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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?
238.末っ子長女マーゴットから見た兄のうち、フィリスは姫君仕様、ハーマルは深窓のご令息仕様。マーゴットは、今からガラン軍の大将のお仕事。
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チャーチャの腹の袋におさまっているハーマルとチャーチャを見て、マーゴットはにっこりした。
「ハーマルお兄様もチャーチャも、まずは、お庭で休憩しましょう。その間に準備を済ませますわ。」
本邸の庭はチャーチャが寝転んでも走っても平気なくらい広い。
庭と1言で呼んでいるが、森、山、川、池、沼、野原が揃っている。
コーハ王国の王城や、外国に行ってみて、ハーマルは気付いた。
うちだけ、庭の規模が大きくない?
なんなら、ガラン家本邸の庭は、今から城や砦を建てても、土地が余る。
国外で、同じくらいの広さの城郭都市をハーマルは見たことがある。
つまり。
体長と体高が3メートルを超える巨鳥、チャーチャの家を庭に建てても全く問題はない。
うちの庭が広くて良かったとご先祖様に感謝するハーマルである。
マーゴットは、ハーマルがほっこりした顔でチャーチャの腹の袋にいるのを見て、疲れてはいても、話ができる元気はあると判断した。
ハーマルが領地に戻ったので、長兄デヒルは間もなく出撃する。
デヒルが領から出るなり、領内にいるガラン軍の指揮権はマーゴットへおりてくる。
マーゴットは、ハーマルから話を聞いて、ガラン領内にたどり着かなかった領民の回収と、ガラン家当主の子どもを狙った身の程知らずをどうにかするお仕事が控えている。
11歳にして、マーゴットは、ガラン軍の大将というお仕事がある。
ハーマルにはお家でおままごとをお勧めしたい心境である。
4男フィリスは、ガラン軍の後方支援部隊で訓練していたから、大将をやれと言われたら、まあ、出来る。
一方、3男ハーマルは、補給部隊や通信部隊、輸送部隊を軽く経験しただけである。
大将なんて任せたら、本人も軍も幸せにはなれない。
4男フィリスは、閨教育も済んでいて、姫君仕様だが、無垢ではない。
しかし、3男ハーマルの閨教育は、済んでいないとマーゴットはふんでいる。
ハーマルに持ち込まれる婚約話は、童貞食いが生き甲斐の女や、純朴で無垢な目立たない真面目な少年が大好きな大人の男が多い。
彼ら彼女らは、ハーマルに性技や貪欲さを求めてはいない。
無垢な存在を手ほどきと称して自分好みに仕上げるのを、楽しみにしている。
未だにハーマルの婚約者がいないのは、父のお眼鏡にかなうものがいなかったのも理由の1つ。
ハーマルが留学したときの縁で、とハーマルの婚約話を持ちかけてきた御仁は、最初のうちは、孫娘の話題を出していたが、自分こそが可愛がりたいと口を滑らせ、父ダルクからぺしゃんこにされていた。
深窓のご令息を捕まえて、貴男は深窓のご令息だから、大人しく守られていなさい、などとわざわざ口に出して教えたりしないものである。
深窓のご令息というのは、争いごとが起きていると知らされることなく、始まりから終わりまで、何事もないかのように守られている存在だ。
ハーマルは、目を輝かせて庭を見ているので、ちょうどよい、とマーゴットは思う。
「ハーマルお兄様もチャーチャも、まずは、お庭で休憩しましょう。その間に準備を済ませますわ。」
本邸の庭はチャーチャが寝転んでも走っても平気なくらい広い。
庭と1言で呼んでいるが、森、山、川、池、沼、野原が揃っている。
コーハ王国の王城や、外国に行ってみて、ハーマルは気付いた。
うちだけ、庭の規模が大きくない?
なんなら、ガラン家本邸の庭は、今から城や砦を建てても、土地が余る。
国外で、同じくらいの広さの城郭都市をハーマルは見たことがある。
つまり。
体長と体高が3メートルを超える巨鳥、チャーチャの家を庭に建てても全く問題はない。
うちの庭が広くて良かったとご先祖様に感謝するハーマルである。
マーゴットは、ハーマルがほっこりした顔でチャーチャの腹の袋にいるのを見て、疲れてはいても、話ができる元気はあると判断した。
ハーマルが領地に戻ったので、長兄デヒルは間もなく出撃する。
デヒルが領から出るなり、領内にいるガラン軍の指揮権はマーゴットへおりてくる。
マーゴットは、ハーマルから話を聞いて、ガラン領内にたどり着かなかった領民の回収と、ガラン家当主の子どもを狙った身の程知らずをどうにかするお仕事が控えている。
11歳にして、マーゴットは、ガラン軍の大将というお仕事がある。
ハーマルにはお家でおままごとをお勧めしたい心境である。
4男フィリスは、ガラン軍の後方支援部隊で訓練していたから、大将をやれと言われたら、まあ、出来る。
一方、3男ハーマルは、補給部隊や通信部隊、輸送部隊を軽く経験しただけである。
大将なんて任せたら、本人も軍も幸せにはなれない。
4男フィリスは、閨教育も済んでいて、姫君仕様だが、無垢ではない。
しかし、3男ハーマルの閨教育は、済んでいないとマーゴットはふんでいる。
ハーマルに持ち込まれる婚約話は、童貞食いが生き甲斐の女や、純朴で無垢な目立たない真面目な少年が大好きな大人の男が多い。
彼ら彼女らは、ハーマルに性技や貪欲さを求めてはいない。
無垢な存在を手ほどきと称して自分好みに仕上げるのを、楽しみにしている。
未だにハーマルの婚約者がいないのは、父のお眼鏡にかなうものがいなかったのも理由の1つ。
ハーマルが留学したときの縁で、とハーマルの婚約話を持ちかけてきた御仁は、最初のうちは、孫娘の話題を出していたが、自分こそが可愛がりたいと口を滑らせ、父ダルクからぺしゃんこにされていた。
深窓のご令息を捕まえて、貴男は深窓のご令息だから、大人しく守られていなさい、などとわざわざ口に出して教えたりしないものである。
深窓のご令息というのは、争いごとが起きていると知らされることなく、始まりから終わりまで、何事もないかのように守られている存在だ。
ハーマルは、目を輝かせて庭を見ているので、ちょうどよい、とマーゴットは思う。
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