フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第5章 コーハ王国の近衛には、わがまま姫がいる。フィリス・ガランという子爵家子息。コーハ王国のイイ男を侍らせて、手玉にとっているらしいよ?

478.化かし合いの基本は、笑顔。ミーアーニ王女殿下の自由な行動の理由を、協調性のあるティリリ王国の文官に聞いてみよう。

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化かし合い継続中。

ミーアーニ王女殿下に低姿勢な人が多いのが気になったの。

ティリリ王国の文官に直撃しよう。

せっかく目の前にいるんだから、ざっくばらんにオフレコトークのお時間をもうけるよ。

ボクの決定だから、従ってね。

ティリリ王国の文官は、協調性がある方々なので、お話を聞くのが楽しみ。

結果。

ミーアーニ王女殿下は、とても優秀な魔法使いだからだそう。

魔法使いとしての能力を評価されているから、行動の自由が保証されている。

魔法使いとして優秀ということは、戦力なので、国の外には出さない。

王女の結婚相手は、基本的に王女より格下になるよね。

男を漁るのは、常に男がいないとダメだから。

男がいると精神が安定するんだそう。

国内での結婚しか認められていないから、結婚相手は格下だし、純潔云々より、王女が機嫌よく、戦力でいる方が国にとってプラスになる。

よって、王女が満足するまで、男遊びすることを国が承認している。

そんな王女が男遊びを止めて結婚を視野に入れた初めての男がラウル。

ミーアーニ王女周辺、関係者は、諸手をあげて、ラウルとの結婚を望んでいる。

ラウルが欲しくなる人は、ラウルがいい男だから、いなくならない。

でも、ボクのラウルだからね?

ミーアーニ王女がラウルに何かしたら、どうしようかしら。

決めた。

ミーアーニ王女を無力化しよう。

ボクのラウルに手を出したら。

欲しいものが、手に入らない人生をあげるの。
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