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第5章 コーハ王国の近衛には、わがまま姫がいる。フィリス・ガランという子爵家子息。コーハ王国のイイ男を侍らせて、手玉にとっているらしいよ?
445.ホテル攻略に大活躍のフィリス。その姿を見た後輩達は、「姫っぽいとは薄々感じていたけど、正真正銘の姫だったか。」「呼び名は、姫で。」
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1つの台風となったフィリス達は、高級ホテルの敷地内をホテルに向かって進む。
おや、異変に気づいたホテル側は、出入り口や窓を閉じることにしたようだ。
「乾きには潤いを。水よ。来たれ。流れていけ。」
とフィリスが、扇を建物に向ける。
途端に、水流が生まれた。扉が閉じるのを許さず、大量の水が勢いよく出入り口に流れ込む。
まるで、ダムの放流を見ているかのよう。
水が流れ込むのは、フィリス達の進行方向の出入り口だけではない。
建物の窓という窓から流れ込む。
「水攻め?」
とレイモンド。
「水攻め、で合っていると思う。自信ないけど。これは、初めて見た。」
とロウウェル。
「他で見ることはないんだろうな。」
とダンシェル。
「水、どんどん入っていくけど。」
とレイモンド。
「どこに流れて行くんだろう?」
「俺達の方に逆流してくる?いや、建物から出ていかないぞ?」
とロウウェル。
「流れ出ないで、流れ込む。」
とレイモンド。
「いつか、満杯にならないか?」
「言ってみれば、密閉容器に水を注いでいるんだもんな。容器がホテルだけど。」
とロウウェル。
「水攻めの最終形態か?」
とダンシェル。
「眺望自慢の地上何階建てか、という建物だから、火災対策は各階しているだろうけど、水害対策はしても、1階部分だけだろうなあ。」
とロウウェル。
「土のう、の準備があればいい方じゃないか?流れ込む川は近くにないし、海抜も低くないだろう?」
とダンシェル。
「能ある鷹は爪を隠す、を身をもって体験しているよ。」
とレイモンド。
だよなーとロウウェル。
「普段、めっちゃ姫だもんな。戦う姿を想像できない。」
「今の姿こそ姫そのものだと思う。迷いなく、優雅に技を繰り出して、涼しい顔しているのは、姫しかいないだろう。」
とレイモンド。
「姫っぽいとは薄々感じていたけど、正真正銘の姫だったか。」
とロウウェル。
「呼び名は、姫だな。」
とダンシェル。
おや、異変に気づいたホテル側は、出入り口や窓を閉じることにしたようだ。
「乾きには潤いを。水よ。来たれ。流れていけ。」
とフィリスが、扇を建物に向ける。
途端に、水流が生まれた。扉が閉じるのを許さず、大量の水が勢いよく出入り口に流れ込む。
まるで、ダムの放流を見ているかのよう。
水が流れ込むのは、フィリス達の進行方向の出入り口だけではない。
建物の窓という窓から流れ込む。
「水攻め?」
とレイモンド。
「水攻め、で合っていると思う。自信ないけど。これは、初めて見た。」
とロウウェル。
「他で見ることはないんだろうな。」
とダンシェル。
「水、どんどん入っていくけど。」
とレイモンド。
「どこに流れて行くんだろう?」
「俺達の方に逆流してくる?いや、建物から出ていかないぞ?」
とロウウェル。
「流れ出ないで、流れ込む。」
とレイモンド。
「いつか、満杯にならないか?」
「言ってみれば、密閉容器に水を注いでいるんだもんな。容器がホテルだけど。」
とロウウェル。
「水攻めの最終形態か?」
とダンシェル。
「眺望自慢の地上何階建てか、という建物だから、火災対策は各階しているだろうけど、水害対策はしても、1階部分だけだろうなあ。」
とロウウェル。
「土のう、の準備があればいい方じゃないか?流れ込む川は近くにないし、海抜も低くないだろう?」
とダンシェル。
「能ある鷹は爪を隠す、を身をもって体験しているよ。」
とレイモンド。
だよなーとロウウェル。
「普段、めっちゃ姫だもんな。戦う姿を想像できない。」
「今の姿こそ姫そのものだと思う。迷いなく、優雅に技を繰り出して、涼しい顔しているのは、姫しかいないだろう。」
とレイモンド。
「姫っぽいとは薄々感じていたけど、正真正銘の姫だったか。」
とロウウェル。
「呼び名は、姫だな。」
とダンシェル。
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