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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?
411.ガラン子爵家当主ダルク(フィリス、ハーマルの父)の相棒。初めまして、祟ってやるぞ、コノヤロー。
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ハーマル、フィリス、サブリー、ユージュアルが息を止めて、ダルクを見る。
「私の相棒は、異界の祟り神なんだよ。」
ダルクは、あっさり正体を明かした。
「異界の祟り神ということは、この世界に元からいた神じゃないんですか?」
とハーマル。
「そうだよ。」
「ある日、頭上に猛スピードで落下してくる物体があったから、横に避けたら、私のいた場所に突っ込んできたんだ。」
「横に避けた私に、『避けるんじゃねえ。祟ってやる。』と言って、出会い頭に祟ってきたんだよ。」
「「「「え?」」」」
「その後、『祟りが恐ろしくなったか、供物があれば、弱めてやる。』と言って、手を差し出してくるから。」
「その手を払い除けたら、『特大に祟ってやるぞ。』と言いだしたんだよ。」
「「「「当たり屋!」」」」
「急いで、カバに投げた。全身カバに噛まれて、ガブガブ、ちょーマズい、ゲキマズ、とカバに吐き出されていたよ。」
ガラン領に住んでいる、固有種カバ。体長10メートルを超す大物で、神獣や霊獣の仲間。
悪霊をたまに食ったりもする。
「祟りは、どうなったんですか?」
とハーマル。
「カバに投げたときに、祟り神を調伏してしまったらしくてね、祟られたままなんだけど、自分の下位的存在からの祟りには相殺以上の効果があって、無害だよ。」
「お父様は、祟り神の主になったのでございましょうか?」
とフィリス。
「うん、従えているんだよね。」
ダルクは、嬉しくも悲しくもないようだ。
「祟り神は、何が出来るんですか?」
とハーマル。
「祟るよ。」
「祟る以外は?」
「祟るのみ。」
「祟らなければ?」
「ただの半透明の異界からの客。」
祟る以外何もしない神様?
え?初っ端から、チンピラ臭していたよね?
下っ端?
成り立て?
イキりたい感じ?
「暇になると、祟る相手を探して祟ろうとするんだよ。」
とダルク。
イキりたくて、力を試したい、使いたい、暴れたい、みたいな考えかしら?
「アチコチ飛び回ることが多い理由ですか?」
とハーマル。
「他の理由もあるけど、祟り神の興味を広げるためだね。」
「異界の祟り神の祟りだから、解呪できるかどうか不明だし、祟りがどこにどう影響するかわからないからね。」
「検証もなしに使えないから、検証を重ねているのに、ヒマになったら、すぐ誰かを祟ろうとする。」
「祟り神だぞ。祟るのはライフワークで、生きがいで、存在証明だ。」
と祟り神。
子ども達は思った。
一芸に凄く秀でているけれど、特殊過ぎて、使い道がないタイプだ。
しかも、一芸の他は地を這うレベル。
神様を下して従えたなんて凄いね。
という感じにならないのは、肝心の神様がすこぶる残念だからだ。
祟り神だが、祟らなければ、何もしないし、出来ない。
無害どころか、なんの役にも立たないお荷物である。
見た目のインパクトは凄いのに。
祟り神は、常識が通じる話し相手にもならない。
ダルクは、従えているんじゃなく、手のかかる押しかけペットを飼育している感覚である。
「私の相棒は、異界の祟り神なんだよ。」
ダルクは、あっさり正体を明かした。
「異界の祟り神ということは、この世界に元からいた神じゃないんですか?」
とハーマル。
「そうだよ。」
「ある日、頭上に猛スピードで落下してくる物体があったから、横に避けたら、私のいた場所に突っ込んできたんだ。」
「横に避けた私に、『避けるんじゃねえ。祟ってやる。』と言って、出会い頭に祟ってきたんだよ。」
「「「「え?」」」」
「その後、『祟りが恐ろしくなったか、供物があれば、弱めてやる。』と言って、手を差し出してくるから。」
「その手を払い除けたら、『特大に祟ってやるぞ。』と言いだしたんだよ。」
「「「「当たり屋!」」」」
「急いで、カバに投げた。全身カバに噛まれて、ガブガブ、ちょーマズい、ゲキマズ、とカバに吐き出されていたよ。」
ガラン領に住んでいる、固有種カバ。体長10メートルを超す大物で、神獣や霊獣の仲間。
悪霊をたまに食ったりもする。
「祟りは、どうなったんですか?」
とハーマル。
「カバに投げたときに、祟り神を調伏してしまったらしくてね、祟られたままなんだけど、自分の下位的存在からの祟りには相殺以上の効果があって、無害だよ。」
「お父様は、祟り神の主になったのでございましょうか?」
とフィリス。
「うん、従えているんだよね。」
ダルクは、嬉しくも悲しくもないようだ。
「祟り神は、何が出来るんですか?」
とハーマル。
「祟るよ。」
「祟る以外は?」
「祟るのみ。」
「祟らなければ?」
「ただの半透明の異界からの客。」
祟る以外何もしない神様?
え?初っ端から、チンピラ臭していたよね?
下っ端?
成り立て?
イキりたい感じ?
「暇になると、祟る相手を探して祟ろうとするんだよ。」
とダルク。
イキりたくて、力を試したい、使いたい、暴れたい、みたいな考えかしら?
「アチコチ飛び回ることが多い理由ですか?」
とハーマル。
「他の理由もあるけど、祟り神の興味を広げるためだね。」
「異界の祟り神の祟りだから、解呪できるかどうか不明だし、祟りがどこにどう影響するかわからないからね。」
「検証もなしに使えないから、検証を重ねているのに、ヒマになったら、すぐ誰かを祟ろうとする。」
「祟り神だぞ。祟るのはライフワークで、生きがいで、存在証明だ。」
と祟り神。
子ども達は思った。
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しかも、一芸の他は地を這うレベル。
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という感じにならないのは、肝心の神様がすこぶる残念だからだ。
祟り神だが、祟らなければ、何もしないし、出来ない。
無害どころか、なんの役にも立たないお荷物である。
見た目のインパクトは凄いのに。
祟り神は、常識が通じる話し相手にもならない。
ダルクは、従えているんじゃなく、手のかかる押しかけペットを飼育している感覚である。
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