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第5章 コーハ王国の近衛には、わがまま姫がいる。フィリス・ガランという子爵家子息。コーハ王国のイイ男を侍らせて、手玉にとっているらしいよ?
499.ガラン領内の神獣パパラン大興奮。「俺達の不出来な弟子フィリスが力を使った!」「見に行こう。」「指導しよう。」「便乗して暴れよう。」
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山が1つなくなったぐらいじゃ、インパクトが弱いかしら?
あと2つほど、土くれにしてしまおう。
5分の時間差で、2つの山を平らにする。
人が作った地形で、人以上の力の影響を受けていない土地だから、ボクの魔法は滞りなく効果が出る。
神獣や霊獣が住処にしているような場所だったら、人間じゃなく、神獣や霊獣と話をしなくちゃいけないもの。
神獣や霊獣は、人間の理なんて、歯牙にもかけない。
ガラン領の固有種パパランも、したくないことはしない。
パパランに無理強いしようとして、人間が調子に乗るなと、罰を与えられ、死にかけたところを晒し者にされてから、死んだ者もいる。
はっきり言うと、人外とは対立しないにこしたことがない。
山が3つ平らになると、風景が変わる。
さあ。
ボクを追いかけてきなさい。
お探しの姫は、隠れていないの。
進みながら、待っていてあげる。
早く来ないと、山くらいじゃ済まないよ?
その頃。
ガラン領内。
パパラン達が大騒ぎしていた。
「フィリスがやってる!」
「どこや、どこや。」
「フィリスの力を辿れば、行ける。」
「よっしゃ、不出来な弟子の教育の成果を見に行くぞ。」
「フィリスは、兄貴のパパランが来るのを待っているに違いない。」
「出来の悪い弟を助けに行くぞ。」
うぐいす色のワイバーンが、そこかしこで騒がしい。
今から、パーティーするような盛り上がりだが、内容は、討ち入り計画である。
行き先は、外国なので、パパランが集団で飛来したら、後始末のために、フィリスの父と兄の仕事が増える。
パパランは気にしないが。
「パパランのテンションが振り切る前に止めとけ。」
と通りがかりの固有種が、領内にいたマーゴットに知らせた。
その固有種がマーゴットに知らせた理由は、パパランがうるさくて、気に障ったためである。
誰かに静かにさせようとして、マーゴットをちょうど見つけたのだ。
駆けつけたマーゴットは、うぐいす色のワイバーンが、ハチマキ巻いてくれと寄ってきたので、理由を聞くところから始めた。
「ハチマキを巻きながらでよいので、お祭り騒ぎの理由を話してください。」
とマーゴット。
お付きの者が作ったハチマキをパパランに巻いてやる。
「フィリスが、力を使った。」
びっくり情報だが、情報源が神獣なので、確かである。
神気を察知したのだろう。
「見に行く。」
「授業参観。」
「監督だ。」
「コーチだ。」
「師匠よ。」
「ビシバシ指導する。」
このへんは、自称保護者だから、まあ良い。
「見本を見せてやる。」
「祭りだ。」
「ヒャッハーする。」
「俺達の時代だぜ。」
マーゴットがパパランを止めないと、パパランのやる気をフィリスのせいにされてしまう。
心優しく、芯の強いすぐ上の兄フィリスの傷が、本人の預かり知らぬことで増えることをマーゴットは希望しない。
パパランは神獣ゆえに悪気がなく、加減もない。
マーゴットは、丁寧にパパランに頼む。
「申し訳ないのですが、そのお役目、わたしに譲っていただけません?」
あと2つほど、土くれにしてしまおう。
5分の時間差で、2つの山を平らにする。
人が作った地形で、人以上の力の影響を受けていない土地だから、ボクの魔法は滞りなく効果が出る。
神獣や霊獣が住処にしているような場所だったら、人間じゃなく、神獣や霊獣と話をしなくちゃいけないもの。
神獣や霊獣は、人間の理なんて、歯牙にもかけない。
ガラン領の固有種パパランも、したくないことはしない。
パパランに無理強いしようとして、人間が調子に乗るなと、罰を与えられ、死にかけたところを晒し者にされてから、死んだ者もいる。
はっきり言うと、人外とは対立しないにこしたことがない。
山が3つ平らになると、風景が変わる。
さあ。
ボクを追いかけてきなさい。
お探しの姫は、隠れていないの。
進みながら、待っていてあげる。
早く来ないと、山くらいじゃ済まないよ?
その頃。
ガラン領内。
パパラン達が大騒ぎしていた。
「フィリスがやってる!」
「どこや、どこや。」
「フィリスの力を辿れば、行ける。」
「よっしゃ、不出来な弟子の教育の成果を見に行くぞ。」
「フィリスは、兄貴のパパランが来るのを待っているに違いない。」
「出来の悪い弟を助けに行くぞ。」
うぐいす色のワイバーンが、そこかしこで騒がしい。
今から、パーティーするような盛り上がりだが、内容は、討ち入り計画である。
行き先は、外国なので、パパランが集団で飛来したら、後始末のために、フィリスの父と兄の仕事が増える。
パパランは気にしないが。
「パパランのテンションが振り切る前に止めとけ。」
と通りがかりの固有種が、領内にいたマーゴットに知らせた。
その固有種がマーゴットに知らせた理由は、パパランがうるさくて、気に障ったためである。
誰かに静かにさせようとして、マーゴットをちょうど見つけたのだ。
駆けつけたマーゴットは、うぐいす色のワイバーンが、ハチマキ巻いてくれと寄ってきたので、理由を聞くところから始めた。
「ハチマキを巻きながらでよいので、お祭り騒ぎの理由を話してください。」
とマーゴット。
お付きの者が作ったハチマキをパパランに巻いてやる。
「フィリスが、力を使った。」
びっくり情報だが、情報源が神獣なので、確かである。
神気を察知したのだろう。
「見に行く。」
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「監督だ。」
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「師匠よ。」
「ビシバシ指導する。」
このへんは、自称保護者だから、まあ良い。
「見本を見せてやる。」
「祭りだ。」
「ヒャッハーする。」
「俺達の時代だぜ。」
マーゴットがパパランを止めないと、パパランのやる気をフィリスのせいにされてしまう。
心優しく、芯の強いすぐ上の兄フィリスの傷が、本人の預かり知らぬことで増えることをマーゴットは希望しない。
パパランは神獣ゆえに悪気がなく、加減もない。
マーゴットは、丁寧にパパランに頼む。
「申し訳ないのですが、そのお役目、わたしに譲っていただけません?」
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