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第4章 異世界転生した少年少女がガラン領を永久追放されて王都に移送後、何があった?
218.出掛けようとして、気に入らない服しか着る服がないとき、テンションだだ下がりになるよね?しかも、一方的に用意された服なんだよ?
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「公爵家のうち2つが音頭をとって始めた騒動の幕引きは、デヒルお兄様にまとめてお願いしちゃおう。」
ボク、働きすぎ。
早く帰りたいけれど、ここがどこだか、分からない。
「とりあえず、王城に行く。」
王城に迎えに来てもらおう。
「フィリップ殿下、今から王城に行くから。準備はいい?」
「準備か。フィリスの準備は何がある?」
「外に出られる服一式。」
「ここに常備されているのは、近衛の制服だな。」
服屋ぐらい手配できないの?
え?部外者の立ち入り厳禁。仕方ない。
「誰かの私服、貰ってきて。ボクが着てもよいと思えるもの限定で。」
「誰かの私服は、フィリスのサイズに合わないだろう。」
フィリップ殿下がにべもない。
「じゃあ、なんで、近衛の制服はあるの?」
はい、どうぞ、と出してくるものじゃないよね?
「この場所が、近衛の訓練場だからな。」
「ええ!」
「フィリスは近衛だから、問題ない。」
「問題しかない!」
当たり前のようにボクを持ち歩いていい場所じゃないからね。
「筆頭の任命はまだだから、筆頭の服はまだ用意していないが、私の近衛用に誂えたのを着るといい。」
フィリップ殿下専属の近衛のための制服?
「いらないけど、他に選択肢がないなんて。屈辱。」
「屈辱か?」
驚くところじゃないでしょ。
「ボクはね、見たくないものが視界の範囲に入っていることなんてないの。身に着けるものは気に入っているものだけ。」
「そうか。」
「見たくもない、着たくもないものしか、着るものがないなんて、初めて。」
「フィリスの初めてか。」
フィリップ殿下ってば、にやにやしてる。
「嬉しそうにしないで。」
初めて、に対する反応が、もう。
「こんな屈辱的な扱いは、許さないから。」
ビシッと言っておく。
「何が気に食わない?デザインか?」
フィリップ殿下ったら、お寝ぼけさんなの?
「デザインなんて、変えたらいいの。ボクのために、と、誰かの下につくための服を用意されるなんて、屈辱以外の何物でもない。ボクの存在を軽んじすぎ。断固、抗議する案件。」
「誰かの下につくのは、フィリスにはあり得ないのか?」
「ボク、ガラン家当主の子どもよ。跪くのはボクがすることではないの。」
「今は、そのままでいいが、これからどうする気だ?」
「どうも、こうも。変わらないよ。」
「近衛だ。そんなわけにはいかない。」
「しないもの。」
「駄々っ子か。近衛は、辞められないと言っただろう。」
「お父様とデヒルお兄様が、なんとかしてくださるもの。いいこと、フィリップ殿下。ボクは、したくないことは、しないの。よく、覚えておくこと。」
ボク、働きすぎ。
早く帰りたいけれど、ここがどこだか、分からない。
「とりあえず、王城に行く。」
王城に迎えに来てもらおう。
「フィリップ殿下、今から王城に行くから。準備はいい?」
「準備か。フィリスの準備は何がある?」
「外に出られる服一式。」
「ここに常備されているのは、近衛の制服だな。」
服屋ぐらい手配できないの?
え?部外者の立ち入り厳禁。仕方ない。
「誰かの私服、貰ってきて。ボクが着てもよいと思えるもの限定で。」
「誰かの私服は、フィリスのサイズに合わないだろう。」
フィリップ殿下がにべもない。
「じゃあ、なんで、近衛の制服はあるの?」
はい、どうぞ、と出してくるものじゃないよね?
「この場所が、近衛の訓練場だからな。」
「ええ!」
「フィリスは近衛だから、問題ない。」
「問題しかない!」
当たり前のようにボクを持ち歩いていい場所じゃないからね。
「筆頭の任命はまだだから、筆頭の服はまだ用意していないが、私の近衛用に誂えたのを着るといい。」
フィリップ殿下専属の近衛のための制服?
「いらないけど、他に選択肢がないなんて。屈辱。」
「屈辱か?」
驚くところじゃないでしょ。
「ボクはね、見たくないものが視界の範囲に入っていることなんてないの。身に着けるものは気に入っているものだけ。」
「そうか。」
「見たくもない、着たくもないものしか、着るものがないなんて、初めて。」
「フィリスの初めてか。」
フィリップ殿下ってば、にやにやしてる。
「嬉しそうにしないで。」
初めて、に対する反応が、もう。
「こんな屈辱的な扱いは、許さないから。」
ビシッと言っておく。
「何が気に食わない?デザインか?」
フィリップ殿下ったら、お寝ぼけさんなの?
「デザインなんて、変えたらいいの。ボクのために、と、誰かの下につくための服を用意されるなんて、屈辱以外の何物でもない。ボクの存在を軽んじすぎ。断固、抗議する案件。」
「誰かの下につくのは、フィリスにはあり得ないのか?」
「ボク、ガラン家当主の子どもよ。跪くのはボクがすることではないの。」
「今は、そのままでいいが、これからどうする気だ?」
「どうも、こうも。変わらないよ。」
「近衛だ。そんなわけにはいかない。」
「しないもの。」
「駄々っ子か。近衛は、辞められないと言っただろう。」
「お父様とデヒルお兄様が、なんとかしてくださるもの。いいこと、フィリップ殿下。ボクは、したくないことは、しないの。よく、覚えておくこと。」
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