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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?
312.ミノカサゴが教える、2タイプの女。愛情を支えとする女。愛情にすがりつく女。支えとしてると、安定する。すがりついていて、不安定になる。
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『フィリスを撫で回して喜んでいる変態男と、マーゴットが婚約する話で、変態男にフィリスがリースされるじゃない?』
とミノカサゴ。
『身も蓋もないが、貸し出しといえば、貸し出し、か。フィリスの所有権はガランだからな。』
とデヒル。
『デヒルの妻にとって、フィリスは、夫を誑かした上に、マーゴットの婚約者を体で誑かすような男なわけ。』
とミノカサゴ。
『私は弟に誑かされていないし、
マーゴットの婚約に、フィリスの意向は欠片も反映されていない。寧ろ、ねじ伏せられているが。』
とデヒルは、首をひねる。
『マーゴットの婚約者自身は、フィリスを指名してきたが、異母兄の皇帝がマーゴットを指名してきたので、皇国で意見を纏めてこい、と纏めさせた結果だからな。』
と困惑するデヒル。
『愛情にすがりつく女はね、大事なこと程、都合よく理解しないのよ。』
とミノカサゴ。
『なぜだかわかる?大事なことほど、愛情にすがりつく女にとって都合が悪いからよ。』
とミノカサゴ。
『デヒルの妻は、愛情にすがりつく女なのよ。
すがりつく女はね、自分自身で立たないの。自分の立つ場所を男に委ねる。委ねる男が、いなくなったら、立つ場所がないの。
だから、男に委ねられなくならないように、競争相手を必死で蹴落とすわ。
すがりつく女は、男に不満は洩らさないわよ。男にすがりつけなくなる要素は、残り香でさえ隠す。』
デヒルは、声を発せられなかった。
女の種類、ましてや、妻の本性なんて、今まで考えたことがない。
ミノカサゴは続けた。
『デヒルの母は、愛情を支えとする女ね。自分の内側にも外側にも、自分の立つ場所がある。』
『なんで、デヒルの母と妻の違いを聞かせたかと言うとね。』
とミノカサゴ。
『姑は嫁を理解しているけれど、考え方が好きではない。嫁は、姑を同じ女として味方に引き入れたいのに、出来ないから、好きではない。』
『デヒルの嫁と母は、水と油。混ぜたらだめよ。』
『嫁のことを母に相談したいなら、嫁に勘付かれないことね。嫁のことを夫が母に相談すると、嫁は怒ることが多いわ。母から嫁に意見したら、逆上して、延焼するから、止めなさいね。延焼するフィリスが可哀相すぎるでしょう?』
とミノカサゴ。
『身も蓋もないが、貸し出しといえば、貸し出し、か。フィリスの所有権はガランだからな。』
とデヒル。
『デヒルの妻にとって、フィリスは、夫を誑かした上に、マーゴットの婚約者を体で誑かすような男なわけ。』
とミノカサゴ。
『私は弟に誑かされていないし、
マーゴットの婚約に、フィリスの意向は欠片も反映されていない。寧ろ、ねじ伏せられているが。』
とデヒルは、首をひねる。
『マーゴットの婚約者自身は、フィリスを指名してきたが、異母兄の皇帝がマーゴットを指名してきたので、皇国で意見を纏めてこい、と纏めさせた結果だからな。』
と困惑するデヒル。
『愛情にすがりつく女はね、大事なこと程、都合よく理解しないのよ。』
とミノカサゴ。
『なぜだかわかる?大事なことほど、愛情にすがりつく女にとって都合が悪いからよ。』
とミノカサゴ。
『デヒルの妻は、愛情にすがりつく女なのよ。
すがりつく女はね、自分自身で立たないの。自分の立つ場所を男に委ねる。委ねる男が、いなくなったら、立つ場所がないの。
だから、男に委ねられなくならないように、競争相手を必死で蹴落とすわ。
すがりつく女は、男に不満は洩らさないわよ。男にすがりつけなくなる要素は、残り香でさえ隠す。』
デヒルは、声を発せられなかった。
女の種類、ましてや、妻の本性なんて、今まで考えたことがない。
ミノカサゴは続けた。
『デヒルの母は、愛情を支えとする女ね。自分の内側にも外側にも、自分の立つ場所がある。』
『なんで、デヒルの母と妻の違いを聞かせたかと言うとね。』
とミノカサゴ。
『姑は嫁を理解しているけれど、考え方が好きではない。嫁は、姑を同じ女として味方に引き入れたいのに、出来ないから、好きではない。』
『デヒルの嫁と母は、水と油。混ぜたらだめよ。』
『嫁のことを母に相談したいなら、嫁に勘付かれないことね。嫁のことを夫が母に相談すると、嫁は怒ることが多いわ。母から嫁に意見したら、逆上して、延焼するから、止めなさいね。延焼するフィリスが可哀相すぎるでしょう?』
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