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第5章 コーハ王国の近衛には、わがまま姫がいる。フィリス・ガランという子爵家子息。コーハ王国のイイ男を侍らせて、手玉にとっているらしいよ?

460.魔法使いとは、ダンシェルを挟んで三角関係?サブリーの魔導具コーナーが店じまいに入ったよ。

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「生まれ?」
と魔法使い。
「知らない。どうでもいい。」

「魔法を使ってあげるから、僕を守ってよ。僕の防御があれば無敵だよ。」
魔法使いは、余程、ダンシェルが気に入ったようだ。

「魔法使いは、いらない。」
とフィリス。
「あんたには、関係ない。」
と魔法使い。

「魔法使い。魔法使いがボクとボクのものに近寄るのは許さない。」
とフィリス。
「魔法使いが、ボク達に何らかのアクションを起こしたり、企みを持てば、責任をティリリ王国にとらせる。」

「意味、分かんない。国とか、何言っているの?」
と魔法使い。



サブリーのいじった魔導具は華麗なる活躍を見せていた。

ティリリ王国の第2王子の手勢が仕込んだ仕掛けがドミノ倒しのように、順番に次の在り処に案内してくれる。

高級ホテルが用意していない仕掛けを次々外していく。

ネットワークになっており、1つが全部に繋がっているので、芋づる式にズルズルと回収した。

とてもよいお土産である。


「重たそうね。運んであげる。」
フィリスの相棒、布妖怪オリベが風呂敷のように包んで、飛んでいった。
「見物料よ。」
とオリベは言っていたので、どこかで楽しんでいたのだろう。

高級ホテルのセキュリティーは、サブリーがホテルから、一定距離離れると再起動する仕組みを組み込んだ。

次に来ることがあったら、更にアレンジしてみよう。


フィリスの水攻めでだいぶ溺れた者もいたが、溺死者は1人もいなかった。

サブリーは、溺れて弱った人間を観察して、1人1人チェック済みだ。

明日以降、役に立つだろう。

フィリスが、声に魔法を乗せているのは、サブリーも聞いている。

フィリスが、離れて作業をしているサブリー宛に飛ばしている。

お陰で、状況が把握しやすい。

そろそろ、サブリーの魔導具コーナーも閉店時間だ。

目立たないように、フィリス達に合流しよう。
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