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第5章 コーハ王国の近衛には、わがまま姫がいる。フィリス・ガランという子爵家子息。コーハ王国のイイ男を侍らせて、手玉にとっているらしいよ?

479.近衛交流会の最終日。仕掛けて、躱して、騙して、騙し返して。タヌキとキツネの勝負は、会議室から、土の上へ。ボク?勿論、応援要員。

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今日は、近衛交流会の最終日。
ティリリ王国の近衛とコーハ王国の近衛の共催するイベントデー。

ティリリ王国の近衛の選抜チームとコーハ王国の近衛の選抜チームによる対戦ゲーム。

対戦項目は、事前に発表していて、選手だけ、当日名簿を掲示する方式。

選手名簿に、ボクの名前がない、とティリリ王国側が騒ぎだした。

招待時に、フィリス・ガランは戦わない応援要員で同意しているのに。

ボクは、サブリーとユージュアルと3人で、応援要員。

「戦いは、下の者に任せて、偉い人は高みの見物を決め込むものなの。」
と教えてみた。

顎が外れそうに、口を開けた人が1人いたりしたけど、納得してくれた。

「姫って、そういうことか。」
と言っていたの。

ティリリ王国側の人も、後輩3人のごっこ遊びに誘われたのかしら?

ボクは、最後まで、立派に姫をやり遂げる。

途中、ぐにゃぐにゃしたけれど、持ち直したの。

イベントは対戦形式を最初にするの。

剣技と魔法を使った個人戦と団体戦。

次は、
魅せ技の披露合戦。

最後。
見どころは、
お姫様を助けようゲーム。

こちらは、他の試合の疲労具合を考慮して、ゲーム開始の1時間前に参加者を募る方式。

悪者に捕まったお姫様を助けるゲーム。

このゲームは、ミーアーニ王女殿下の発案、肝いり。

元は、ミーアーニ王女殿下を助け出すゲームとして考案されたの。

助け出したご褒美は、姫としっぽり。

うん?

コーハ王国の近衛には、ご褒美にならないので、救出する人質は自分の国の人間で、ご褒美は、感謝の言葉に変更したよ。

コーハ王国の近衛のやる気を殺ぐにはいい作戦だけど、見どころにするために手直しした。

予行練習なんて、していないから、皆、今日が本番。成功するといいな。
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