上 下
380 / 1,415
第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?

382.『このボクに無駄な時間を過ごさせている愚か者は、隠れていないで、名乗り出なさい。ボクにお詫びを用意して許しを乞うなら、受けるよ?

しおりを挟む
5分以内は、困難?

よし、分かった。

ボクの出番ね。

サブリーもユージュアルも、ハーマルお兄様も、準備万端。

始めるよ。

壁になっていた護衛は、ボクが彼らの目を引くように避けてね。

ようし。

こちらで、ざわざわして、人が動いたから、注意を引きつけられた。

ボクの言葉を聞きなさい。

「このボクに、無駄な時間を過ごさせている愚か者は、どこに隠れているのかしら。名乗り出てきなさい。」

ボクの勇ましい発言に恐れ慄いてもいいのよ?

「これだけ、数を用意しておきながら、名乗り出てくる勇者は1人もいないのね?」

ボクを見てくるだけなんて、意気地なしが、過ぎるでしょ。

「臆病で、恥知らずの卑怯者ばかり。よくもまあ、国として、コーハと戦争する気になったものだわ。」

お詫びと損害賠償を決めるのに、どれだけ時間を必要としているの?

時間をかけても、終わりの見えない話し合いなんて。不毛過ぎるのよ。

「逆ね。1人1人が低能だから、誰も自分たちが無謀な負け戦を始めたと気付かない。」

周りと自分を比較して、どんぐりの背比べに満足していたのかしら?

「自他の差を理解しない恐ろしく賢くない者達よ。」

ビボワ国内で通用する強みというものが、ボクには虫のエサにもならないということを頭にたたきこみなさい。

「今すぐ、罪を悔い改め、許しを乞うためにボクに向かって跪きなさい。」

わかりやすいからね。

攻撃にうつるために、ワンクッション必要になるから、警戒しやすい。

「そして、誠意の証として、その方らが蓄えた財を吐き出し、ボクに捧げる機会に感謝して、大人しく、鎖国しなさい。」

落とし所は、このへんよね?

「このボクが、時間と労力の無駄遣いになるような、その方らに心を砕いたという事実に対し、この場において、喜びにむせび泣くことを特別に許します。」

理解する頭がない下々に対しては、分かりやすく言うよ。

「感謝して、下がるのです。」
全て、終わったら、用済みだもの。

早く帰りたいなー。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界召喚チート騎士は竜姫に一生の愛を誓う

はやしかわともえ
BL
11月BL大賞用小説です。 主人公がチート。 閲覧、栞、お気に入りありがとうございます。 励みになります。 ※完結次第一挙公開。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。

小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。 そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。 先輩×後輩 攻略キャラ×当て馬キャラ 総受けではありません。 嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。 ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。 だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。 え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。 でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!! ……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。 本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。 こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

英雄様の取説は御抱えモブが一番理解していない

薗 蜩
BL
テオドア・オールデンはA級センチネルとして日々怪獣体と戦っていた。 彼を癒せるのは唯一のバティであるA級ガイドの五十嵐勇太だけだった。 しかし五十嵐はテオドアが苦手。 黙って立っていれば滅茶苦茶イケメンなセンチネルのテオドアと黒目黒髪純日本人の五十嵐君の、のんびりセンチネルなバースのお話です。

幽閉王子は最強皇子に包まれる

皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。 表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

【R18+BL】ハデな彼に、躾けられた、地味な僕

hosimure
BL
僕、大祇(たいし)永河(えいが)は自分で自覚するほど、地味で平凡だ。 それは容姿にも性格にも表れていた。 なのに…そんな僕を傍に置いているのは、学校で強いカリスマ性を持つ新真(しんま)紗神(さがみ)。 一年前から強制的に同棲までさせて…彼は僕を躾ける。 僕は彼のことが好きだけど、彼のことを本気で思うのならば別れた方が良いんじゃないだろうか? ★BL&R18です。

弟が生まれて両親に売られたけど、売られた先で溺愛されました

にがり
BL
貴族の家に生まれたが、弟が生まれたことによって両親に売られた少年が、自分を溺愛している人と出会う話です

R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)

黒崎由希
BL
   目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。  しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ? ✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻  …ええっと…  もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m .

【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺

福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。 目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。 でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい… ……あれ…? …やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ… 前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。 1万2000字前後です。 攻めのキャラがブレるし若干変態です。 無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形) おまけ完結済み

処理中です...