フィリス・ガランの近衛生活

かざみはら まなか

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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?

350.問題を起こした人物が、大物なら大物対応。雑魚なら雑魚対応。中間層の烏合の衆が、1番やり辛いことあるよね?単体じゃなく、束になるから。

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「一気に宗教国家の内部闘争がチラついてきたぞ。」

「黙秘している異世界転生者の身元は小粒か?」

「大物はいない。しかし、お手軽にどうこうするには、問題がある。」
とハーマル。

「某国が、政治的に失敗したら、全員消去して、何も問題ありません、で済ますだろうな。」

「うちがしくじったら、ゴリ押しで要求ぶっ込んでくるぞ。」

「最初から、捨てても影響しない人間を集めたのか、集まったのか。」

「下っ端の処分は、こちらで済ましても、『ガチやべー偉い人』だけは、引き渡して、あちらで処分に持っていくから、同行にフィリス、サブリー、ユージュアルは借りる。」
とハーマル。

「決定?」
とサブリー。
「変更は?」
とユージュアル。

「変更することがない決定。」
とハーマル。

「面倒なオジサンの死出の旅に付き添う羽目になるなんて。」
とサブリー。

「尻穴の代わりに血しぶきを見るのか。」
とユージュアル。

「「嫌な因縁だなー。」」
と2人。

「迷惑しかかけない人。」
とフィリス。

「3人のスケジュール変更は、近衛別働隊と外交部で調整しながらになるから。」
とハーマル。

別働隊の幹部の了承を得ると、3人に事情聴取の時間だから、行くよとハーマルは誘った。

「「「はーい。」」」
3人とも素直にハーマルと部屋を出る。

「ハーマルお兄様とご一緒で嬉しい。」
とフィリス。
「俺も。オジサンは本当にいらないから、オジサン抜きが良かったけど。」
とサブリー。
「可愛い玄人の女のコとの時間が、オジサンの事情聴取に化けるなんて最悪。」
とユージュアルが嘆く。

「女のコとの時間?」
とハーマル。
「仕事終わったら、近所にあるはずだから、行こうって話していたの。」
とフィリス。

「行っていたら、サブリーとユージュアルは、大変じゃないかな。」
とハーマル。
「「なんで?」」
「婚約者が、皿に乗せた2人を食べると思う。」
とハーマル。
「いや、まさか。」
「裏通りのお店に行くくらい。」
サブリーとユージュアルは、動揺している。
「婚約者からの監視はついていると考えて動いた方がいいよ。」
とハーマル。

ややあって。
「妹よ、早く嫁に行って、兄に嫁を探させて。」
とユージュアル。
「諦めない。監視の目をどうにかできる方法を探すぞ、俺は。」
と決意を語るサブリー。

ユージュアルは、サブリーの男の決意に共感した。
「俺も、へこたれないで、探す。」
とユージュアルは決意を新たにする。

「人生は、失敗から学ぶらしいから、挑戦は大事なんだろうね。」
とハーマル。
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