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第5章 コーハ王国の近衛には、わがまま姫がいる。フィリス・ガランという子爵家子息。コーハ王国のイイ男を侍らせて、手玉にとっているらしいよ?
559.理由は話さないくせに、困ると言って罪悪感を煽ったり、責任感から人を動かそうとするのは、相手を見てからにしないと、ばっさり、よ?
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「裏切り者って、ひどい言い方止めて下さい。」
「裏切り者を出させる方が悪いんです。」
質問者達は言い募る。
「お前達。俺は、仲間を売った前科のあるやつと仕事はしないし、俺の部下とも組ませない。背後から刺されるのはご免だからだ。」
グループリーダーは、はっきり言い切った。
「俺は、グループリーダーとしても、1人の近衛としても、この処断に賛成している。」
その上で聞く、とグループリーダーは、尋ねた。
「お前達は、何を知っていて、何を焦っている?」
質問者達は黙った。
よくよくみると、互いにつつき合っている。
お前が言えよ。
嫌だよ。
お前に任せた。
と目の前で押し付け合いを見せられて、グループリーダーはうんざりした。
「先に言っておく。お前達が、何を言おうが、結果は変わらない。」
「そんなの。困ります。」
と質問者。
「誰が、何の理由で困るんだ?」
とグループリーダー。
「そんなのどうでも、いいじゃないですか。」
と質問者の周りが話し出す。
「死んでいい人なんていません。」
と質問者。
「裏切りを罪に問わないためにか?」
とグループリーダー。
「裏切ってなんかいません。」
と質問者。
「裏切りじゃないなら、何だ?」
とグループリーダー。
また沈黙。
グループリーダーは面倒になってきた。
こいつら、何が言いたいのか、さっぱりわからん。
「詳しい話しは帰国後に、事情聴取で話せばいい。」
「帰国後って、その時には、もう殺されているんでしょう?」
と質問者。
「死んだら困る誰かについて、話したいことがあるなら、帰国後にお前達が話す機会はある。」
グループリーダーは、助言してみた。
「生きている内に話したいなら、今、話しに行ってみろ。聞いてもらえるかは、分からんが。ここで、お前達が俺と話している間に、全員死ぬんじゃないか?」
「なんで、そんなに冷たいことを言うんですか。」
と質問者。
「現実を見ろ。俺が、今、お前達に言えるのは、それくらいだ。」
グループリーダーに突き放された質問者達は、うじうじとつつき合っている。
似た者同士が集まったのか、とグループリーダーは思った。
同期だったら、ぎりぎり挨拶はするが、関わりたくない。
「話しに行くんで、ついてきて下さい。」
と質問者に言われて、グループリーダーは、目をしばたいた。
「用事があるやつが行け。俺はない。」
とグループリーダー。
「グループリーダーじゃないですか。責任持って、しゃんとして下さい。」
と質問者。
「俺は、グループリーダーだが、お前らは、俺のグループじゃないだろう。俺は、俺の下にいるやつの面倒はみる。お前らには、近衛の後輩として、助言を与えた。それ以上を望むな。」
とグループリーダー。
「それと、グループリーダーに対する口のきき方と態度がなっていない。俺は、お前らの口のきき方と態度は、好かん。学び直せ。」
「全くだ。」
と別のグループリーダーが言った。
「君達のグループリーダーは、逃げも隠れも出来ないんだから、さっさと行け。あの集団にいるだろう。」
グループリーダーは、3人中、1人が裏切り者だ。
グループリーダーの思惑が、働いたのか?
グループリーダーが裏切り者のグループは、1番多く裏切り者を出した。
過去の国の上層部が、交流を最低限に抑えた理由がよくわかる、とグループリーダーは思った。
質問者達は、チラチラとこちらを伺いながら、もたもたと離れていく。
「何を言い出すのか、知らんが、庇えば、あいつらも、もろともだな。」
「裏切り者を出させる方が悪いんです。」
質問者達は言い募る。
「お前達。俺は、仲間を売った前科のあるやつと仕事はしないし、俺の部下とも組ませない。背後から刺されるのはご免だからだ。」
グループリーダーは、はっきり言い切った。
「俺は、グループリーダーとしても、1人の近衛としても、この処断に賛成している。」
その上で聞く、とグループリーダーは、尋ねた。
「お前達は、何を知っていて、何を焦っている?」
質問者達は黙った。
よくよくみると、互いにつつき合っている。
お前が言えよ。
嫌だよ。
お前に任せた。
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「そんなの。困ります。」
と質問者。
「誰が、何の理由で困るんだ?」
とグループリーダー。
「そんなのどうでも、いいじゃないですか。」
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「裏切りを罪に問わないためにか?」
とグループリーダー。
「裏切ってなんかいません。」
と質問者。
「裏切りじゃないなら、何だ?」
とグループリーダー。
また沈黙。
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「詳しい話しは帰国後に、事情聴取で話せばいい。」
「帰国後って、その時には、もう殺されているんでしょう?」
と質問者。
「死んだら困る誰かについて、話したいことがあるなら、帰国後にお前達が話す機会はある。」
グループリーダーは、助言してみた。
「生きている内に話したいなら、今、話しに行ってみろ。聞いてもらえるかは、分からんが。ここで、お前達が俺と話している間に、全員死ぬんじゃないか?」
「なんで、そんなに冷たいことを言うんですか。」
と質問者。
「現実を見ろ。俺が、今、お前達に言えるのは、それくらいだ。」
グループリーダーに突き放された質問者達は、うじうじとつつき合っている。
似た者同士が集まったのか、とグループリーダーは思った。
同期だったら、ぎりぎり挨拶はするが、関わりたくない。
「話しに行くんで、ついてきて下さい。」
と質問者に言われて、グループリーダーは、目をしばたいた。
「用事があるやつが行け。俺はない。」
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「グループリーダーじゃないですか。責任持って、しゃんとして下さい。」
と質問者。
「俺は、グループリーダーだが、お前らは、俺のグループじゃないだろう。俺は、俺の下にいるやつの面倒はみる。お前らには、近衛の後輩として、助言を与えた。それ以上を望むな。」
とグループリーダー。
「それと、グループリーダーに対する口のきき方と態度がなっていない。俺は、お前らの口のきき方と態度は、好かん。学び直せ。」
「全くだ。」
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質問者達は、チラチラとこちらを伺いながら、もたもたと離れていく。
「何を言い出すのか、知らんが、庇えば、あいつらも、もろともだな。」
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