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第5章 コーハ王国の近衛には、わがまま姫がいる。フィリス・ガランという子爵家子息。コーハ王国のイイ男を侍らせて、手玉にとっているらしいよ?
437.フィリス、サブリー、ユージュアルが試合に参加しないのは理由があるんだって。戦えないわけじゃないよ?戦わない方が後々よいだけよ?
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フィリス達は、6人で固まって移動している。
「3人とも、落ち着いて周りを見られるようになったなあ。」
とユージュアル。
「警戒しつつも、警戒を悟らせないのはエライ。」
とサブリー。
「ボク達、基本的に戦わないから、ついてきてくれて、嬉しい。」
とフィリス。
「なんで戦わないと決めているんだ?」
とロウウェル。
ロウウェルは、幼少期から、とても可愛い顔立ちだったので、我が身を守るために強くなった。
「軍仕込だから、俺達。」
とユージュアル。
「近衛の魅せる戦いとは、根本が違うからなー。」
とサブリー。
「戦い方が違う?」
とレイモンド。
「戦い方も、戦いに関する考え方も、軍と近衛は相容れないんだよ。」
とユージュアル。
「近衛が戦う場面は、基本的に防衛や護衛だろ。」
とサブリー。
「貴人に攻撃が加えられてから、動く場面が多いよな。事前に敵を排除することもあるけどさ。」
「軍は、攻撃が主体だ。攻めていく。防衛に手をとられると後手に回った感がある。」
とユージュアル。
「本拠地まで、前線が押されているから、攻撃を受けている。作戦は失敗して、犠牲が出ているんだ。」
とユージュアル。
「ボクもサブリーもユージュアルも、本家当主の子どもは、軍を率いる立場なの。大将であり、指揮官なの。」
とフィリス。
「大将や指揮官が、戦わなければいけない場面なんて、余程、敗北が濃厚か、作戦失敗か、あまりよろしくない状況なの。」
「大将や指揮官を狙いにくる人間が、標的を狙える距離まで近寄っているのに気付いていない、なんて、ボロボロだよ。」
とサブリー。
「大将や指揮官が殺されたり、捕虜になると、戦局への影響が大きい。」
とユージュアル。
「ボク達は、身を守ることを最優先にする。」
とフィリス。
「手加減なしで殺る、と。」
とダンシェル。
「1人でも狙いに来れたなら、もっと来るからね。」
とフィリス。
「近衛は貴族だから、身柄と引き換えに情報や金を引き出せる。貴族階級にいたら、敵同士が、互いに顔見知りだったりするだろう?」
とユージュアル。
「軍人は、平民主体のところが多い。近衛があるところは、特に。」
とサブリー。
「平民は生かしても、何にもとれない。戦果は全体のもの。平民の軍人は生き残るために、互いに遠慮はしない。戦場のためらいは、自分も周りも不幸にする。」
とサブリーは続けた。
「大将や指揮官は、兵士が無駄死にに終わらないように作戦をたてる。戦である以上、戦死者を無くすことは難しいよ?でも、少しでも数を減らすの。」
とフィリス。
「平民は、家族が戦死したら、働き手を失い、貴族より困窮しやすい。」
とユージュアル。
「俺達に、近衛の交流試合なんて、不向き中の不向き。」
とサブリー。
「軍の演習と違うからなあ。」
とユージュアル。
「近衛を死なせると後処理が大変なんだよ。」
とサブリー。
「お題目が、試合だからなあ。」
とユージュアル。
「ボク達、戦えないわけじゃないの。戦わない方が良いだけなの。」
とフィリス。
「3人とも、落ち着いて周りを見られるようになったなあ。」
とユージュアル。
「警戒しつつも、警戒を悟らせないのはエライ。」
とサブリー。
「ボク達、基本的に戦わないから、ついてきてくれて、嬉しい。」
とフィリス。
「なんで戦わないと決めているんだ?」
とロウウェル。
ロウウェルは、幼少期から、とても可愛い顔立ちだったので、我が身を守るために強くなった。
「軍仕込だから、俺達。」
とユージュアル。
「近衛の魅せる戦いとは、根本が違うからなー。」
とサブリー。
「戦い方が違う?」
とレイモンド。
「戦い方も、戦いに関する考え方も、軍と近衛は相容れないんだよ。」
とユージュアル。
「近衛が戦う場面は、基本的に防衛や護衛だろ。」
とサブリー。
「貴人に攻撃が加えられてから、動く場面が多いよな。事前に敵を排除することもあるけどさ。」
「軍は、攻撃が主体だ。攻めていく。防衛に手をとられると後手に回った感がある。」
とユージュアル。
「本拠地まで、前線が押されているから、攻撃を受けている。作戦は失敗して、犠牲が出ているんだ。」
とユージュアル。
「ボクもサブリーもユージュアルも、本家当主の子どもは、軍を率いる立場なの。大将であり、指揮官なの。」
とフィリス。
「大将や指揮官が、戦わなければいけない場面なんて、余程、敗北が濃厚か、作戦失敗か、あまりよろしくない状況なの。」
「大将や指揮官を狙いにくる人間が、標的を狙える距離まで近寄っているのに気付いていない、なんて、ボロボロだよ。」
とサブリー。
「大将や指揮官が殺されたり、捕虜になると、戦局への影響が大きい。」
とユージュアル。
「ボク達は、身を守ることを最優先にする。」
とフィリス。
「手加減なしで殺る、と。」
とダンシェル。
「1人でも狙いに来れたなら、もっと来るからね。」
とフィリス。
「近衛は貴族だから、身柄と引き換えに情報や金を引き出せる。貴族階級にいたら、敵同士が、互いに顔見知りだったりするだろう?」
とユージュアル。
「軍人は、平民主体のところが多い。近衛があるところは、特に。」
とサブリー。
「平民は生かしても、何にもとれない。戦果は全体のもの。平民の軍人は生き残るために、互いに遠慮はしない。戦場のためらいは、自分も周りも不幸にする。」
とサブリーは続けた。
「大将や指揮官は、兵士が無駄死にに終わらないように作戦をたてる。戦である以上、戦死者を無くすことは難しいよ?でも、少しでも数を減らすの。」
とフィリス。
「平民は、家族が戦死したら、働き手を失い、貴族より困窮しやすい。」
とユージュアル。
「俺達に、近衛の交流試合なんて、不向き中の不向き。」
とサブリー。
「軍の演習と違うからなあ。」
とユージュアル。
「近衛を死なせると後処理が大変なんだよ。」
とサブリー。
「お題目が、試合だからなあ。」
とユージュアル。
「ボク達、戦えないわけじゃないの。戦わない方が良いだけなの。」
とフィリス。
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