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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?

412.異界の祟り神様は、縦社会の中で生きてこられたそうです。祟り神様の目の前に隙間があったこと。それが、全ての始まりだったのです。

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「祟り神だけど、我が子と我が子のお付きであるサブリーやユージュアルには無害だから、安心しなさい。」

「ありがとうございます。」
とサブリー。

「どうして、俺達も無害になるんですか?」
とユージュアル。

「異界の神様は、縦社会で、序列がハッキリしているんだ。祟り神にとっては、私が序列の最高位。次いで、子ども達。子ども達のお付き。その次に祟り神。序列が下の神様は、上の神様に逆らわない。まして、攻撃なんてしたら、存在を抹消されるね。」

ダルクの言葉に子ども達はとても安心した。
いつ何がきっかけで、祟るかわからない神様なんて、アンタッチャブル過ぎる。

「異界の神様は、どのようにして、この世界に?」
とハーマル。

「目の前に隙間があったら、どうする?
指を入れるだろ?
指が入ったら、手も入れてみたいよな?
手を入れるだろ?
手が入ったら、足も入れなくちゃいけないよな?
足も入れるだろ?
足より太いところはどこか分かるか?胴体だ。
胴体を入れてみたら、隙間がさらに広がった。
胴体が引っかかるところがなくなって、ストンと落ちた。」

最初は、指が入るくらいの大きさの穴を見つけて、指で広げ、次に手で広げた。
その後、足で広げ、更に胴体を突っ込んだ。
胴体を突っ込んだことにより穴が広がったため、穴に落ちた。

祟り神の話をまとめると、そうなる。

好奇心が生存本能より勝っても生きているのは、神様だからかな。
と、ユージュアルは思った。

アホちゃう?アホやろ?
アホの祟り神ってアリか?
そりゃ、フィリスの父上が、世話する感じになるわ。

祟り神様は、放置したら、悪びれずに問題を起こすタイプ。
片付く前に、次の問題を起こして、後始末全部こっち持ちになるやつ。

と、サブリーは震撼した。


ハーマルは、チャーチャとの出会いに感謝した。
これからも仲良く生きていこう、と茶色い小鳥チャーチャに話しかけている。

フィリスは、異界の祟り神様の世話までやいているお父様はかっこよくて素敵だと父親礼賛している。


ダルクは、子ども達が衝撃から復活したのを確認した。
「祟り神の紹介は、ついでだから、本題に入ろう。」
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