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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?
360.どれぐらい経ったら、乗っている舟が泥舟だと気付けるのかな?沈んで浮かなくなってはじめて、あれ?おかしくない?と不思議に思うのかもね。
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「詳しくは、知らない。モルトル・ヨーリキは、コーハ王国の王都にある売春宿の一室に住んでいたのよ。
モルトル・ヨーリキが偽名で不法入国して不法滞在しているだけで問題なのに、モルトル・ヨーリキが住んでいた売春宿の元締めが悪質なことも問題だった。」
とフィリス。
「何でだ?」
「都会に出てきた若者を1ヶ月未満で借金漬け。その後、元締めの売春宿で働かせて借金を回収。他にも、無理やり金を貸し付けて、借金のカタや利子として、価値のある動産を奪ったり、仕事をただでやらせたり。」
とフィリス。
犯罪者が食い物にする構図そのもの。
「モルトル・ヨーリキ、元締めとの関係は?」
「俺は、売春宿にいたことはない。元締めというやつも見ていない。」
「部屋に人は呼ばなかったの?」
「使用人か、奴隷か、用事があれば、呼ぶことはあったが。」
「呼ばれてきた人達に、特徴はなかった?」
「男しかいなかったが、俺に媚びをうってくるやつばかりだった。1人だけ、媚びをうってこないやつがいたから、そいつばかり使っていたな。」
「モルトル・ヨーリキが住んでいた場所は、売春宿のVIPルームなの。彼らは、借金の返済のために媚びを売ったのよ。男娼なんだもの。彼らは、お仕事なの。」
「1人だけ、媚びをうらなかったやつがいたぞ。」
「1番新しく入った男娼だから。仕込み前に呼ばれて、継続的に呼ばれるなら、客に媚びはうらないんじゃない?」
「俺は、男娼を買うために売春宿に長期滞在していると思われているのか?」
「違って、びっくり。」
「お前らがいたのは、田舎者を騙して働かせるような売春宿に俺がいたからか?」
ちょっと違うけど、まあいい、とフィリスは訂正しない。
「宗教国家ビボワの宗教的な指導者側にいるモルトル・ヨーリキが愛用している売春宿を相手にするのよ?」
「平民じゃ荷が重いな。陳情がきたのか。」
「元締めは、犯罪といってもいい方法を使って、人や物、金を集めていた。モルトル・ヨーリキが命令していたら、と考えたら、ね?」
「それで、観察していたのか。」
「入ってみたら、男娼とは1人も会わなかった。モルトル・ヨーリキは、仕事で呼ぶ以外、彼らと顔を合わすことはなかった?」
「彼らが男娼だとも知らなければ、住んでいる部屋が売春宿の一室とも気づかなかった。
部屋には、用事があるときしか、人を呼ばなかったから、彼らがいつもどこにいたか、全く知らない。
部屋には、売春宿と気付かないくらいの静けさが保たれていた。
俺は、ずっと執務室にいると思っていたんだ。」
モルトル・ヨーリキが偽名で不法入国して不法滞在しているだけで問題なのに、モルトル・ヨーリキが住んでいた売春宿の元締めが悪質なことも問題だった。」
とフィリス。
「何でだ?」
「都会に出てきた若者を1ヶ月未満で借金漬け。その後、元締めの売春宿で働かせて借金を回収。他にも、無理やり金を貸し付けて、借金のカタや利子として、価値のある動産を奪ったり、仕事をただでやらせたり。」
とフィリス。
犯罪者が食い物にする構図そのもの。
「モルトル・ヨーリキ、元締めとの関係は?」
「俺は、売春宿にいたことはない。元締めというやつも見ていない。」
「部屋に人は呼ばなかったの?」
「使用人か、奴隷か、用事があれば、呼ぶことはあったが。」
「呼ばれてきた人達に、特徴はなかった?」
「男しかいなかったが、俺に媚びをうってくるやつばかりだった。1人だけ、媚びをうってこないやつがいたから、そいつばかり使っていたな。」
「モルトル・ヨーリキが住んでいた場所は、売春宿のVIPルームなの。彼らは、借金の返済のために媚びを売ったのよ。男娼なんだもの。彼らは、お仕事なの。」
「1人だけ、媚びをうらなかったやつがいたぞ。」
「1番新しく入った男娼だから。仕込み前に呼ばれて、継続的に呼ばれるなら、客に媚びはうらないんじゃない?」
「俺は、男娼を買うために売春宿に長期滞在していると思われているのか?」
「違って、びっくり。」
「お前らがいたのは、田舎者を騙して働かせるような売春宿に俺がいたからか?」
ちょっと違うけど、まあいい、とフィリスは訂正しない。
「宗教国家ビボワの宗教的な指導者側にいるモルトル・ヨーリキが愛用している売春宿を相手にするのよ?」
「平民じゃ荷が重いな。陳情がきたのか。」
「元締めは、犯罪といってもいい方法を使って、人や物、金を集めていた。モルトル・ヨーリキが命令していたら、と考えたら、ね?」
「それで、観察していたのか。」
「入ってみたら、男娼とは1人も会わなかった。モルトル・ヨーリキは、仕事で呼ぶ以外、彼らと顔を合わすことはなかった?」
「彼らが男娼だとも知らなければ、住んでいる部屋が売春宿の一室とも気づかなかった。
部屋には、用事があるときしか、人を呼ばなかったから、彼らがいつもどこにいたか、全く知らない。
部屋には、売春宿と気付かないくらいの静けさが保たれていた。
俺は、ずっと執務室にいると思っていたんだ。」
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