけど、うまくいっていないの。」
とフィリス。
「危ないこともあるから、魔法を人前で使えるようになりたい。」
「フィリスのお家、お金持ちだって、言っていたもんな。」
とタマキ。
「お金持ちで、神様の力を使えるなんて、バレたら、捕まるよなあ。」
とタマキ。
「捕まるのは嫌なの。」
とフィリス。
「フィリスが捕まるとオレも嫌だ。練習に付き合う!」
とタマキ。
「今こそ、地球の知識を総動員してみせる。」
「でも、すぐには思いつかないから、おいおい。」
0
お気に入りに追加
337
あなたにおすすめの小説
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
英雄様の取説は御抱えモブが一番理解していない
薗 蜩
BL
テオドア・オールデンはA級センチネルとして日々怪獣体と戦っていた。
彼を癒せるのは唯一のバティであるA級ガイドの五十嵐勇太だけだった。
しかし五十嵐はテオドアが苦手。
黙って立っていれば滅茶苦茶イケメンなセンチネルのテオドアと黒目黒髪純日本人の五十嵐君の、のんびりセンチネルなバースのお話です。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
通販で買った妖刀がガチだった ~試し斬りしたら空間が裂けて異世界に飛ばされた挙句、伝説の勇者だと勘違いされて困っています~
日之影ソラ
ファンタジー
ゲームや漫画が好きな大学生、宮本総司は、なんとなくネットサーフィンをしていると、アムゾンの購入サイトで妖刀が1000円で売っているのを見つけた。デザインは格好よく、どことなく惹かれるものを感じたから購入し、家に届いて試し切りをしたら……空間が斬れた!
斬れた空間に吸い込まれ、気がつけばそこは見たことがない異世界。勇者召喚の儀式最中だった王城に現れたことで、伝説の勇者が現れたと勘違いされてしまう。好待遇や周りの人の期待に流され、人違いだとは言えずにいたら、王女様に偽者だとバレてしまった。
偽物だったと世に知られたら死刑と脅され、死刑を免れるためには本当に魔王を倒して、勇者としての責任を果たすしかないと宣言される。
「偽者として死ぬか。本物の英雄になるか――どちらか選びなさい」
選択肢は一つしかない。死にたくない総司は嘘を本当にするため、伝説の勇者の名を騙る。
【R18+BL】ハデな彼に、躾けられた、地味な僕
hosimure
BL
僕、大祇(たいし)永河(えいが)は自分で自覚するほど、地味で平凡だ。
それは容姿にも性格にも表れていた。
なのに…そんな僕を傍に置いているのは、学校で強いカリスマ性を持つ新真(しんま)紗神(さがみ)。
一年前から強制的に同棲までさせて…彼は僕を躾ける。
僕は彼のことが好きだけど、彼のことを本気で思うのならば別れた方が良いんじゃないだろうか?
★BL&R18です。
【完結】僕の異世界転生先は卵で生まれて捨てられた竜でした
エウラ
BL
どうしてこうなったのか。
僕は今、卵の中。ここに生まれる前の記憶がある。
なんとなく異世界転生したんだと思うけど、捨てられたっぽい?
孵る前に死んじゃうよ!と思ったら誰かに助けられたみたい。
僕、頑張って大きくなって恩返しするからね!
天然記念物的な竜に転生した僕が、助けて育ててくれたエルフなお兄さんと旅をしながらのんびり過ごす話になる予定。
突発的に書き出したので先は分かりませんが短い予定です。
不定期投稿です。
本編完結で、番外編を更新予定です。不定期です。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結しました!
時々おまけを更新しています。
R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)
黒崎由希
BL
目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。
しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ?
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
…ええっと…
もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m
.
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる