フィリス・ガランの近衛生活

第5章 コーハ王国の近衛には、わがまま姫がいる。フィリス・ガランという子爵家子息。コーハ王国のイイ男を侍らせて、手玉にとっているらしいよ？

465.近衛交流会1日目。『ボクが、ラウル達のお世話を全部するの。あっち行って。こっちに寄ってこないで。』ご令嬢もご子息も、出入り禁止！

今日は近衛交流会の1日目。

到着後の茶番は、なかった、ことになったからね。

ボクは、サブリー、ユージュアルと3人で応援を頑張っている。

汗拭きタオルを渡して、回収したり、水分補給のために、飲み物を用意して渡したり、軽いマッサージをしたり。

最初は、座って見てれば、と椅子に案内されたの。

そうしたら、ご令嬢やご子息が引きも切らずにラウル達に突撃しにいくんだもの。

会話だけなら、まだしも。
抱きつこうとしたり、触ろうとしたり。

ボクのなんだからね！勝手は許さないよ。

使用済み汗拭きタオルや口をつけたコップを持ち帰ろうとしたり、飲み物になんか混ぜてきたり。

ボクは怒った。

『ボクが、ラウル達のお世話を全部するの。あっち行って。こっちに寄ってこないで。』
と、ご令嬢やご子息を追い払ったの。

ボクが、プンプンしたら、オジサンとナイスミドルが、部外者が近付けないようにしてくれた。

『働きに感謝する。』
と2人をたたえたら、姫に感謝された、と2人と周りの人が盛り上がっていた。

どうしよう。姫呼びが定着しそう。
急いで、友達と作戦会議しなくちゃ。
ボク1人では、ダメでも、3人いれば何か名案が出るはず。

サブリーとユージュアルとは、離れていた間の出来事もお互いに共有している。

2人は、ボクの友達だけど、お付きでもあるからね。

「これから、ボクの姫呼びをなくすための会議をしたいと思います。」
まずは、会議開始の宣言から。