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第5章 コーハ王国の近衛には、わがまま姫がいる。フィリス・ガランという子爵家子息。コーハ王国のイイ男を侍らせて、手玉にとっているらしいよ?
489.男には勝負に出なければならないときがある、姫として。好きな人を守るため。自分のわがままのため。隠していた野望を暴かれた代償に。
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セリヤーナさんは驚いているけど、ボクはわがままだもの。
「セリヤーナさん、男には、勝負に出なければならないときがあるの。」
「好きな人のために気張らないでいつ気張るの?」
「セリヤーナさんに話を持ってきた男性は、少々考えが足りなくて、セリヤーナさんにしなくてもいい苦労をさせてしまうところだった。」
「でも、セリヤーナさんがする必要のない苦労だと、男性も分かったはず。」
「きっと申し訳ない気持ちになっている。セリヤーナさんに償いたい気持ちでいっぱいなはず。
快く、姫役の交代を申し出にくる。」
「ボクも男。でも、姫として勝負するの。ボクは手を抜く気はないの。」
「女性のセリヤーナさんに勝って、セリヤーナさんは立派でしたと宣言することも考えたの。負けるつもりはないからね、ボク。」
「姫として、ライバルは認めて、称え合うものだから。」
「でも、男のボクに言われても、どうかしら?あまり、嬉しくないでしょ?ボクが、逆の立場だったら、嬉しくないと思う。」
「最初から、男同士で姫役を務め、正々堂々と戦う方が、見ている方も分かりやすくていい。」
「それに、今はミーアーニ王女殿下の男だから、セリヤーナさんのために男を上げる機会を与えてあげてから、よりを戻すのを考えたら、どうかしら?男性に、よりを戻させて下さいとお願いさせるの。」
「1度、他人の手垢のついた男は、前と同じとは限らない。」
「よりを戻した後で、セリヤーナさんが思っていたのと違っていたら、嫌じゃない?」
「男性自身も、今はミーアーニ王女殿下の男でしょ?ミーアーニ王女殿下の活躍の一助になるためなら、粉骨砕身頑張ると思うの。」
ボクの熱心な説得にセリヤーナさんの共感を得たよ。
説得する内容は、全て、声に魔力を乗せてるから、国のすみずみまで行き渡ったね、きっと。
「ボクは、ボクの男に手垢をつけようとする有象無象は退治しちゃうから、セリヤーナさんの参考には出来ないの。」
ぶほっとセリヤーナさんが笑った。
「退治?」
「当然。ボクは、姫だもの。姫は、自分の男に手を出す有象無象には容赦しないもの。」
「セリヤーナさん、男には、勝負に出なければならないときがあるの。」
「好きな人のために気張らないでいつ気張るの?」
「セリヤーナさんに話を持ってきた男性は、少々考えが足りなくて、セリヤーナさんにしなくてもいい苦労をさせてしまうところだった。」
「でも、セリヤーナさんがする必要のない苦労だと、男性も分かったはず。」
「きっと申し訳ない気持ちになっている。セリヤーナさんに償いたい気持ちでいっぱいなはず。
快く、姫役の交代を申し出にくる。」
「ボクも男。でも、姫として勝負するの。ボクは手を抜く気はないの。」
「女性のセリヤーナさんに勝って、セリヤーナさんは立派でしたと宣言することも考えたの。負けるつもりはないからね、ボク。」
「姫として、ライバルは認めて、称え合うものだから。」
「でも、男のボクに言われても、どうかしら?あまり、嬉しくないでしょ?ボクが、逆の立場だったら、嬉しくないと思う。」
「最初から、男同士で姫役を務め、正々堂々と戦う方が、見ている方も分かりやすくていい。」
「それに、今はミーアーニ王女殿下の男だから、セリヤーナさんのために男を上げる機会を与えてあげてから、よりを戻すのを考えたら、どうかしら?男性に、よりを戻させて下さいとお願いさせるの。」
「1度、他人の手垢のついた男は、前と同じとは限らない。」
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「男性自身も、今はミーアーニ王女殿下の男でしょ?ミーアーニ王女殿下の活躍の一助になるためなら、粉骨砕身頑張ると思うの。」
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「ボクは、ボクの男に手垢をつけようとする有象無象は退治しちゃうから、セリヤーナさんの参考には出来ないの。」
ぶほっとセリヤーナさんが笑った。
「退治?」
「当然。ボクは、姫だもの。姫は、自分の男に手を出す有象無象には容赦しないもの。」
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