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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?
371.善意には善意が返ってくる?他人の利益や権利に便乗する人。善意を当たり前にもっと寄越せと強請る人。都合が悪くなると被害者になる人。
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最後になるから、聞いておこう。
「近衛別働隊の幹部に何を頼みたかったの?」
とフィリス。
「異世界人の引き取りだ。」
とモルトル・ヨーリキ。
「モルトル・ヨーリキがいるのに?」
とフィリス。
「ビボワの宗派は、異世界人の知識や価値観が勝っていると、受け入れづらい。」
とモルトル・ヨーリキ。
「ビボワで上級国民に生まれなかったら、一般人は、宗派に帰依しないと生きていけない。」
「俺が、ビボワの国籍じゃなかったら、異世界人を法律上問題ないように全部引き取っていた。」
「コーハは、異世界人の価値が、本人によるところが大きい。」
一縷の望みをかけていたが、水泡に帰したな、とモルトル・ヨーリキ。
本人によるけれど、思考や気質がアウトだと、能力が高くても処分。
能力が低いと問答無用で処分だよ。
甘い夢見て生きるのは推奨しないなあ。
転落が早くなる。
3人は黙って聞いていた。
今さら訂正しても、ショックになるだけ。
モルトル・ヨーリキが保護した異世界人は、コウノワタル以外、今日まで1人も残っていない。
モルトル・ヨーリキがいないと生きていけないと思い込んだ異世界人は、偏った考えを白日の下に晒した。
捕まった段階では、興奮状態だったが、落ち着くと本性が出てきたようだ。
モルトル・ヨーリキは捕まることはしていない、冤罪だから、解放して、自分たちに謝罪と賠償をと主張する者。
モルトル・ヨーリキに騙されていたから、自分は無実だと訴えてくる者。
どんな罪を犯そうと大義の前には、罪として裁くことなど無意味。モルトル・ヨーリキがいなければ、露頭に迷う人間が出るので、解放せよ、と言う者。
モルトル・ヨーリキに対しての心配を語った口は、時間とともに、変質していく。
異世界人を心配していたモルトル・ヨーリキは、姿を隠して、彼らの主張を聞いていた。
「あれが、彼らの本性なのか、俺が彼らをああしたのか。」
モルトル・ヨーリキはぽそっと呟いた。
「コウノさんは、特別だ。今も前も。俺の今があるのは、あの人がいたからだ。」
敬虔な信者については、宗派に責任を問うた。
信者は残念と切り捨てる宗派に対し、コーハ王国は、
宗派として、蛮勇を批判し、信者へ活動に自重を求める声明を発表するように、現地で交渉するため、文官が複数名、同行する。
ビボワの国は、暖簾に腕押しなので、交渉には向かない。
引渡し時に文句があれば、フィリス達も発言して良いことになっている。
異世界転生の疑いがあるビボワ上級国民は、1人1人の家に責任を問うた。
ビボワ上級国民は、ビボワの上流階級である。
金と地位があり、宗派を拠り所にしないが、完全に国よりでもない。
昨日の敵は今日の友を地で行く階級である。
異世界人が転移しても、なかなか馴染めない国なら、わざわざ探してまで引き取らなくても?
疑問しかない3人。
「俺が前の人生で、して欲しかったことを全部やってみた。」
モルトル・ヨーリキは寂しそうに笑った。
「近衛別働隊の幹部に何を頼みたかったの?」
とフィリス。
「異世界人の引き取りだ。」
とモルトル・ヨーリキ。
「モルトル・ヨーリキがいるのに?」
とフィリス。
「ビボワの宗派は、異世界人の知識や価値観が勝っていると、受け入れづらい。」
とモルトル・ヨーリキ。
「ビボワで上級国民に生まれなかったら、一般人は、宗派に帰依しないと生きていけない。」
「俺が、ビボワの国籍じゃなかったら、異世界人を法律上問題ないように全部引き取っていた。」
「コーハは、異世界人の価値が、本人によるところが大きい。」
一縷の望みをかけていたが、水泡に帰したな、とモルトル・ヨーリキ。
本人によるけれど、思考や気質がアウトだと、能力が高くても処分。
能力が低いと問答無用で処分だよ。
甘い夢見て生きるのは推奨しないなあ。
転落が早くなる。
3人は黙って聞いていた。
今さら訂正しても、ショックになるだけ。
モルトル・ヨーリキが保護した異世界人は、コウノワタル以外、今日まで1人も残っていない。
モルトル・ヨーリキがいないと生きていけないと思い込んだ異世界人は、偏った考えを白日の下に晒した。
捕まった段階では、興奮状態だったが、落ち着くと本性が出てきたようだ。
モルトル・ヨーリキは捕まることはしていない、冤罪だから、解放して、自分たちに謝罪と賠償をと主張する者。
モルトル・ヨーリキに騙されていたから、自分は無実だと訴えてくる者。
どんな罪を犯そうと大義の前には、罪として裁くことなど無意味。モルトル・ヨーリキがいなければ、露頭に迷う人間が出るので、解放せよ、と言う者。
モルトル・ヨーリキに対しての心配を語った口は、時間とともに、変質していく。
異世界人を心配していたモルトル・ヨーリキは、姿を隠して、彼らの主張を聞いていた。
「あれが、彼らの本性なのか、俺が彼らをああしたのか。」
モルトル・ヨーリキはぽそっと呟いた。
「コウノさんは、特別だ。今も前も。俺の今があるのは、あの人がいたからだ。」
敬虔な信者については、宗派に責任を問うた。
信者は残念と切り捨てる宗派に対し、コーハ王国は、
宗派として、蛮勇を批判し、信者へ活動に自重を求める声明を発表するように、現地で交渉するため、文官が複数名、同行する。
ビボワの国は、暖簾に腕押しなので、交渉には向かない。
引渡し時に文句があれば、フィリス達も発言して良いことになっている。
異世界転生の疑いがあるビボワ上級国民は、1人1人の家に責任を問うた。
ビボワ上級国民は、ビボワの上流階級である。
金と地位があり、宗派を拠り所にしないが、完全に国よりでもない。
昨日の敵は今日の友を地で行く階級である。
異世界人が転移しても、なかなか馴染めない国なら、わざわざ探してまで引き取らなくても?
疑問しかない3人。
「俺が前の人生で、して欲しかったことを全部やってみた。」
モルトル・ヨーリキは寂しそうに笑った。
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