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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?
249.長兄デヒルの長男から見た、個性豊かな叔父と叔母。
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軍の会議の間、デヒルの長男は静かに座っていた。
軍の会議と銘打っているが、ガラン家と領内上層部の打ち合わせ。
切り込むような事実確認にポンポンと返す父デヒル。
一本筋の通ったマーゴット。
マーゴットは、姉と呼んでも通るくらい、年の近い叔母だが、考え方、立ち居振る舞いが、祖父ダルク、父デヒルに近い。
デヒルの長男は、祖父ダルク、父デヒル、個性豊かな父の弟妹、叔父リドリグ、ハーマル、フィリスと叔母マーゴットを見て育った。
デヒルの長男に自我が芽生える頃になると、
リドリグ叔父は、婿入り先の国での滞在時間が増えていて、他の叔父や叔母みたいに四六時中一緒にいることはなかったが、父デヒルとは違うタイプの参考になる男だと思っている。
ハーマル叔父は、おっとりしているが、芯がある。
そして、自分がしたくないことは、決してしない男だ。
フィリス叔父のことを凄く心配したり、構いまくっているが、心配されなくてはいけないのは、ハーマル叔父だと言っている者がいた。
フィリス叔父を大事にし過ぎて、ハーマル叔父は自分を犠牲にしているのではないか、とのご注進がよくあったらしい。
フィリス叔父が、したくないことはしないとはっきり言ってしまうから、わがままだとか、自己主張が激しい、と思われているせいで、ハーマル叔父は目立たないだけなのだ。
つまり、
ハーマル叔父が、フィリス叔父やマーゴット叔母、甥や姪を構っているのは、好んでしていることだから、外野がとやかく言っても変わることはない。
フィリス叔父は、したくないことは、しないと口にするが、必要だと思ったら、嫌な気持ちを我慢している。
1番わがままなのは、ハーマル叔父だと思う。
フィリス叔父は、したくないことをすることも少なくないため、苦労したり、悲しい思いをしたりしているのを何度も見た。
ハーマル叔父は、したくないことはしないで済ませてきたので、感情を荒立てる場面がなかった。
デヒルの長男が見ているのは、どちらの叔父も、ガラン領内の立ち居振る舞いだけなので、領外では違う姿を見せているかもしれない。
ハーマル叔父とフィリス叔父の評価は、それぞれと等しく付き合わないと気付かない。
ハーマル叔父とだけ付き合いがあると、ハーマル叔父が割りを食っているように見えるようだ。
フィリス叔父の方が、頑張っているんじゃないかな?と思うが、はっきり賛同してくれたのは、叔母のマーゴットだけである。
他人のものの見方は、他人の立場や心境に影響されて、ネジ曲がるんだ、と思ったものだ。
フィリス叔父の義理の姉にあたるデヒルの長男の実母が、フィリス叔父と関わりを持たないようにしていることは、なんとなく気付いていた。
ハーマル叔父とマーゴット叔母とは、それなりに話したりしている母の姿を見てきたが、この数年は、フィリス叔父とは最低限しか接点がなかった。
母には、母の理由が、あったのか。
軍の会議と銘打っているが、ガラン家と領内上層部の打ち合わせ。
切り込むような事実確認にポンポンと返す父デヒル。
一本筋の通ったマーゴット。
マーゴットは、姉と呼んでも通るくらい、年の近い叔母だが、考え方、立ち居振る舞いが、祖父ダルク、父デヒルに近い。
デヒルの長男は、祖父ダルク、父デヒル、個性豊かな父の弟妹、叔父リドリグ、ハーマル、フィリスと叔母マーゴットを見て育った。
デヒルの長男に自我が芽生える頃になると、
リドリグ叔父は、婿入り先の国での滞在時間が増えていて、他の叔父や叔母みたいに四六時中一緒にいることはなかったが、父デヒルとは違うタイプの参考になる男だと思っている。
ハーマル叔父は、おっとりしているが、芯がある。
そして、自分がしたくないことは、決してしない男だ。
フィリス叔父のことを凄く心配したり、構いまくっているが、心配されなくてはいけないのは、ハーマル叔父だと言っている者がいた。
フィリス叔父を大事にし過ぎて、ハーマル叔父は自分を犠牲にしているのではないか、とのご注進がよくあったらしい。
フィリス叔父が、したくないことはしないとはっきり言ってしまうから、わがままだとか、自己主張が激しい、と思われているせいで、ハーマル叔父は目立たないだけなのだ。
つまり、
ハーマル叔父が、フィリス叔父やマーゴット叔母、甥や姪を構っているのは、好んでしていることだから、外野がとやかく言っても変わることはない。
フィリス叔父は、したくないことは、しないと口にするが、必要だと思ったら、嫌な気持ちを我慢している。
1番わがままなのは、ハーマル叔父だと思う。
フィリス叔父は、したくないことをすることも少なくないため、苦労したり、悲しい思いをしたりしているのを何度も見た。
ハーマル叔父は、したくないことはしないで済ませてきたので、感情を荒立てる場面がなかった。
デヒルの長男が見ているのは、どちらの叔父も、ガラン領内の立ち居振る舞いだけなので、領外では違う姿を見せているかもしれない。
ハーマル叔父とフィリス叔父の評価は、それぞれと等しく付き合わないと気付かない。
ハーマル叔父とだけ付き合いがあると、ハーマル叔父が割りを食っているように見えるようだ。
フィリス叔父の方が、頑張っているんじゃないかな?と思うが、はっきり賛同してくれたのは、叔母のマーゴットだけである。
他人のものの見方は、他人の立場や心境に影響されて、ネジ曲がるんだ、と思ったものだ。
フィリス叔父の義理の姉にあたるデヒルの長男の実母が、フィリス叔父と関わりを持たないようにしていることは、なんとなく気付いていた。
ハーマル叔父とマーゴット叔母とは、それなりに話したりしている母の姿を見てきたが、この数年は、フィリス叔父とは最低限しか接点がなかった。
母には、母の理由が、あったのか。
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