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第5章 コーハ王国の近衛には、わがまま姫がいる。フィリス・ガランという子爵家子息。コーハ王国のイイ男を侍らせて、手玉にとっているらしいよ?
469.ティリリ王国の王女ミーアーニ殿下が来たよ。姫気取りの男を見に来たんだって。そんな人、いたかなあ?ボク、見たことないよ?
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ありのまま、とエスターに保証してもらったの。
気張らず、いつものボクで過ごしているよ。
近衛の交流風景を開放して、近衛以外の見学者が少しずつ増えてきた。
いくら睨んでも、物欲しげにしても無駄。ボクのラウル達には、近寄らせないよ。
ボクは、相手にしないし、皆にも相手にさせない。
近衛交流会をティリリ王国の貴族子弟や貴族子女が見学し始めてから5日が経った。
「姫気取りの男がいるって聞いたから、見に来たわ。」
とお付きをたくさん連れた女の人が、ボク達の待機場所に来たよ。
ティリリ王国の王女の1人。
ミーアーニ殿下。
ティリリ王国の国王陛下の第7子。
第3王女。
20歳。
第2王子と趣味が似ていて、2人はよく美形を取り合うんだって。
第2王子は近衛と仲良しだから、ミーアーニ殿下は、近衛相手だと不利だそうな。
ダンシェル達がティリリ王国の近衛から聞いてきたのを教えてもらったよ。
ボクは、直接やりとりしないからね。
姫気取りの男?
ボクは知らないから、きっと、ボクの周りにはいないんじゃないかしら。
きっと、ご自身で探すよね。
お付きが、20人くらいいるもの。
護衛が含まれているのかもしれないけれど。
いずれにせよ、ボクには関係ない方だからね。
そのうち、立ち去るでしょう。
「聞いているの?お前。」
気の荒い方なのかしら?言葉が怖い。
ご機嫌ななめみたい。
「気持ち悪い男のくせに、生意気。」
気持ち悪い男の人なんて、この辺にはいないんじゃないかしら。
近衛は、身だしなみ大事にするもの。
趣味は、分からないけど。
「やってしまいなさい。」
ミーアーニ王女殿下の声がしたかと思うと、突然、ボクの背中にドンっと衝撃が。
びっくりして、振り返るとバケツがいくつも飛んできた。
何が起きているの?
飛んできたバケツは、飲み物を冷やしたり、マッサージに使うタオルや汗拭きタオルを洗ったりするのに使っていた。
バケツの中に入っていたタオルは地面に落ちて、踏んづけられている。
飲み物は、中身を全部、こぼされていた。
今、ラウル達は休憩にきていないからいないけれど、いたら怪我していたよ?
「危ないことしないで。」
ちゃんと注意しておこう。イタズラするときは、相手に怪我させたらだめなのよ?
イタズラだと分かった後で笑い合う関係になるには、楽しい終わり方にしようね。
「生意気にあたしを無視するからよ。」
え?
「ボク、話しかけられたりしていないよ?」
「姫気取りの男なんて、お前しかいないわ。」
「気取ってない。ボク、姫だもの。」
皆が期待しているのに、なかなか気づかなかったから、ボクは、早く挽回したいの。
ちゃんと、姫、するよ。
「貴方、自分が女だと?」
鼻で笑われちゃった。
「男だよ?」
ボク、女性っぽさはないと思う。
「でも、望まれているの、ボク。だから、姫なの。」
気張らず、いつものボクで過ごしているよ。
近衛の交流風景を開放して、近衛以外の見学者が少しずつ増えてきた。
いくら睨んでも、物欲しげにしても無駄。ボクのラウル達には、近寄らせないよ。
ボクは、相手にしないし、皆にも相手にさせない。
近衛交流会をティリリ王国の貴族子弟や貴族子女が見学し始めてから5日が経った。
「姫気取りの男がいるって聞いたから、見に来たわ。」
とお付きをたくさん連れた女の人が、ボク達の待機場所に来たよ。
ティリリ王国の王女の1人。
ミーアーニ殿下。
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20歳。
第2王子と趣味が似ていて、2人はよく美形を取り合うんだって。
第2王子は近衛と仲良しだから、ミーアーニ殿下は、近衛相手だと不利だそうな。
ダンシェル達がティリリ王国の近衛から聞いてきたのを教えてもらったよ。
ボクは、直接やりとりしないからね。
姫気取りの男?
ボクは知らないから、きっと、ボクの周りにはいないんじゃないかしら。
きっと、ご自身で探すよね。
お付きが、20人くらいいるもの。
護衛が含まれているのかもしれないけれど。
いずれにせよ、ボクには関係ない方だからね。
そのうち、立ち去るでしょう。
「聞いているの?お前。」
気の荒い方なのかしら?言葉が怖い。
ご機嫌ななめみたい。
「気持ち悪い男のくせに、生意気。」
気持ち悪い男の人なんて、この辺にはいないんじゃないかしら。
近衛は、身だしなみ大事にするもの。
趣味は、分からないけど。
「やってしまいなさい。」
ミーアーニ王女殿下の声がしたかと思うと、突然、ボクの背中にドンっと衝撃が。
びっくりして、振り返るとバケツがいくつも飛んできた。
何が起きているの?
飛んできたバケツは、飲み物を冷やしたり、マッサージに使うタオルや汗拭きタオルを洗ったりするのに使っていた。
バケツの中に入っていたタオルは地面に落ちて、踏んづけられている。
飲み物は、中身を全部、こぼされていた。
今、ラウル達は休憩にきていないからいないけれど、いたら怪我していたよ?
「危ないことしないで。」
ちゃんと注意しておこう。イタズラするときは、相手に怪我させたらだめなのよ?
イタズラだと分かった後で笑い合う関係になるには、楽しい終わり方にしようね。
「生意気にあたしを無視するからよ。」
え?
「ボク、話しかけられたりしていないよ?」
「姫気取りの男なんて、お前しかいないわ。」
「気取ってない。ボク、姫だもの。」
皆が期待しているのに、なかなか気づかなかったから、ボクは、早く挽回したいの。
ちゃんと、姫、するよ。
「貴方、自分が女だと?」
鼻で笑われちゃった。
「男だよ?」
ボク、女性っぽさはないと思う。
「でも、望まれているの、ボク。だから、姫なの。」
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